User manual - MIDIインプリメンテーション

19
11.1 Timbre Typeについて
本機の各パートで選択されたToneには音源動作の種類を設定する「Timbre Type」というパラメータがありま
す。これは、「21.1 Basic Parameter」で説明されるとおり、Melody、Piano、Drum、のいずれかの値に設定されてお
り、それぞれ以下のような動作をします。
Timbre TypeMelodyのとき
通常のメロディー音色に適した動作をします。ダンパーペダルはオン/オフ動作をします。
Timbre TypePianoのとき
ピアノ音色に適した動作をします。発音中のボイスの減衰速度や、Acoustic Resonanceエフェクトの特
性がダンパーペダルの位置に応じて連続的に変化します。
Timbre TypeDrumのとき
ドラム音色に適した動作をします。ダンパーペダルは作用しません。
11.2 Tone選択時のDSP割り当て
11.2.1 DSPラインの構造
本機では同時に使用できるDSP4ライン用意されていますが、DSPを使用したToneが選択されたときには、
必要な数のDSPラインを確保し、Toneに付随するDSPが設定されます。
「23.1 モノラル音色用DSP」に示したタイプのDSP1ライン分使用し、「23.2 ステレオ音色用DSP」に示したタ
イプのDSP2ライン分使用します。
DSPを使用するTone「22 DSP付きToneリスト」を参照してください。
11.2.2 DSPラインの割り当て
同時に複数のPartDSP付き音色が選択された場合、DSPのラインが不足する可能性がありますが、その場合、
すでに使用中のDSPラインのいずれかが解放され、最後に選択された音色に付随するDSPラインが優先的に確保
されます。
11.2.3 複数のPartから同一のDSPラインを使用する場合
DSPを使用したToneが選択された複数のPartで、以下の設定がすべて同一である場合は、DSPライン節約のた
めに、同一のDSPラインが割り当てられます。
Tone Number
Part Volume
Part Pan
すべてのDSPパラメータ
このように異なるPartに同一のDSPラインが割り当てられた場合には割り当て後に変更されたPart Volume、
Pan、Reverb Send、Chorus Send、Acoustic Resonance Sendおよび各DSPパラメータの設定が共通になり、
ずれかのPartの設定が、DSPラインを共有する別のPartにも影響するので、注意が必要です。
もし、これらのPartを異なるDSPラインに割り当てを行いたい場合は、Tone選択を行う前に上記のいずれかの
パラメータを異なる設定にしておく必要があります。