User manual - Cライブラリ解説書(2006年4月17日)

DT-930 Cライブラリ解説
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4.1.10. 多点押し処理
本機ではキーをOBRキーと通常キーとに分けています。
OBRキーとは、バーコード読込みを開始するキーコードが設定されているキーのことです。
(トリガーキーR・L、マルチファンクションキーR・Lに設定可能です。)
通常キーとはアスキーコードおよびコントラスト調整等が設定されているキーでOBRキー以外の
ことを指します。
OBR登録キーが押された場合は、優先して実行されます。(OBRがオープン中の場合)
(1)同時押し処理
OBRキーどうしの同時押し
バーコード読込みが開始されます。ただし、OBRオープン中のみOBRが未オープン時は、
無視されます。
通常キーどうしの同時押し
どちらか一方が離された時点で確定します。(ロールオーバー機能)
OBRキーと通常キーの同時押し
OBRキーが優先されバーコード読込みが開始されます。ただし、OBRが未オープンの場合
は、OBRキーは無視され通常キーが入力されます。
表4.7 同時押し時の入力キー
押下キー 動作 備考
OBR キーと OBR キー バーコード読込み開始
OBR キーと通常キー バーコード読込み開始
通常キーと通常キー 未確定 どちらか一方が離された時点で確定
通常キーと無効キー 通常キー確定
無効キーと無効キー 無視
無効キー OBRキーであってもOBRが未オープン状態の場合
(2)多点押し(順次押下)
OBRキー押下後のOBRキー押下
変化はありません。継続してバーコードを読込みます。全てのOBRキーが離された時点でバ
ーコード読込みを中止します。
OBRキー押下後の通常キー
通常キーは無視されます。OBRキーが離された時点で通常キーは入力されます。
通常キー押下後のOBRキー押下
バーコード読込みを開始します。
表4.8 多点押し時の入力キー
1キー目 2キー目 2キー目の動作 備考
OBRキー OBRキー 無視 バーコード読込み継続
OBRキー 通常キー 無視(OBR キーリリース後確定) バーコード読込み継続
通常キー OBRキー バーコード読込み開始
通常キー 通常キー 未確定 ロールオーバー機能
通常キー 無効キー 無視
無効キー 通常キー キー確定
無効キー 無効キー 無視
無効キー OBRキーであってもOBRが未オープン状態の場合