User manual - Cライブラリ解説書(2006年4月17日)

DT-930 Cライブラリ解説
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2. データ管理部
2.1. 機能
2.1.1. メモリー管理機能
要求サイズ分のメモリを、メモリ領域の下位アドレスから連続した領域に割り付けます。
割り付けるメモリが、不足または、要求メモリサイズが0の場合はエラーを返します。
表2.1 サポートしている標準ライブラリ関数の一覧
calloc 記憶域を確保し、確保した全ての領域を0クリアします
free 指定した記憶域を解放します
malloc 記憶域を確保します
realloc 記憶域の大きさを指定した大きさに変更します
2.1.2. ファイル管理機能
本システムのファイル管理機能は、データファイルに関してのみで、標準入出力ファイル(コンソ
ール、プリンタ、デイスクファイル等)のサポートは行いません。
標準ライブラリ関数の詳細は、”SHシリーズC言語マニュアル”ライブラリ編<stdio.h>を参照
して下さい。
表2.2 サポートしている標準ライブラリ関数の一覧
fclose ファイルをクローズします
fopen 指定ファイル名のファイルをオープンします
freopen 現在オープンされているファイルをクローズし、新たに指定ファイル名のファイルをオープン
します
fread ファイルから指定領域にデータを入力します
fwrite 指定領域からデータをファイルに出力します
fseek ファイルの現在の読み書き位置を移動します
ftell ファイルの現在の読み書き位置を求めます
rewind ファイルの現在の読み書き位置をファイル先頭に移動します
clearerr ファイルのエラー状態をクリアします
2.1.3. データ管理機能(システムデータ管理)
システムデータとは、システムメニューで設定可能な動作環境です。
各関連システムデータ毎に一括書込み、および読出しが可能です。また、アプリケーションプロ
グラムでの動作環境の設定が可能です。
表2.3 サポートしている関数の一覧
dat_system システムデータの書込み/読込み処理
dat_OSVer_Read OSバージョン読出し処理
dat_dealer_chk 代理店IDのチェック
dat_Apload APロード&実行
dat_mem_size メモリ領域の空きサイズの取得