User manual - Cライブラリ解説書(2006年4月17日)

DT-930 Cライブラリ解説
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9.5.3. 補足
DT500 プロトコルを使用する時の注意点を以下に示します。
(1)DT500 との相違点
①データファイル
本機上に同一のファイルが存在した時は上書きします。
受信データは BASIC 形式ファイルへの変換は行なわずそのまま格納します。
フィールド末尾のスペースは削除しません。
システムメニュー上からのバイナリ転送による送信はできません。
②ユーザプログラムファイル
本機では DT500 プログラムは使用できません。
受信データは HEX 形式ファイルへの変換は行なわず、そのまま格納します。
③本機システム関連ファイル
本機アプリケーションファイル・パッチファイル等のシステム関連ファイルは、DT500 プロトコ
ルで転送する時、ファイル変換を行なう必要があります。
(2)AP インストール時の留意点
①アプリケーションファイル・パッチファイル
データコンバータ(dtfilcnv.exe)により、転送用変換ファイル(*.DTF)を作成します。
転送ユーティリティを使用して本機へ送信する時、指定するフィールド長はコンバータで指
定したフィールド長を使用します。
アプリケーションファイルは指定ドライブへ転送されるので、ASTART.HTS で指定する事が
必用です。
②システム関連ファイル(CONFIG.HTS、CONFIG.ID、CONFIG.PAS、ASTART.HTS)
ファイルの末尾に CR・LF を追加します。ただし、ファイルサイズは254バイト以下である必
要があります。
転送ユーティリティを使用して本機へ送信する時、指定するフィールド長は以下の通りで
す。
最大フィールド長
windows 版転送ユーティリティ 254バイト
DOS 版転送ユーティリティ 99バイト
(a)CR・LF(2バイト)以外のデータサイズが最大フィールド長に収まる場合
CR・LF 以外のデータサイズをフィールド長として指定します。
(b)CR・LF 以外のデータサイズが最大フィールド長を超える場合
最大フィールド長以内のサイズにブロックに分割して指定します。