AP 開発支援ライブラリ解説書 このマニュアルは、AP 開発支援ライブラリの 仕様について記載します。
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はじめに バーコードリーダ一体型ハンディターミナルDT-930は、DT-900の後継機として、非常に注目 されています。 当然の事ながら、ハードの普及に比例してアプリケーション開発の需要も増えるわけですが、 ・開発言語がCという自由度の高い言語 ・マシン特有の操作を行うためのオリジナル関数 というポイントで問い合わせが多く発生しています。 こうした不明点やわかりづらさを解消し、より効率の良いプログラム開発が行えるよう作成されたの が、この「DT-930 アプリケーション開発支援ライブラリ」です。 このユーティリティは、 ・DT-930専用C関数の上位に位置する関数 ・開発の参考となるCプログラムのソースリスト ・当ユーティリティの関数を用いたサンプルプログラム から構成されています。 2
目次 1. 概 要 -------------------------------------------------------------------- 1 2. 当 ラ イ ブ ラ リ の 位 置 づ け -------------------------------------------------- 3 3. 日 付 チ ェ ッ ク 関 数 群 ------------------------------------------------------ 4 3.1.1. ht_CheckDate ------------------------------------------------------------ 5 3.1.2. ht_CheckYear------------------------------------------------------------- 6 3.1.3.
7. フ ァ イ ル 制 御 関 数 群 ----------------------------------------------------- 66 7.1.1. ht_fileopen -------------------------------------------------------------- 68 7.1.2. ht_fileclose -------------------------------------------------------------- 69 7.1.3. ht_fileread -------------------------------------------------------------- 70 7.1.4. ht_filewrite -------------------------------------------------------------- 71 7.1.5.
1. 概要 DT-930のアプリケーションプログラム開発は、DT-930専用関数とSHC標準関数(一部使 用不可)を使って行います。 しかしながら、これらの各関数はデバイスの基本的な制御を司るもので、それをいろいろなパタ ーンで組み合わせることで開発における自由度が膨らみますが、逆に設計やプログラミングに費 やす時間が多くなってしまいます。 この煩雑さを解消するために、一つの関数で従来の数ステップ分の処理を賄える関数群をライ ブラリとして提供するのが「DT-930 アプリケーション支援ライブラリ」です。 このライブラリは、処理内容により、下記の様に分類されます。 (1)日付チェック (2)ブロックチェック (3)入力 (4)通信 (5)ファイル (6)サービス それぞれの機能は、下記の内容で提供しています。 機能名 処理内容 日付チェック 妥当性チェック 閏年 西暦/和暦返還 ライブラリファイルによる 提供 ○ ○ ○ ブロック チェック チェックサム計算 CRC計算 LRC計算 チェックディジット計算 ○ ○ ○ ○ 入力 制御キー入力 脱出条件(文字) 脱出条件(数値) 日付入力 時刻入
このライブラリは ・ライブラリファイル(ファイル名:DPLIB.LIB) ・インクルードファイル(ファイル名:DPLIB.
2. 当ライブラリの位置づけ 当ライブラリは、DT-930専用関数とSHC標準関数を用いて作成します。 しかしながら、当ライブラリがDT-930のすべての制御を網羅しているわけではないので、必要 に応じて専用関数やSHC関数を使って下さい。(当然の事ながら、リンクする場合も当ライブラリ とSHCのライブラリ、DT-930専用ライブラリ及びオブジェクトファイルをリンクして下さい) ソフトウェアの構造は、下記のようになっています。 アプリケーションプログラム APL支援LIB SHC LIB DT-930専用LIB DT-900専用LIB DT-930 OS DT-900 3
3. 日付チェック関数群 棚卸や発注業務などで、日付を入力するケースはよくありますが、その際行わなければならない のが入力された日付の妥当性をチェックする処理です。 また、西暦を和暦に変換したり、その逆の処理を行うケースも多々あります。 このような、日付に関する処理を行うものが「日付チェック関数群」であり、これには下記の関数を 用意します。 日付妥当性チェック・・・・・・引数で与えられた日付が妥当かどうかチェックする。 閏年もチェックする。 閏年チェック ・・・・・・引数で与えられた年が、閏年かどうかを返す。 西暦/和暦変換 ・・・・・・引数の指示に従い、西暦と和暦を変換して返す。 次ページ以降に関数仕様を示します。 4
3.1.1. ht_CheckDate 日付(西暦4桁月2桁日2桁)の妥当性をチェックします. 日付のチェック範囲は1866年1月1日から2088年12月31日の範囲とします。 ER ht_CheckDate( H year, H month, H day ); パラメータ year 年(西暦1868~2088) month 月(1~12) day 日(1~31) 戻り値 チェック結果 E_OK 正常(妥当な日付) E_NG 不正な日付 補足 注意)範囲外(1868年~2088年以外)か、或いは存在しない日付を指定すると、不正日付に なります。 【SAMPLE】 #include "dplib.
3.1.2. ht_CheckYear 入力年が閏年か否かを判定します。 年のチェック範囲は1868年から2088年の範囲とします。 ER ht_CheckYear( H year ); パラメータ year 年(西暦1868~2088) 戻り値 チェック結果 E_OK 閏年 E_NG 通常年 E_PRM 対象範囲外 補足 注意)範囲外(1868年~2088年以外)を指定すると、対象範囲外になります。 【SAMPLE】 #include "dplib.
3.1.3.
【SAMPLE】 #include "dplib.
4. ブロックチェック関数群 データ通信時に大概必要になるのが水平パリティのコードであり、一部のバーコードにおいては、 バーコードデータの最後にチェックディジットがつくケースがあります。 これらの値を算出するには、そのロジックをプログラムに反映すればいいのですが、まずはロジッ クを調べることから始まるため、新規に作る場合は少々面倒です。 そこでこの計算ロジックを関数にして提供するのが「ブロックチェック関数群」です。 チェックサム計算 CRC計算 LRC計算 チェックディジット計算 指定データのチェックサムを計算し、値を返す。 指定データのCRC値を計算し、返す(ANSI、CCITT及びXMODEM) 指定データのLRC値を計算し、返す。 指定データに対し、指示された計算方式でチェックディジット を算出し、値を 返す。 次ページ以降に関数仕様を示します。 9
4.1.1. ht_Checksum check_data で指定したデータのチェックサム値を求めます。 UH ht_Checksum( unsigned char *check_data, H size ); パラメータ check_data 対象データ size データ長 戻り値 チェックサム値 補足 【SAMPLE】 #include "dplib.
4.1.2. ht_CalcCRC_ANSI check_data で指定したデータのANSI規格CRC値を求めます。 UH ht_CalcCRC_ANSI( unsigned char *check_data, H size ); パラメータ check_data 対象データ size データ長 戻り値 ANSI規格CRC値 補足 【SAMPLE】 #include "dplib.
4.1.3. ht_CalcCRC_CCITT check_data で指定したデータのCCITT規格CRC値を求めます。 UH ht_CalcCRC_CCITT( unsigned char *check_data, H size ); 【パラメータ】 check_data 対象データ size データ長 戻り値 CCITT規格CRC値 補足 【SAMPLE】 #include "dplib.
4.1.4. ht_CalcCRC_X check_data で指定したデータのXMODEM用CRC値を求めます。 UH ht_CalcCRC_X( unsigned char *check_data, H size ); パラメータ check_data 対象データ size データ長 戻り値 XMODEM用CRC値 補足 【SAMPLE】 #include "dplib.
4.1.5. ht_CalcLRC check_data で指定したデータに含まれるデータのLRC値を求めます。 UH ht_CalcLRC( unsigned char *check_data, H size ); パラメータ check_data 対象データ size データ長 戻り値 LRC値 補足 【SAMPLE】 #include "dplib.
4.1.6.
補足 【SAMPLE】 #include "dplib.
5. 入力関数群 データの入力は、バーコード及びキー入力により行いますが、入力を抜ける条件として、通常の 入力以外の条件(ファンクションキー押下、後退キー押下等)を設定するのは若干面倒な処理が 入ります。 それらの設定を引数指定により実行できる関数が下記の入力関数です。 制御キー入力 テンキー、電源キー及びシフトキーを除いた制御キーのうち、脱出 するキーを引数により指定し、そのキーが押されたら終了する。 脱出条件設定付入力(文字) 引数として脱出条件を渡し、それに合致する条件が発生したら入 力処理を抜け、バーコード入力があったら、バーコードバッファか ら読み出し、文字列に代入する。 脱出した情報は戻り値及びグローバル変数にて知らせる。 *脱出条件:ファンクションキー入力、LB発生、及び key_string で 設定できる脱出条件 脱出条件設定付入力(数値) 引数として脱出条件を渡し、それに合致する条件が発生したら入 力処理を抜け、バーコード入力があったら、バーコードバッファか ら読み出し、文字列に代入する。 脱出した情報は戻り値及びグローバル変数にて知らせる。 *脱出条件:ファンクションキー入力、LB発生
5.1.1.
5.1.2.
戻り値 押されたキー情報(発生イベント) KY_F01 F1キー KY_F02 F2キー KY_F03 F3キー KY_F04 F4キー KY_F05 F5キー KY_F06 F6キー KY_F07 F7キー KY_F08 F8キー KY_ENT 実行キー KY_LB LB発生 KY_OBR バーコード読み込み E_NG 異常終了 補足 20
5.1.3.
戻り値 押されたキー情報(発生イベント) KY_F01 F1キー KY_F02 F2キー KY_F03 F3キー KY_F04 F4キー KY_F05 F5キー KY_F06 F6キー KY_F07 F7キー KY_F08 F8キー KY_ENT 実行キー KY_LB LB発生 KY_OBR バーコード読み込み E_NG 異常終了 補足 22
5.1.4.
string 入力文字列格納エリアポインタ (格納エリアは最大バイト数+1の容量が必要) 戻り値 押されたキー情報(発生イベント) ※キーコードについては、ht_FCWaitを参照してください。 補足 24
/**********************************************************************/ /* < プログラム名 > */ /* 日付入力 */ /* < 機能概要 > */ /* 日付の入力を行います。 */ /* ・SEIREKI_8 が指定された場合、範囲は 1868 年 01 月 01 から */ /* /* /* /* /* /* 2088 年 12 月 31 日です。 */ ・SEIREKI_6 が指定された場合で、年が 80 年以上のときは、1900 年代 */ としてチェックします。80 年未満の場合は、2000 年代としてチェックします。*/ ・入力した日付が正しくない場合、当関数から Exit しません。 < 文法 > ER */ */ ht_DateInp( B mode , */ /* ER escape, */ /* H fsize , */ /* H type , */ /* UH clm , */ /* UH line , */ /*
/* KY_F02 : F2 キー */ /* KY_F03 : F3 キー */ /* KY_F04 : F4 キー */ /* KY_F05 : F5 キー */ /* KY_F06 : F6 キー */ /* KY_F07 : F7 キー */ /* KY_F08 : F8 キー */ /* KY_ENT : 実行キー */ /* KY_LB : LB 発生 */ /* KY_OBR : バーコード読込み */ /* E_NG : 異常終了 */ /* E_PRM : パラメータエラー */ /**********************************************************************/ ER ht_DateInp(B mode, ER escape, H fsize, H type, UH clm, UH line, UB *string) { ER ret; UH len; H year,wyear,gengo; H month; H day; ER w
else{ if(strlen((const char *)string)==6){ year =(H)memto_l(string , 2); month=(H)memto_l(string+2, 2); day =(H)memto_l(string+4, 2); if(ht_ConvertYear(year, 4, &wyear, &gengo)==E_OK){ if(ht_CheckDate(wyear, month, day)==E_OK) break; } } } } else break; } return(ret); } 27
5.1.5.
補足 /**********************************************************************/ /* < プログラム名 > */ /* 時刻入力 */ /* < 機能概要 > */ /* 時刻の入力を行います。 */ /* ・時間は 24 時間制でチェックします。 */ ・入力した時刻が正しくない場合、当関数から Exit しません。 */ /* /* /* < 文法 > ER */ ht_TimeInp( ER escape, */ /* H fsize , */ /* H type , */ /* UH clm , */ /* UH line , */ /* UB *string /* /* ) */ < パラメータ > */ UH escape : 脱出条件(以下の条件を OR 論理で複数指定) */ /* KY_F01 : F1 キー */ /* KY_F02 : F2 キー */ /* KY_F03 : F3 キー */ /*
/* KY_ENT : 実行キー */ /* KY_LB : LB 発生 */ /* KY_OBR : バーコード読込み */ /* E_NG : 異常終了 */ /* E_PRM : パラメータエラー */ /**********************************************************************/ ER ht_TimeInp( ER escape, H fsize, H type, UH clm, UH line, UB *string ) { ER ret; UH len; H hour; H min; H sec; ER wescape; ret=0L; len=6; wescape=(escape & KY_OBR_CANCEL); /* バーコードを使用させないため for(;;){ ret=ht_NumInp(wescape, fsize, type, len, clm, line, string); if(ret==KY_ENT){ if(strlen((const char
W memto_l( void *buf , size_t len ) { UB wk[16]; memcpy( wk , buf , len ); wk[len] = 0x00; return( atol((char *) wk ) ); } 31
5.1.6.
6. 通信関数群 マルチドロップ、FLINKプロトコルに対応したファイル転送を一括で行えるような関数を用意しま す。 マルチドロップ送信 マルチドロップ受信 FLINK送信 FLINK受信 Ir簡易制御関数群 通信条件及び送信ファイルテーブルをセットすることで、マルチドロッ ププロトコルの通信を行う。 通信条件をセットすることで、マルチドロッププロトコルによる受信処理 を行う。 通信条件、送信ファイル、送信先ディレクトリをセットすることで、FILN Kプロトコルの通信を行う。 通信条件、受信ファイル、受信先ディレクトリをセットすることで、FILN Kプロトコルによる受信処理を行う。 IrDA制御関数を、カシオIr関数(c_XX)と同等に扱えるようにした 関数。 次ページ以降に関数仕様を示します。 また、カスタマイズに用いていただける様に各関数のソースリストを添付します。 ☆上記の関数群のうち マルチドロップ送信/受信は、ベーシックI/Oボックス FLINK送信/受信、Ir簡易制御関数群は、マスタ及びサテライトI/Oボックスに機能しま す。 33
6.1.1. ht_MLTsend マルチドロッププロトコルによる送信を行います。 ER ht_MLTsend( H com_no, UB connectMode, DAT_COM_STR *param B fnam_tbl[12][], H *s_file, H *phase ); パラメータ ※com_no~*paramのパラメータはcu_openと全くおなじです。 Cライブラリ解説書の「8.通信ユーティリティ部関数」をご覧ください。 fnum_tbl[12][] 送信ファイル名テーブル(★最終は先頭が¥0) 例) fnum_tbl[12][]={ "SHOHIN□□MST", /* SHOHIN.MST */ "KOKYAKU□MST", /* KOKYAKU.MST */ "TORIHIKITRN", /* TORIHIKI.
6.1.2.
補足 /**********************************************************************/ /* < プログラム名 > */ /* ホスト送信 */ /* < 機能概要 > */ /* パソコンに対してFLINKプロトコル /* /* */ にてファイルを送信する。 */ < 文法 > /* */ ER ht_MLTsend(H com_no, H irSpeed, CU_RSPRM *param, */ /* B fnam_tbl[12][], B *dir, */ /* H *s_file, H *phase); */ /* < パラメータ > /* H */ com_no : COM番号 /* */ COM0,COM1 /* H /* irSpeed CU_RSPRM : *param : /* */ 赤外通信最大速度 通信パラメータデータのポインタ typedef struct { */ */ */ /* W speed; /* W
} if( fnam_tbl[fileCnt][0]==0x00){ break; } } if( fileCnt == 0){ return(E_PRM); } graphSet.graphMode = CU_GRAPH_ON_2; graphSet.graphPos = 0; graphSet.graphCol = 0; graphSet.graphName = CU_GRAPH_NM_FILE; graphSet.
/**********************************************************************/ /* < プログラム名 > */ /* ホスト受信 */ /* < 機能概要 > */ /* /* パソコンよりFLINKプロトコルにてファイルを受信する。 < 文法 > /* */ ER ht_MLTrecv(H com_no, H irSpeed, CU_RSPRM *param, B *dir, /* /* H *r_file, H *phase); < パラメータ > /* H com_no H /* */ */ */ : COM番号 /* /* */ irSpeed CU_RSPRM : *param : /* */ COM0,COM1 */ 赤外通信最大速度 */ 通信パラメータデータのポインタ typedef struct { */ */ /* W speed; /* W length; データ長 */ /* W parity; パリティビット *
if( fileCnt == 0){ return(E_PRM); } graphSet.graphMode = CU_GRAPH_ON_2; graphSet.graphPos = 0; graphSet.graphCol = 0; graphSet.graphName = CU_GRAPH_NM_FILE; graphSet.
6.1.3.
6.1.4.
6.1.5.
busy_ch XOFFコード(受信不可時のコード) nonbusy_ch XONコード(受信可能時のコード) buff 受信バッファアドレス buf_l 受信バッファレングス (0の時BIOS内部の16バイトエリアを受信バッファとして使用します) tim_out typedef struct { H cs; :CSタイムアウト監視値(0~32767(×7.8ms)) H dr; :DRタイムアウト監視値(0~32767(×7.8ms)) H cd; :CDタイムアウト監視値(0~32767(×7.
6.1.6.
6.1.7.
COMステータス 15 14 13 12 11 10 9 0 0 0 8 7 6 5 0 0 0 4 46 3 2 1 0 STS_RD 1:受信データあり 0:受信データなし CI信号 1:OFF 0:ON CD信号 1:OFF 0:ON CS信号 1:OFF 0:ON DR信号 1:OFF 0:ON STS_PRI 1:パリティエラー 0エラーなし STS_OVR 1:オーバーランエラー 0:エラーなし STS_FRE 1:フレミングエラー 0:エラーなし STS_FUL 1:バッファフルエラー 0:エラーなし STS_BRK 1:ブレーク検出 0:ブレーク未検出
6.1.8.
6.1.9.
6.1.10.
6.1.11.
6.1.12.
6.1.13.
6.1.14.
6.1.15.
6.1.16.
6.1.17.
6.1.18. Ir_c_timer CS、DR、CD信号のタイムアウト値を設定します。 ER Ir_c_timer( H com_no, H cs_time, H dr_time, H cd_time ); パラメータ com_no 通信ポート COM0 カシオ IR インタフェース cs_time CSタイムアウト値(0~32767)×7.8ms dr_time CSタイムアウト値(0~32767)×7.8ms cs_time CSタイムアウト値(0~32767)×7.
6.1.19.
6.1.20.
6.1.21.
6.1.22.
6.1.23.
6.1.24.
6.1.25.
6.1.26.
7. ファイル制御関数群 DT-930では、ファイル制御はCの標準関数(fopenやopen等)にて行います。 このため、読み込み・書き込み時に特定のレコードにアクセスする場合は、自分でファイルポイン タを移動する必要があります。 こういった手間を省き、BASICライクなファイル制御を実現するのが「ファイル制御関数群」で す。 この関数群を使用する場合は、ファイル名とレコード長のテーブルを用意し、アクセスはユニーク なファイル番号で行います。 ファイルオープン ファイルクローズ ファイルリード ファイルライト ファイルサイズ取得 レコード数取得 ファイル(引数にてテーブルを渡し、指定)をオープンする。 ファイル(ファイル番号にて指定)をクローズする。 ファイル(ファイル番号にて指定)の指定レコード番号のデータ を読み込む。 ァイル(ファイル番号にて指定)の指定レコード番号にデータ を書き込む。 定ファイル(ファイル番号にて指定)のファイルサイズを返す。 ファイル(ファイル番号にて指定)のレコード数を返す。 ☆この関数群を使用する場合は、DT-930のファイルモードを必ず「DT700モード」にして 下さい。
ファイル構造体配列テーブル 次ページ以降のファイル制御関数で使用するファイル管理テーブルの構造は以下の通りです。 ファイル管理テーブルの名称は、固定になっていますので、ファイル制御関数を使用する際は、 必ずこの名前にてテーブルをグローバル定義する様にしてください。 struct ht_filetbl { char fname[14]; /* ファイル名称 */ H rsize; /* 1レコードのバイト値 */ FILE *fp; /* ストリーム保存(ファイル制御関数で使用) */ }; typedef struct ht_filetbl FILE_TBL; 例) FILE_TBL filetbl[]={ { "shohin.mst" , 120, (FILE*)0 }, { "kokyaku.mst" , 56, (FILE*)0 }, { "tana.
7.1.1.
7.1.2.
7.1.3.
7.1.4.
7.1.5.
7.1.6.
8. サービス関数群 プログラム開発に有用な関数群です。 ウェイト処理 デバッグ補助関数 音制御 XYMODEM IrDA用XYMODEM 渡された時間(単位:秒)だけウェイトします。 れた変数やメッセージを通信ポートへ出力する。 のエラー音を引数により分ける DEM手順によるファイルの送受信を行う関数です。 DAポートでXYMODEMを行う関数です。 次ページ以降に関数仕様を示します。 また、カスタマイズのためにウェイト関数、及び音制御についてはその関数のソースリストを添付 します。 ☆I/Oボックスを用いてXYMODEM通信を行う場合、 「XYMODEM」なら、ベーシックI/Oボックス 「IrDA用XYMODEM」なら、マスタもしくはサテライトI/Oボックス をご使用下さい。 74
8.1.1.
8.1.2.
8.1.3.
8.1.4.
戻り値 xy_modem()の戻り値は終了情報を表します。 詳細は下記の通りです。 0 正常終了 1 強制終了(ファンクションキー押下による中止) 2 パラメータエラー 6 入力ファイルなし 7 出力ファイル作成エラー 9 通信エラー 11 電圧低下による中止(LB通知を行った場合のみ) 32 2重オープン 33 応答なし 34 回線接続不可 35 話し中 36 ホストからキャンセルされ 37 回線未オープン 38 モデムエラー 50 内部エラー 51 タイムアウト 52 外部機器エラー ☆上記戻り値の1(強制終了)は、アプリケーションでキー通知モードの設定(key_fnc_mode 関数にて設定)を行ったときのみ発生します。 発生時には、グローバル変数 xy_error に通知フラグをセットし、xy_modem() 内で通知 フラグを一度クリアします。 ☆上記戻り値の11(電圧低下)は、アプリケーションでLB通知モードの設定(pwr_inhabit 関数、にて設定)を行ったときのみ発生します。 発生時には、グローバル変数 xy_error に通知フラグをセットし、xy_modem() 内で通知 フラグを一度
・xy_modem の通信モードの詳細( はデフォルト値) 機能 指定なし XY_SEND XY_RECEIVE :送受信を行わない :送信 :受信 モデム操作 指定なし XY_MODEM :モデム操作を行わない :発(着)信を行う プロトコル XY_YMODEM XY_XMODEM :YMODEM :XMODEM エラー検出 XY_CRC XY_CHKSUM :CRC :チェックサム パケット長 XY_LONG XY_SHORT :ロング(1024バイト) :ショート(128バイト) ポート XY_0 XY_1 :赤外線インターフェース(COM0) :シリアルインターフェース(COM1) ‘K’ 送信 XY_KOFF XY_KON :'K' を送信しない :‘K’ を送信する ボーレート XY_1200 XY_2400 XY_4800 XY_9600 XY_19200 XY_38400 XY_57600 XY_115200 :1200bps :2400bps :4800bps :9600bps :19200bps :38400bps :57600bps :1
☆通信モードにおける機能、モデム操作、ポート操作の指定における xy_modem()の処理内容 機能 指定なし XY_SEND モデム操作 指定なし ポート操作 XY_232ON XY_232OFF xy_modem() の処理内容 パラメータエラー パラメータエラー XY_MODEM XY_232ON XY_232OFF XY_232ON XY_232OFF XY_232ON XY_232OFF パラメータエラー 発(着)信 オープン→送信→クローズ 送信 オープン→発(着)信→送信→回線断→クローズ 発(着)信→送信→回線断 XY_232ON XY_232OFF XY_232ON XY_232OFF オープン→受信→クローズ 受信 オープン→発(着)信→受信→回線断→クローズ 発(着)信→受信→回線断 指定なし XY_MODEM XY_RECEIVE 指定なし XY_MODEM ☆モデム操作にて XY_MODEM を指定した場合、モデムに対しては、以下の設定を行います。 ダイヤルトーン検出・ビジートーン検出 *キャラクタエコーなし *リザルトコードを数字で返す 自動応答しない *
8.1.5.
9. サンプルプログラムについて 本ライブラリの関数を使用したサンプルプログラムを用意しました。 プログラムの内容は、それぞれ下記のようになっています。 ・SAMPLE1.SRC・・・入力処理サンプル ・SAMPLE2.SRC・・・日付・時刻入力関数サンプル ・SAMPLE3.SRC・・・ファイル制御関数サンプル ・SAMPLE4.SRC・・・日付チェック関数サンプル ・SAMPLE5.SRC・・・ビープ音、ウェイト関数サンプル ・SAMPXY.
DT-930 AP開発支援ライブラリ解説書 平成18年2月 Rev1.