User manual - 拡張機能ライブラリ リファレンスマニュアルver.1.00(2008年5月26日)

118
6. 送受信切替ライブラリ
6.1. 概要
本機で提供している通信関数で、カシオ IR ポートを使用して通信する場合は、送信/受信のタイミング
で、送受信方向の切替えが必要です。
オープン直後は受信可能状態(送信不可)となっているため、送信時には、送信可能状態に切り替える
必要があります。
本オブジェクトは、上記の「送受信切替え」を自動的に行うものであり、これにより、従来機(DT-700)で動
作しているアプリケーションの制御をそのまま使用することが可能となります。
機能
c_out/c_dout 関数に以下の機能を付加します
送信関数を実行すると、自動的に送信可能状態にします。
送信終了時に、自動的に受信状態に戻します。
本機能は「カシオ IR ポート:COM0」に対応しています。COM0 以外のポートは、従来機同等で「全二
重(送受信可能状態)」で動作します。
既に提供している関数「c_out/c_dout」をそのまま使用可能であり、インタフェース/リターン情報共に、
上記関数と同等のものです。
提供ファイル
COM_APLM.H
送受信自動切替え関数のヘッダファイル
COM_APLM.OBJ
送受信自動切替え関数のオブジェクトファイル
使用方法
c_out/c_dout 関数の仕様は、従来機のものと同等ですので、プログラムの実行部に対する修正は不要
です。
下記の修正を行ってください。
1. アプリケーションに以下のファイルをインクルードしてください。
BIOS1MAC.H
COM_APLM.H
COM_APLM.H は必ず BIOS1MAC.H の前にインクルードしてください。
2. アプリケーションのリンク時に以下のファイルをリンクしてください。
COM_APLM.OBJ
3. アプリケーションソースに修正を加え、ビルドしてください。