abc CASIO DT-930 C Language SDK GUI Version デバイス制御ライブラリ リファレンスマニュアル DT-930 に搭載のハードウェアを制御する API を、 リファレンス形式で説明します。 Ver. 1.
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目次 1. はじめに···········································································································································································1 1.1 構成ファイルについて ·········································································································································2 1.1.1 基本的な使い方·············································································································································3 2.
3. C 言語標準関数························································································································································· 58 4. システムデータ管理·················································································································································· 62 4.1 システムデータ···················································································································································· 62 4.
9.2.16 9.2.17 9.2.18 9.2.19 9.2.20 9.2.21 9.2.
11.6.7 DT-700 互換表示·····································································································································164 11.7 関数リファレンス···············································································································································166 11.7.1 lcd_cls ···························································································································································167 11.7.
13.3.7 13.3.8 13.3.9 13.3.10 13.3.11 13.3.12 13.3.13 13.3.14 13.3.15 13.3.
14.5.17 14.5.18 14.5.19 14.5.20 14.5.21 14.5.22 14.5.
16.4.7 16.4.8 16.4.9 16.4.10 16.4.11 16.4.12 16.4.13 16.4.14 16.4.15 16.4.16 16.4.
17.9.4 cu_fileRecv ··················································································································································445 17.9.5 cu_close ·······················································································································································446 17.9.6 cu_readErrStat···········································································································································447 17.9.
1. はじめに このマニュアルは DT-930 に搭載した各種デバイスを制御するためのライブラリについて記載します。 ストレージ 入力デバイス システムデバイス 通知デバイス 通信デバイス 通信 Bluetooth シリアル通 信 通信 Ir DA バイブレータ ブザー 時計 タイマー 電源 キー OBR 表示 Bドライブ プリンタ Aドライブ 出力デバイス デバイス制御ライブラリ アプリケーション・プログラム C言語標準関数 ( ファイル入出力 ) C言語標準関数 ( 演算、文字列操作など ) C 言語の標準関数は、ファイル入出力、およびデバイスに依存しない関数(演算、文字列操作など)を使う ことができます。 DT-930 で使用可能な C 言語標準関数は「3. C 言語標準関数(p.
1.1 構成ファイルについて DT-930 C ライブラリを構成するさまざまなファイルについて説明します。 ヘッダファイル ファイル名 ITRON.H CMNDEF.H CU_MULTI.H CU_DT500.H BIOS1DEF.H BIOS1MAC.H BIOS5DEF.H BIOS5MAC.H 内容 システム用データと関数の定義 BIOS 用データと構造体の定義 通信プロトコル(マルチドロップ用)構造体と関数の定義 通信プロトコル(DT500 用)構造体と関数の定義 BIOS ファンクションコールジャンプテーブルの型定義 BIOS ファンクションコールマクロの定義 Bluetooth ファンクションコールジャンプテーブルの型定義 Bluetooth 通信用マクロの定義 オブジェクトファイル AP_START.OBJ AP_STARA.OBJ AP_STARB.OBJ APINIT.
1.1.1 基本的な使い方 DT-930 の関数ライブラリを使用するアプリケーションプログラムは、ソースコードに”BIOS1MAC.H”をイン クルードし、ライブラリとして”HICIF.LIB”をリンクする必要があります。 また、C 言語の標準ライブラリ関数を使用する場合には、”SHCLIB.LIB”をリンクしてください。 マルチドロッププロトコルまたは DT500 プロトコルを使用する場合には、専用のヘッダファイルをインクル ードしなければなりません。(FLINK プロトコルは標準でサポートしていますので、ヘッダファイルをインクル ードする必要はありません) また、ヘッダファイルは、BIOS1MAC.
2. データ型 DT-930 C ライブラリで使用するデータ型について説明します。 2.
2.
2.2.
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cs_tmout, cd_tmout 予約領域。使用しません。 sirial_no シリアル NO を次の値で格納します。 :OFF 0 :ON 1 level_parity 水平パリティを次の値で格納します。 :OFF 0 :ON 1 bht_tmout DT500 プロトコルリンク確立タイムアウトを 0~240 秒の範囲で格納します。 参照 dat_system 関数 17
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2.2.
解説 エコーバックの強調反転表示を行なう場合は、type メンバに LCD_ATTR_REVERS と LCD_ATTR_WIDTH の OR を指定します。 echo メンバに ECHO_OFF を指定した場合、font_size / type / column_pos / line_pos それぞれのチ ェックは行ないません。 参照 key_read 関数 23
2.2.
column_pos 入力桁座標を格納します。 line_pos 入力行座標を格納します。 column_len 入力文字の位置を半角で格納します。 key_num 関数では、使用しません。 clr_type 初期データ表示後のクリアをする/しないを格納します。 :クリアします KEY_NUM_CLR_ON :クリアしません KEY_NUM_CLR_OFF key_string 関数では、使用しません。 解説 エコーバックの強調反転表示を行なう場合は、type パラメータに LCD_ATTR_REVERS と LCD_ATTR_WIDTH の OR を指定します。 echo パラメータに ECHO_OFF を指定した場合、font_size / type / column_pos / line_pos それぞれ のパラメータのチェックは行ないません。 参照 key_string 関数、key_num 関数 25
2.2.
00h 01h 02h 03h :コントラストのアップ :コントラストのダウン :バックライトのオン・オフ :バーコードの読み取り 参照 key_fnc 関数 27
2.2.
参照 key_select 関数 29
2.2.
2.2.
2.2.
Nw7[6] NW-7 の以下の情報を格納します。 :リザーブ Nw7[0] :NW-7 最小桁数 Nw7[1] :NW-7 最大桁数 Nw7[2] :NW-7 出力フォーマット Nw7[3] :NW-7 チェックデジット計算設定 Nw7[4] :NW-7 チェックキャラクタ出力設定 Nw7[5] Wpcea[6] WPC Addon の以下の情報を格納します。 :リザーブ Wpcea[0] :WPC Addon 最小桁数 Wpcea[1] :WPC Addon 最大桁数 Wpcea[2] :WPC Addon 出力フォーマット Wpcea[3] :WPC Addon チェックデジット計算設定 Wpcea[4] :WPC Addon チェックキャラクタ出力設定 Wpcea[5] ※ WPC Addon のチェックデジット計算を無効にする場合は、WPC Addon、WPC 双方のチェックデ ジット計算を無効に設定する必要があります Wpce[6] WPC の以下の情報を格納します。 :リザーブ Wpce[0] :WPC 最小桁数 Wpce[1] :WPC 最大桁数 Wpce[2] :WPC 出力フォーマット
Upce[6] UPC-E の以下の情報を格納します。 :リザーブ Upce[0] :UPC-E 最小桁数 Upce[1] :UPC-E 最大桁数 Upce[2] :UPC-E 出力フォーマット Upce[3] :UPC-E チェックデジット計算設定 Upce[4] :UPC-E チェックキャラクタ出力設定 Upce[5] ※ UPC-E のチェックデジット計算を無効にする場合は、UPC-E Addon、UPC-E 双方のチェックデジッ ト計算を無効に設定する必要があります Idsf[6] Industrial 2of5 の以下の情報を格納します。 :リザーブ Idsf[0] :Industrial 2of5 最小桁数 Idsf[1] :Industrial 2of5 最大桁数 Idsf[2] :Industrial 2of5 出力フォーマット Idsf[3] :Industrial 2of5 チェックデジット計算設定 Idsf[4] :Industrial 2of5 チェックキャラクタ出力設定 Idsf[5] Itrf[6] ITF の以下の情報を格納します。 :リザーブ Itrf[0] :ITF 最小
Msi[6] MSI の以下の情報を格納します。 :リザーブ Msi[0] :MSI 最小桁数 Msi[1] :MSI 最大桁数 Msi[2] :MSI 出力フォーマット Msi[3] :MSI チェックデジット計算設定 Msi[4] :MSI チェックキャラクタ出力設定 Msi[5] Iata[6] IATA の以下の情報を格納します。 :リザーブ Iata[0] :IATA 最小桁数 Iata[1] :IATA 最大桁数 Iata[2] :IATA 出力フォーマット Iata[3] :IATA チェックデジット計算設定 Iata[4] :IATA チェックキャラクタ出力設定 Iata[5] Rss14[6] RSS-14 の以下の情報を格納します。 :リザーブ Rss14[0] :RSS-14 最小桁数 Rss14[1] :RSS-14 最大桁数 Rss14[2] :RSS-14 出力フォーマット Rss14[3] :RSS-14 チェックデジット計算設定 Rss14[4] :RSS-14 チェックキャラクタ出力設定 Rss14[5] ※ RSS-14 は 2007 年 2 月に GS1 DataBa
Rss14S[6] RSS-14 Stacked の以下の情報を格納します。 :リザーブ Rss14S[0] :RSS-14 Stacked 最小桁数 Rss14S[1] :RSS-14 Stacked 最大桁数 Rss14S[2] :RSS-14 Stacked 出力フォーマット Rss14S[3] :RSS-14 Stacked チェックデジット計算設定 Rss14S[4] :RSS-14 Stacked チェックキャラクタ出力設定 Rss14S[5] ※ RSS-14 Stacked は 2007 年 2 月に GS1 DataBar Stacked に名称変更されています RssExpS[6] RSS Expanded Stacked の以下の情報を格納します。 RssExpS[0] :リザーブ RssExpS[1] :RSS Expanded Stacked 最小桁数 RssExpS[2] :RSS Expanded Stacked 最大桁数 RssExpS[3] :RSS Expanded Stacked 出力フォーマット RssExpS[4] :RSS Expanded Stacked チェッ
参照 OBR_moderd 関数、OBR_modewt 関数 37
2.2.23 TIM_TBL 構造体 シリアル通信制御の監視タイムアウト値を格納します。 typedef struct { H cs; H dr; H cd; } TIM_TBL; メンバ cs CS タイムアウト監視値を 0~32767 の範囲で格納します。単位は 7.8ms です。 dr DR タイムアウト監視値を 0~32767 の範囲で格納します。単位は 7.8ms です。 cd CD タイムアウト監視値を 0~32767 の範囲で格納します。単位は 7.
2.2.
2.2.
2.2.
BPS_576 BPS_1152 :RS232C の通信速度を 57600bps に設定 :RS232C の通信速度を 115200bps に設定 DataLen RS232C のデータ長に次の値を格納します。 :RS232C のデータ長を 7bit に設定 LEN_7B :RS232C のデータ長を 8bit に設定 LEN_8B StopBit RS232C のストップビットに次の値を格納します。 :RS232C のストップビットを 1bit に設定 STOP_1B :RS232C のストップビットを 2bit に設定 STOP_2B ParityBit RS232C のパリティビットに次の値を格納します。 :RS232C のパリティビットを奇数パリティに設定 PRI_ODD :RS232C のパリティビットを偶数パリティに設定 PRI_EVN :RS232C のパリティビットをパリティなしに設定 PRI_NON 参照 Ir_State_Set 関数 42
2.2.
MinTurnTime 最小ターンアラウンドタイムを格納します。 :最小ターンアラウンドタイムを 5ms に設定 TURN_5MS :最小ターンアラウンドタイムを 1ms に設定 TURN_1MS DiscTime リンク開放時間に次の値を OR して格納します。 :リンクを開放する時間を 3s に設定可能 RELEASE_3S :リンクを開放する時間を 8s に設定可能 RELEASE_8S :リンクを開放する時間を 12s に設定可能 RELEASE_12S :リンクを開放する時間を 16s に設定可能 RELEASE_16S :リンクを開放する時間を 20s に設定可能 RELEASE_20S :リンクを開放する時間を 25s に設定可能 RELEASE_25S :リンクを開放する時間を 30s に設定可能 RELEASE_30S :リンクを開放する時間を 40s に設定可能 RELEASE_40S 参照 Ir_SetPortConfig 関数 44
2.2.
2.2.
2.2.30 sys_tty 構造体 マルチドロップ/DT500 プロトコルにおいて通信パラメータを格納します。 struct sys_tty { W speed; W length; W parity; W stop_bit; }; メンバ speed 転送速度を格納します。 B_1200 B_2400 B_4800 B_9600 B_19200 B_38400 B_57600 B_115200 :ボーレート 1200bps の指定 :ボーレート 2400bps の指定 :ボーレート 4800bps の指定 :ボーレート 9600bps の指定 :ボーレート 19.2Kbps の指定 :ボーレート 38.4Kbps の指定 :ボーレート 57.
2.2.31 CU_FILE_INFO_FORM 構造体 マルチドロッププロトコルにおいて転送ファイル情報を格納します。 typedef struct { UB fileName[11]; UB stat; } CU_FILE_INFO_FORM; メンバ fileName 転送ファイル名を格納します。 例) config.
2.2.32 CU_RSPRM 構造体 FLINK プロトコルにおいて通信パラメータを格納します。 typedef struct { H speed; H length; H parity; H stop_bit; } CU_RSPRM; メンバ speed 転送速度を格納します。 CU_B1200 CU_B2400 CU_B4800 CU_B9600 CU_B19K CU_B38K CU_B57K CU_B115K :ボーレート 1200bps の指定 :ボーレート 2400bps の指定 :ボーレート 4800bps の指定 :ボーレート 9600bps の指定 :ボーレート 19.2Kbps の指定 :ボーレート 38.4Kbps の指定 :ボーレート 57.
2.2.
2.2.
category、detail カテゴリと詳細エラーコードでエラー状態を判断します。 値 意味 カテゴリ 詳細 00 00 正常終了 DC~F5 00 フォーマット指示コマンド(A~Z) F6 00 電源 OFF 終了通知 F7 00 リセット指定終了通知 F8 00 中断キーによる終了通知 F9~FF - 予約領域 00 受信フレームファンクションコード未定義エラー 01 受信フレームサブファンクションコード未定義エラー 03 受信フレームチェックサムエラー 04 シーケンスエラー 05 シーケンス番号エラー 07 受信フレーム内情報パラメータエラー 08 受信タイムアウト 10 コマンドレングスエラー 正常終了状態 プロトコルエラー 01 ファイルエラー[プロトコル論理] 04 00 リードオンリィファイルアクセスエラー ユーティリティエラー 10 00 回線オープンエラー 01 使用関数フェーズエラー ・回線がオープンされていない ・オープン時にエラーが発生していないか確認 ・関数の使い方に誤りがある ・動作
11 00 クリエートエラー 01 オープンエラー 02 リードエラー 03 ライトエラー 04 シークエラー 05 ファイル削除エラー 06 ディレクトリ削除エラー 07 ファイル名変更移動エラー 08 タイムスタンプ設定エラー 09 タイムスタンプ取得エラー 0A ファイル属性設定エラー 0B ファイル属性取得エラー 0C ディレクトリ作成エラー 0D ファイルサイズ変更エラー システムメニュー通信エラー 20 00 フォーマット実行エラー ・フォーマット中にエラー発生 ・再フォーマットする 01 環境設定ファイル未存在エラー ・CONFIG.HTS ファイルが存在しない 02 環境設定ファイル更新エラー ・CONFIG.
2.2.
2.2.
2.2.
2.2.
3. C 言語標準関数 下表は、“ H シリーズ C 言語”に含まれる C 言語標準関数のうち、DT-930 で使用可能な関数の一覧です。 それぞれの関数仕様は、”H シリーズ C 言語マニュアルライブラリ編”を参照してください。 ※ 低水準関数(open、close、read、write、lseek、sbrk )はハードウェアに依存するため、デバイス制御ラ イブラリとして実装しています。本章に記載の C 言語標準関数のうち、ファイルやメモリに依存するもの は、内部で低水準関数を呼び出しています。 低水準関数の詳細は「9.2 関数リファレンス(p.
数値計算 関数 acos asin atan atan2 cos sin tan cosh sinh tanh exp frexp ldexp log log10 modf pow sqrt ceil fabs floor fmod 機能概要 浮動小数点数の逆余弦 浮動小数点数の逆正弦 浮動小数点数の逆正接 浮動小数点どうしを除算した結果の逆正接 浮動小数点数のラディアン値の余弦 浮動小数点数のラディアン値の正弦 浮動小数点数のラディアン値の正接 浮動小数点数の双曲線余弦 浮動小数点数の双曲線正弦 浮動小数点数の双曲線正接 浮動小数点数の指数 浮動小数点数を(0.5,1.
ストリーム入出力 関数 fclose fopen freopen 機能概要 ファイルのクローズ ファイルのオープン 現在オープンしているファイルをクローズし、新たに指定ファイル名の ファイルをオープン データを書式に従って変換し、指定領域に出力 指定領域からデータを入力し、書式に従って変換 ファイルから指定領域にデータを入力 指定領域からファイルにデータを出力 ファイルの現在の読み書き位置を移動 ファイルの現在の読み書き位置を取得 ファイルの現在の読み書き位置をファイル先頭に移動 ファイルがエラー状態であるかを判定 ファイルのエラー状態をクリア sprintf sscanf fread fwrite fseek ftell rewind ferror clearerr ※ データファイルへの入出力のみサポートします。標準入出力ファイル(コンソール、プリンタ、デイスクフ ァイル等)についての入出力はサポートしません。 C プログラム標準処理 関数 atof atoi atol strtod strtol srand calloc free malloc realloc abort exit bsearch
文字配列操作 関数 memcpy strcpy strncpy strcat memcmp strcmp strncmp memchr strchr strcspn strpbrk strrchr strspn strstr memset strerror strlen 機能概要 複写元の記憶域の内容を、指定サイズ分複写先の記憶域に複写 複写元の文字列を複写先の記憶域に NULL も含めて複写 複写元の文字列を指定文字数分、複写先の記憶域に複写 文字列の後に文字列を連結 指定した 2 つの記憶域の比較 指定した 2 つの文字列の比較 指定した 2 つの文字列を、指定文字数分まで比較 指定記憶域で、指定文字が最初に現れる位置を検索 指定文字列で、指定文字が最初に現れる位置を検索 指定文字列を先頭から調べ、別の指定文字列以外の文字が先頭から 何文字続くかを取得 指定文字列で、別の指定文字列が最初に現れる位置を検索 指定文字列で、指定文字が最後に現れる位置を検索 指定文字列を先頭から調べ、別の指定文字列が先頭から何文字続く かを取得 指定文字列で、別の指定文字列が最初に現れる位置を検索 指定記憶域の先頭から指定文
4. システムデータ管理 ここでは、DT-930 のシステムデータ管理について説明します。 4.
通信 ( DAT_COMINF_STR 構造体、DAT_COM_STR 構造体 参照 ) 対象 プロトコル種類 通信ポート 通信速度(bps) データ長(bit) パリティ ストップビット(bit) 範囲 PRT_MULTI PRT_FLINK PRT_DT500 IR_PORT B_2400 B_4800 B_9600 B_19200 B_38400 B_57600 B_115200 CHAR_7 CHAR_8 PARI_NON PARI_EVEN PARI_ODD STOP_1 STOP_2 初期値 PRT_FLINK 初期化のタイミング リセット立上げ 設定ファイル反映 ○ ○ IR_PORT B_11520 ○ ○ ○ ○ CHAR_8 ○ ○ PARI_NON ○ ○ STOP_1 ○ ○ タイマ ( DAT_TIM_STR 構造体 参照 ) 対象 範囲 BUZZ_OFF BUZZ_LOW BUZZ_MID BUZZ_LOUD 音量 初期値 BUZZ_MID 初期化のタイミング リセット立上げ 設定ファイル反映 ○ ○ システム ( DAT_SYS_S
通信ユーティリティ(マルチドロップ) ( DAT_PRO_STR 構造体 参照 ) 対象 受信タイムアウト(秒) リトライ回数(下位) リンクタイムアウト (10 ミリ秒) 範囲 0~99 0~99 0~9990 初期値 3 3 30 初期化のタイミング リセット立上げ 設定ファイル反映 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 通信ユーティリティ(FLINK) ( DAT_PRO_STR 構造体 参照 ) 対象 セッション確立 タイムアウト(秒) 受信タイムアウト(秒) セッション終了 タイムアウト(秒) 範囲 初期値 0~3600 1800 0~600 0~600 300 10 初期化のタイミング リセット立上げ 設定ファイル反映 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 通信ユーティリティ(DT500) ( DAT_PRO_STR 構造体 参照 ) 対象 シリアル NO 水平パリティ リンクタイムアウト 範囲 0:OFF 1:ON 0:OFF 1:ON 0~240 初期値 0:OFF 初期化のタイミング リセット立上げ 設定ファイル反映 ○ ○ 0:OFF ○ ○ 0 ○ ○ 64
4.2 システムデータファイル システムデータをファイルから設定することが可能です。 このファイルは、次の 3 種類があります。 機器 ID ファイル 代理店 ID ファイル config ファイル 4.2.1 ファイル名 CONFIG.ID CONFIG.PAS CONFIG.HTS 形式 DOS DOS DOS config ファイル 次ページに CONFIG.
CONFIG.HTS のファイル構造 項目 位置 サイズ 設定範囲 既定値 00 10 CONFIG.HTS 固定 APO 時間 +10 2 00-59(分) 10 ABO 時間 +12 2 00,10-59(秒) 15 レジューム +14 2 00:OFF / 01:ON 01 KEY クリック音 +16 2 00:OFF / 01:ON 01 OBR 読取回数 +18 2 01-09(回) 01 照合回数 +20 2 01-09(回) 03 スキャン時間 +22 2 01-09(秒) 04 MODE +24 2 00:6dot / 01:8dot / 02:10dot 01 日/英 +26 2 00:日本語 / 01:英語 00 種別 +28 2 00:NORMAL / 01:BOLD 00 7 01 ID CONFIG.
プロトコル関連:FLINK 項目 位置 サイズ 設定範囲 既定値 0000-3600(秒) 1800 4 0000-0600(秒) 0300 0010 00 セッション確立タイムアウト +62 4 受信タイムアウト +66 セッション終了タイムアウト +70 4 0000-0600(秒) 予約領域 +74 2 00 プロトコル関連:DT500 項目 シリアル NO. 位置 +62 サイズ 設定範囲 00:OFF / 01:ON 2 既定値 00 水平パリティ +64 2 00:OFF / 01:ON 00 リンクタイムアウト +66 4 0000-0240(秒):実際の設定は 30 秒単 0000 位 予約領域 +70 6 000000 67 000000
4.
4.3.
戻り値 関数が成功すると E_OK が返ります。失敗すると次のエラーが返ります。 :パラメータエラー E_PRM :登録データエラー E_NG 解説 システム関連データの BIOS バージョン・パッチバージョンと機器種別を設定することはできません。 fnc パラメータに上記以外の値を指定した場合、dat_system 関数は失敗します。 sys_id パラメータに上記以外の値を指定した場合、dat_system 関数は失敗します。 fnc パラメータに SYSD_FNC_WRITE を指定して、関数が失敗した場合は、すべてのシステムデータの 登録を行ないません。 70
4.3.2 dat_OSVer_Read OS バージョンを取得します。 void dat_OSVer_Read( B *rd_buf ); パラメータ rd_buf OS バージョンを取得するバッファのアドレスを指定します。 16 バイト以上の領域を指定してください。 戻り値 ありません。 解説 取得する OS バージョンのフォーマットを以下に示します。 *.***(SP)**.**.**(SP)(SP) 1~6 バイト バージョン NO. 7 バイト スペース 8~9 バイト 年 10 バイト . 11~12 バイト 月 13 バイト .
4.3.
4.3.
5. 電源管理 ここでは、DT-930 の電源管理について説明します。 自動電源 OFF (APO:Auto Power OFF) APO とは一定時間操作をしていない状態が続いた場合に、自動的に電源を OFF する機能です。 APO 実行までの時間は、1~59 分の範囲(1 分単位)で設定することができます。 APO で自動的に電源を OFF した場合、次回の電源 ON は、システム設定のレジューム ON/OFF の設定に かかわらずレジューム ON 起動となります。 APO イベントの通知を有効に設定している場合は、イベントフラグに FL_LB_INT_LB4 を立て、電源を OFF しません。詳しくは「イベント通知機能(p.
5.
5.1.
5.1.
5.1.
6. ブザー鳴動 DT-930 は、次の 3 つの音を鳴動させることができます。 • キークリック音 • エラービープ音 • サウンド音 内容 キークリック音 キー押下時に使用します エラービープ音 入力禁止中のキー押下/エ ラー発生時等に使用します 周波数 2048Hz 4096Hz 長さ 50msec 100msec その他 システム専用 アプリケーション使用可能 サウンド音 周波数/長さを指定してサウンド音 を鳴動します サウンド音鳴動前には鳴動中ブザ ーの停止が入っています 0 128~4096Hz 1~160(×25msec) 0(停止) アプリケーション使用可能 エラービープ音は s_beep 関数を、サウンド音は s_sound 関数を使用して、アプリケーションからブザーを 鳴動することができます。 6.
6.
6.2.
6.2.
7. バイブレータ 本体内蔵のバイブレータを振動させることができます。 7.
7.1.
8.
8.
8.1.
8.1.
8.1.
8.1.
9. ファイル管理 DT-930 では次のドライブに対して、ディレクトリやファイルに対する処理を行なうことができます。 ドライブレター A 場所 RAM 領域 B フラッシュディスク 概要 次の 2 種類のファイルシステムを排他利用可能※。 • MS-DOS 互換 FAT ファイルシステム • DT-700 互換ファイルシステム 次のファイルシステムを利用可能。 フラッシュディスク専用ファイルシステム ※ システムメニューを使用して切替え可能です。 ※ 切替えた時点で内容を再構築します。(格納情報はすべて消去します) 9.
DT-700 互換ファイルシステムでの、ファイル領域構成を以下に示します。 フォーマット判定領域 チェックサム領域 フォーマット判定領域 チェックサム領域 チェックサム判定領域 ファイルデータ チェックサム判定領域 ファイルデータ :フォーマットの有無判定用領域(16 バイト) :ファイルデータ部のチェックサム格納領域 (256 バイト単位に 1 バイト加算値) :256 バイト単位のチェックサム格納領域に対応した、 チェックサム判定結果(1 ビット単位で表現) :ファイル部データ領域 フラッシュディスク専用ファイルシステム 本体内蔵のフラッシュメモリを利用した、専用のファイルシステムです。 • 本体の電源がない場合でも、データが消えることはありません。 フラッシュディスク専用ファイルシステムのファイル領域構成を以下に示します。 BPB ディレクトリ 情報 データ サイズ データサイズ ファイルデータ チェックサム ファイル データ チェック サム ・・・・・・ データ サイズ ファイル データ チェック サム :ファイルデータサイズ :ファイル部データ領域 (最大 64KB
9.
9.2.1 fil_mkdir ディレクトリを作成します。(FAT ファイルモード専用) ER fil_mkdir( const char ); *path パラメータ path 作成するディレクトリのフルパスを指定します。 戻り値 関数が成功すると E_OK が返ります。失敗すると、次のエラーが返ります。 :異常終了 E_NG 解説 MS-DOS の予約デバイス(con、prt 等)に相当するファイル名の制限はありません。 path パラメータに、9 文字以上 11 文字のディレクトリ名を指定した場合は、8.3 形式に変換してディレ クトリを作成します。 (例) A:¥12345678901 → A:¥12345678.
9.2.
9.2.3 fil_remove ファイルを削除します。 ER fil_remove( const char ); *pathname パラメータ pathname 削除するファイルのパスを指定します。 戻り値 関数が成功すると E_OK が返ります。失敗すると、次のエラーが返ります。 :異常終了 E_NG E_PRM :パラメータエラー 解説 Pathname パラメータに指定するパスは、ファイルシステムにより指定可能な形式が異なります。 指定形式 形式 1 形式 2 ファイル名.拡張子 nnnnnnnn.mmm ドライブ:パス¥ファイル名.拡張子 d:¥pppppppp¥nnnnnnnn.
9.2.
9.2.
9.2.
9.2.
9.2.
9.2.
9.2.
9.2.
9.2.
9.2.
9.2.
9.2.
9.2.
解説 オープンしていないファイルに対して dat_F_Search 関数を実行下場合、E_NG を返します。 それぞれのパラメータの関係は次のとおりです。 ファイル(filename) fieldsize(レコード長) start_adr 検索データ(code) keypos keylen 検索データ1 検索データ2 検索データ3 検索データ4 ・ ・ ・ <例: 検索データ3で検索できた場合> *srata = 検索データ3 *fpos = 検索データ3のアドレス 110
9.2.
9.2.
9.2.
9.2.
9.2.
9.2.
10.
10.1 通知イベントの種類 10.1.
電源イベントのクリア 電源イベントを受け取ったアプリケーションプログラムは、pwr_inhabit_clr 関数を使ってそのイベントをクリ アしなければなりません。これを行わないと、システムは何度も同じイベントを通知します。 10.1.2 キーイベント キーイベントの通知を有効にすることにより、アプリケーションプログラムはキーコードを受け取らずにキー 待ちから抜けることができます。これは、キー入力関数で入力待ち中にファンクションキーを処理する場合 などに有効です。 下表のとおり、キーイベントの通知を有効にできるのは、ファンクションキー、マルチファンクションキーの みです。 制御キー テンキー ファンクションキー マルチファンクションキー トリガーキー キー 入力モード切替(S) 後退(BS) クリア(CLR) テンキー 1 テンキー 2 テンキー 3 テンキー 4 テンキー 5 テンキー 6 テンキー 7 テンキー 8 テンキー 9 テンキー 0 テンキー .
10.1.3 タイマイベント アプリケーションプログラムは 2 種類のインターバル・タイマを使うことができます。アプリケーションプログラ ムが通知を有効に設定すると、指定時間を経過するたびに、繰り返しイベントを通知します。 タイマ 1:1 秒単位のインターバルタイマです。 項目 最小単位 設定時間 誤差 最大登録数 タイムアウト時の処理 仕様 1sec 1(1sec)~3600(1Hour) 要求時間+(最大)1sec 10 指定時間経過後、指定のイベントフラグ※によって通知します タイマ 2:31.25msec 単位のインターバルタイマです。 項目 最小単位 設定時間 誤差 最大登録数 タイムアウト時の処理 仕様 31.25msec 1(31.25msec)~115200(1Hour) 要求時間+(最大)31.25msec 10 指定時間経過後、指定のイベントフラグ※によって通知します ※ イベントフラグについては「イベント通知のメカニズム(p.
10.
キーイベントの通知(FL_FK_INT_ID 用) ビットパターン FL_FK_INT_FNC1 FL_FK_INT_FNC2 FL_FK_INT_FNC3 FL_FK_INT_FNC4 FL_FK_INT_FNC5 FL_FK_INT_FNC6 FL_FK_INT_FNC7 FL_FK_INT_FNC8 FL_FK_INT_MLTL FL_FK_INT_MLTR 内容 F1 キー押下イベント用 F2 キー押下イベント用 F3 キー押下イベント用 F4 キー押下イベント用 F5 キー押下イベント用 F6 キー押下イベント用 F7 キー押下イベント用 F8 キー押下イベント用 マルチファンクションキーL 用 マルチファンクションキーR 用 タイマイベントの通知(FL_TM1_INT_ID、FL_TM2_INT_ID 用) ビットパターン TM1 FL_TM1_INT_RTC1 FL_TM1_INT_RTC2 FL_TM1_INT_RTC3 FL_TM1_INT_RTC4 FL_TM1_INT_RTC5 FL_TM1_INT_RTC6 FL_TM1_INT_RTC7 FL_TM1_INT_RTC8 FL_TM
10.
10.
10.
10.5.
10.5.
10.5.
戻り値 関数が成功すると E_OK が返ります。失敗すると次のエラーが返ります。 :パラメータエラー E_PRM 解説 本関数は mode に指定した値によって他の引数の扱いが変わります。 この関係を表したのが下表です。 mode FNC_MODE_SET func_num 設定対象のキー FNC_MODE_CLR FNC_MODE_RED クリア対象のキー 取得対象のキー flgid FL_FK_INT_ID 固定 setptn イベント発生時にセットする ビットパターン 取得した flgid 値を返します。 未設定時はゼロを返します。 取得した flgid 値を返しま す。未設定時はゼロを返し ます。※ ※ ※ key_fnc_mode 呼出し前に値をセットする必要はありません。 129
10.5.
10.5.
10.5.6 s_settimer2 タイマ 2 にイベントの発生間隔を登録し、通知を有効にします。イベントの発生間隔は 31.25 ミリ秒単位 (最大 60 分)で指定でき、最大で 10 種類の値を登録することができます。登録に成功すると 0~9 のタイ マ登録 ID を返します。このタイマ登録 ID は、s_timerend 関数による登録の削除に使います。 ER s_settimer2( ID flgid, UW setptn, UW tmcnt ); パラメータ flgid 対象のイベントフラグ ID を指定します。アプリケーションプログラムから呼び出す場合、この値は FL_TM2_INT_ID 固定です。 setptn タイムアップ時にイベントフラグにセットするビットを FL_TM2_INT_ITU0 ~ FL_TM2_INT_ITU31 の 範囲で指定します。複数のビットを OR で指定することもできます。 tmcnt タイマカウントを 1~115200 (1 カウント = 31.
10.5.
10.5.
10.5.
10.5.
10.6 サンプルコード 10.6.
ソースコード ER ID UW KEY_INP err, retcd; dummy; ptn, i; keyinfo; /* イベント通知を設定 LB0,LB1,LB2 */ pwr_inhabit( PWR_ON, FL_LB_INT_ID, FL_LB_INT_LB0|FL_LB_INT_LB1|FL_LB_INT_LB2 ); ・ ・ ・ for( i = 0, retcd = E_KEY_LB; i < 2 && retcd == E_KEY_LB; i++ ) { /* イベントフラグ状態の取得 */ err = flg_sts( &dumy, &ptn, FL_LB_INT_ID ); if( ptn & FL_LB_INT_LB0 ) /* LB0 通知あり */ { /* LB0 イベントのクリア */ pwr_inhabit_clr( FL_LB_INT_ID, FL_LB_INT_LB0 ); /* LB0 イベント処理を実行 */ sub_lb0(); } else if( ptn & FL_LB_INT_LB1 ) /* LB1 通知あり */ { /* LB1 フラグ状態のクリア
/* イベント通知の解除 */ pwr_inhabit( PWR_OFF, FL_LB_INT_ID, FL_LB_INT_LB0|FL_LB_INT_LB1|FL_LB_INT_LB2); ・ ・ ・ /* LB0 イベント処理*/ void sub_lb0( void ) { ・ ・ return; } /* LB1 イベント処理*/ void sub_lb1( void ) { ・ ・ return; } /* LB2 イベント処理*/ void sub_lb2( void ) { ・ ・ return; } 注意 電源イベントに対するイベント通知を使用する場合、下記の点を注意してください。 • 複数のイベントに対して通知を有効に設定する場合、必ず LB イベントを最優して処理してください。 • イベントの発生を確認する処理は、キー入力待ちの前後で行なってください。 • イベントの発生を確認する処理の間隔が長いと、イベントに対応した処理が遅れることになります。この 間隔が長くなり過ぎないように注意してください。 • キー入力待ちの終了条件に LB 発生時を加えてください。 • 処理済みのイベントフラグは
10.6.
ソースコード ER err, retcd; UW ptn, i; KEY_INP keyinf; ID dumy, fid; ・ ・ /* イベント通知の設定 ファンクションキー1 */ fid = FL_FK_INT_ID; ptn = FL_FK_INT_FNC1; err = key_fnc_mode( FNC_MODE_SET, FNC_1, &fid, &ptn ); /* イベント通知の設定 ファンクションキー2 */ fid = FL_FK_INT_ID; ptn = FL_FK_INT_FNC2; err = key_fnc_mode( FNC_MODE_SET, FNC_2, &fid, &ptn ); ・ ・ ・ /* 1 文字入力 リターン条件の設定 */ keyinf.ext = KEY_INT_EXT; /* KEY 通知による脱出を指定 */ keyinf.echo = ECHO_OFF; keyinf.font_size = LCD_ANK_STANDARD; keyinf.type = LCD_ATTR_NORMAL; keyinf.
/* イベント通知の解除 ファンクションキー1 */ fid = FL_FK_INT_ID; ptn = FL_FK_INT_FNC1; err = key_fnc_mode( FNC_MODE_CLR, FNC_1, &fid, &ptn ); /* イベント通知の解除 ファンクションキー2 */ fid = FL_FK_INT_ID; ptn = FL_FK_INT_FNC2; err = key_fnc_mode( FNC_MODE_CLR, FNC_2, &fid, &ptn ); ・ ・ ・ /* ファンクションキー1 イベント処理*/ void sub_fnc1( void ) { ・ ・ return; } /* ファンクションキー2 イベント処理*/ void sub_fnc2( void ) { ・ ・ return; } 注意 キーに対するイベントの通知を有効にする場合、下記の点に注意してください。 • イベントに対応する処理は、キー入力待ちの後で行なってください。 • 押下されたキーの識別は、イベントフラグのビットで判別してください。 • キー入力待ちの終了条件に”イベント通知キー押下
11.画面表示 DT-930 の表示について説明します。 画面サイズは 128×64 ドットです。 11.1 表示コード 表示コードは、シフト JIS コードを使用します。DT-930 のコード体系を以下に示します。 11.1.
11.1.
11.
11.
11.3.
1バイト 3バイト : : : : : : : : : 23バイト 漢字 (12×12 ドット) 1 フォント 24 バイト構造 □□□□□□□□□□□□ □□□□□□□□□□□□ □■■■■■■■■■□□ □□□□■□■□□□□□ □□■■■■■■■□□□ □□■□■□■□■□□□ □□■□■□■□■□□□ □□■□■□■□■□□□ □□■■■■■■■□□□ □□□□■□■□□□□□ ■■■■■■■■■■■□ □□□□□□□□□□□□ ************ ************ ************ ************ 2バイト : : : : : : : : : 22バイト 24バイト bit 0 : : : : : : bit 7 bit 0 : : : : : : bit 7 00 04 04 04 F4 05 14 05 FC 07 14 05 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 バイト FC 07 14 05 F4 05 04 04 00 04 00 00 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 バイト 148
11.3.
1バイト 3バイト : : : : : : : : : : : : : 31バイト 漢字 (16×16 ドット) 1 フォント 32 バイト構造 □□□□□□□□□□□□□□□□ □■■■■■■■■■■■■■■□ □□□□□□■□□■□□□□□□ □□□□□□■□□■□□□□□□ □□□□□□■□□■□□□□□□ □□□□□□■□□■□□□□□□ □□■■■■■■■■■■■■□□ □□■□□□■□□■□□□■□□ □□■□□□■□□■□□□■□□ □□■■■■■■■■■■■■□□ □□□□□□■□□■□□□□□□ □□□□□□■□□■□□□□□□ □□□□□□■□□■□□□□□□ □□□□□□■□□■□□□□□□ ■■■■■■■■■■■■■■■■ □□□□□□□□□□□□□□□□ 2バイト : : : : : : : : : : : : : 30バイト 32バイト bit 0 : : : : : : bit 7 bit 0 : : : : : : bit 7 00 42 02 40 C2 47 42 44 42 44 42 44 FE 7F 42 44 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
11.3.
1バイト 4バイト : : : : : : : : : : : : : : : : : 58バイト 漢字 (20×20 ドット) 1 フォント 60 バイト構造 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ □■■■■■■■■■■■■■■■■■□□ □□□□□□□■□□□■□□□□□□□□ □□□□□□□■□□□■□□□□□□□□ □□□□□□□■□□□■□□□□□□□□ □□□□□□□■□□□■□□□□□□□□ □□□□□□□■□□□■□□□□□□□□ □□■■■■■■■■■■■■■■■□□□ □□■□□□□■□□□■□□□□■□□□ □□■□□□□■□□□■□□□□■□□□ □□■□□□□■□□□■□□□□■□□□ □□■□□□□■□□□■□□□□■□□□ □□■■■■■■■■■■■■■■■□□□ □□□□□□□■□□□■□□□□□□□□ □□□□□□□■□□□■□□□□□□□□ □□□□□□□■□□□■□□□□□□□□ □□□□□□□■□□□■□□□□□□□□ □□□□□□□■□□□■□□□□□□□□ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ *********
11.
修飾 強調+横倍角 処理 横倍角修飾を行なったビットパターンに、強調修飾を行ないます。 □□□□□□ □□□□□□□□□□□□ □□□□□□□□□□□□ □□■■□□ □□□□■■■■□□□□ □□□□■■■■■□□□ □■□□■□ □□■■□□□□■■□□ □□■■■□□□■■■□ □■□□■□ □□■■□□□□■■□□ □□■■■□□□■■■□ □■□□■□ □□■■□□□□■■□□ □□■■■□□□■■■□ □■■■■□ □□■■■■■■■■□□ □□■■■■■■■■■□ → → □■□□■□ □□■■□□□□■■□□ □□■■■□□□■■■□ □■□□■□ □□■■□□□□■■□□ □□■■■□□□■■■□ □■□□■□ □□■■□□□□■■□□ □□■■■□□□■■■□ □■□□■□ □□■■□□□□■■□□ □□■■■□□□■■■□ □□□□□□ □□□□□□□□□□□□ □□□□□□□□□□□□ □□□□□□ □□□□□□□□□□□□ □□□□□□□□□□□□ 反転+横倍角 横倍角修飾を行なったビットパターンに、反転修飾を行ないます。 □□□□□□ □□□□□□□□□□□□ ■■■■■■■
11.5 フォントファイル ROM 搭載以外のフォントを表示することができます。 フォント全部を交換するユーザーフォントとフォントを一部追加する外字フォントがあります。 11.5.
11.5.
11.6 表示 ここでは、画面出力仕様を説明します。 • 表示座標系 • 文字表示 • 制御コード表示 • ESC シーケンス表示 • スクロール制御 • 例外処理 • DT-700 互換表示 11.6.
11.6.2 文字表示 キャラクタ座標系に表示する関数には、1 文字表示(lcd_char)、文字列表示(lcd_string、lcd_string2)が あります。関数に指定するコードと実際に表示される文字の関係を以下に示します。 文字表示(lcd_char) 1 バイト目 00 81~84 89~9F,E0~EA 88 EB 上記以外 2 バイト目 00 0A,0D 01~09,0B,0C 0E~1F,81~9F E0~FC 20~7F,A0~DF FD~FF 40~7E,80~FC 00~3F,7F,FD~FF 9F~FC 00~9E,FD~FF 40~7E 80~C0 00~3F,7F,C1~FF 00~FF ROM フォント時 何も表示しません コントロールコード ANK スペース 制御コード表示(p.
11.6.
11.6.
11.6.
11.6.
行端での自動改行制御 文字列表示を行なうとき、行端で表示仕切れない場合には先頭文字により、1 または 2 行の改行を自動で 行ないます。(ただし、改行モードあり指定時) (例1)先頭文字が縮小 ANK の場合、座標(0,0)に“1234567890ABCDEFGHIJ あ”を表示 ※ 56 は上書きされます。 (例2) 先頭文字が標準 ANK/漢字の場合、座標(0,0)に”1234567890ABCDEFGH あ”表示 行端での漢字表示制御 行端で切れ端になる場合には、1 または 2 行の改行を自動で行ないます。(ただし、改行モードありのとき) (例1)先頭文字が縮小 ANK の場合、座標(12,1)に“A あいうえ”を表示 ※ い’が入りきらないので改行します。 ※ 123456 は上書きされます (例2) 先頭文字が標準 ANK/漢字の場合、座標(12,1)に”あいうえ”表示 ※ ‘う’が入りきらないので改行します。 163
11.6.7 DT-700 互換表示 本表示関数では、DT-700 と互換を取るため通常表示モードの他に、2 つの互換モードを提供します。 リンク時に互換モード用のオブジェクトをリンクしてください。(AP_START.
モード時の表示行桁数 モード 6 ドット 8 ドット フォント(サイズ) 縮小 ANK ( 6× 6) 標準 ANK ( 6×12) 漢字 (12×12) 縮小 ANK ( 8× 8) 標準 ANK ( 8×16) 漢字 (16×16) 表示桁数 16 桁×8 行 16 桁×4 行 8 桁×4 行 12 桁×6 行 12 桁×3 行 6 桁×3 行 最大表示文字数 128 文字 64 文字 32 文字 72 文字 36 文字 18 文字 ※ 互換モード設定時、10 ドットフォントが設定されている場合は強制的に 8 ドットフォントになります。 165
11.
11.7.
11.7.
11.7.
11.7.
11.7.
11.7.
11.7.
11.7.
11.7.
11.7.
11.7.
11.7.
11.7.
11.7.
12.キー制御 DT-930 では、キーに対して次の処理を行なうことができます • キーモードの切替え • 1 文字の入力 • 文字列の入力 • 数値の入力 • キーコードの設定 • キーイベント通知の設定 • キー入力無効の設定 • 多点押しの制御 • キーロールオーバー 12.1 キーモード DT-930 のキーモードには、数値入力モードと文字入力モードの 2 種類があります。 S キーを押下することで、数値入力モードと文字入力モードが順次切り替わります。 キーモードが文字入力モードの場合、ハードアイコンの S シンボルを表示します。 数値入力モード 0~9 の数値、小数点入力、+、-、入力の確定キーの入力が可能です。 ただし、+キーは、ファンクションキー(F1~F8)等にキーコード登録をした場合に入力できます。 文字入力モード 英字(A~Z、SP)、記号(-、$、/、+、%、:、*)、数値(0~9、.
12.2 文字入力 12.2.1 1 文字入力 任意の位置で 1 文字の入力を行ないます。 アスキーコードが入力されるか、終了条件を検出するまで待機します。 アスキーコードが確定すると、アプリケーションそのアスキーコードを返します。 エコーバックの指定がある場合は、指定の位置にエコーバックを行ないます。 12.2.
12.2.
12.3 ファンクションキー制御 12.3.1 キーコードの設定 ストロークキー、マルチファンクションキー、およびトリガーキーに、任意のキーコードを設定することができ ます。キーコードの詳細は、KEYFORM 構造体を参照してください。 設定可能なキーコードの組み合わせを以下に示します。 コード値 属性 機能 FFh コード 制御 00h コード その他 00h 機能 1 文字入力 文字列入力 数値入力 × × × ○ × × ○ ○ コード 00h コントラストを 1 段濃くします 01h コントラスト 1 段を淡くします 02h バックライト ON/OFF 切替え 03h バーコード読込開始※1 08h 1 文字後退 0Ah 改行 0Ch 入力領域のクリア 0Dh 復帰 10h 1 文字削除 1Ch カーソル右移動 1Dh カーソル左移動 XXh 文字※2 数字(0~9) +,-,.
キーコードを設定可能なキーを以下に示します。 キー ストロークキー 設定可能 入力モード切替(S) 設定可能キーコード 不可 - 不可 - 可能 バーコード読込を除くすべて 可能 すべて 不可 - 後退(BS) クリア(CLR) マルチファンクションキー テンキー 1 テンキー 2 テンキー 3 テンキー 4 テンキー 5 テンキー 6 テンキー 7 テンキー 8 テンキー 9 テンキー 0 テンキー .
12.3.2 キー入力無効の設定 ストロークキー、マルチファンクションキー、およびトリガーキーに、キー入力を無効にすることができます。 キー入力有効/無効を設定可能なキーを以下に示します。 キー ストロークキー 設定可能 入力モード切替(S) 可能 後退(BS) クリア(CLR) マルチファンクションキー テンキー 1 テンキー 2 テンキー 3 テンキー 4 テンキー 5 テンキー 6 テンキー 7 テンキー 8 テンキー 9 テンキー 0 テンキー .
12.
12.
12.
多点押し(順次押下) • OBR キー押下後の OBR キー押下 変化はありません。継続してバーコードを読み込みます。すべての OBR キーが離された時点でバー コード読込を中止します。 • OBR キー押下後の通常キー 通常キーは無視されます。OBR キーが離された時点で通常キーは入力されます。 • 通常キー押下後の OBR キー押下 バーコード読込を開始します。 多点押し時の入力キー 1 キー目 OBR キー OBR キー 通常キー 通常キー 通常キー 無効キー 無効キー 2 キー目 OBR キー 通常キー OBR キー 通常キー 無効キー 通常キー 無効キー 2 キー目の動作 無視 無視(OBR キーリリース後確定) バーコード読込開始 未確定 無視 キー確定 無視 備考 バーコード読込継続 バーコード読込継続 ロールオーバー機能 ※ 無効キー:OBR キーであっても OBR が未オープン状態の場合 キーロールオーバー 本キー関数は、通常キーに対してのみ 2 キーロールオーバー機能を有します。 (例1) 1 キー押下(押したまま) → 1入力 2 キー押下(押したまま) ↓ → その
12.
12.7.
12.7.
12.7.
12.7.4 key_num 数値文字列入力を行ないます。数値(0~9)および記号(+, -, .
12.7.
12.7.
12.7.
13.OBR 制御 DT-930 OBR について説明します。 13.
読取り桁数と出力フォーマット バーコード WPC 規格 桁数 出力フォーマット 備考 JAN-13 13 FFMMMMMNNNNNC」 F: カントリーフラグ EAN-13 13 FFMMMMMNNNNNC」 M 生産者コード JAN-8 8 FFMMMNC」 : EAN-8 8 FFMMMNC」 N: 商品コード システムメンバーキャラクタ JAN-13 addon+2 15 FFMMMMMNNNNNCAA」 S: EAN-13 addon+2 15 FFMMMMMNNNNNCAA」 A: addon データ JAN-13 addon+5 18 FFMMMMMNNNNNCAAAAA」 」: 終了コード EAN-13 addon+5 18 FFMMMMMNNNNNCAAAAA」 JAN-8 addon+2 10 FFMMMMNCAA」 EAN-8 addon+2 10 FFMMMMNCAA」 JAN-8 addon+5 13 FFMMMMNCAAAAA」 EAN-8 addon+5 13 FFMMMMNCA
バーコード 規格 Code39 桁数 出力フォーマット 備考 3~50 * SBBB・・・・・BBCS」 A: 3~50 * SAAA・・・・・AACS」 B: FULL ASCII 変換後のデータ 1~48 * BBB・・・・・・BBC」 C: チェックデジット(mod43) 1~48 * AAA・・・・・・AAC」 データ チェックデジットなしの場合、 データとなります。 NW-7 3~40 SDDD・・・・・DDDE」 1~38 DDD・・・・・・DDD」 S: スタート・ストップキャラクタ S: スタートコード (A,B,C,D のいづれか) E: エンドコード (A,B,C,D のいづれか) 2~40 Interleaved DDD・・・・・・DDDC」 2 of 5 D: データ D: データ C: チェックデジット(mod 10) チェックデジットなしの場合、 データとなります。 読み取り桁数は偶数桁のみ 1~40 Industrial DDD・・・・・・DDDC」 2of5 D: データ C
RSS-14 16 01DDDDDDDDDDDDDC」 D: 数字データ Stacked 14 DDDDDDDDDDDDDC」 C: チェックデジット(mod 10) RSS 1~74 DDD・・・・・・DDD」 D: 数字データ Expanded 1~41 AAA・・・・・・AAA」 A: アルファベットデータ Stacked ※ 読取桁数が、カッコの桁の場合は、出力フォーマットに”C”を付加しません 202
13.
13.2.
読取り桁数 読み取り対象のコードごとに、読取り桁数の有効範囲を設定します。 読み取り桁数の設定範囲は次のとおりです。 コード WPC CODE-39 NW-7 Industrial 2of5 Interleaved 2of5 CODE-93 CODE-128 MSI IATA RSS-14 RSS Limited RSS Expanded RSS-14 Stacked RSS Expanded Stacked 設定範囲 (単一コード設定) 桁数固定 1~48 桁 1~38 桁 1~40 桁 2~40 桁 1~40 桁 1~64 桁 1~40 桁 1~40 桁 桁数固定 桁数固定 1~74 桁 桁数固定 1~74 桁 設定範囲 (複数コード設定) 同左 2~48 桁 2~38 桁 同左 4~40 桁 同左 同左 同左 同左 同左 同左 同左 同左 同左 備考 桁数固定のため、設定できません スタート/ストップキャラクタを含みません スタート/ストップキャラクタを含みません チェックデジット有の場合は、2~40 桁数固定のため、設定できません 桁数固定のため、設定できません 桁数固定のため、設定できません
出力バッファ バーコードデータの格納先を OCR バッファとキーバッファに切替えることができます。 格納先をキーバッファに変更することで、読取りデータをキー入力と同時にあつかうことができます。 初期状態は、OBR バッファを設定しています。 ・初期状態 ・キーバッファに切り替えた後 キー押下 キーバッファ キー押下 キーバッファ バーコード 読み込み OBRバッファ バーコード 読み込み OBRバッファ バッファ内にデータが残っている場合に、出力バッファを切替えた場合の、データのあつかいは次のとお りです。 OBR バッファ キーバッファ 保存します。 バッファ内のデータを使用しない場合は、切り替え後に OBR バッファをクリアします。 保存します。 出力フォーマット 次に記載するバーコードの種類は、出力フォーマットの設定が可能です。 206
終了コード バーコードデータの最後につける制御コードを次の 3 種類から選択できます。 • CR • LF • CR+LF チェックキャラクタの出力 次のバーコードは、チェックキャラクタの出力する/しないを変更することできます。 • CODE-39 • UPC-E • Industrial 2 of 5 • Interleaved 2 of 5 読取り方法 バーコードの読取り方法を、“単発読み”/“連続読み”から選択することができます。 読取り方法 単発読み 連続読み (トリガーキーあり) 内容 トリガーキーを押下すると読み取 り可能となり、読取り完了後に待 機状態となります。 トリガーキーを押下している間、 常に読取り可能状態となります。 読取り終了条件 スキャン時間経過 読取り完了 前コード読取り完了後にスキャン時間経過 指定読みと理解数分の読取り完了 トリガーキー離し スキャン時間 トリガーキーを押下した後の読取り可能時間を設定できます。 設定した時間を経過すると、自動的に読取り待機状態となります。 1~9 秒まで設定することが可能です。 スキャン時間は、dat_system 関数を使用して設定
照合回数 読取ったデータに対する信頼性を向上するための照合回数を設定できます。 照合回数をもとに内部で設定した回数の読み取りを行ない照合します。 1~9 回まで設定することが可能です。 照合回数は、dat_system 関数を使用して設定します。 チェックデジットの計算 チェックキャラクタと、コードごとの計算方式の結果を照合します。 コードごとにチェックデジット計算の有効/無効を設定することができます。 初期値状態は“有効”です。 同一ラベルの二度読み防止 読取り回数を2回以上に設定し、連続読みにて読取りを行なっている場合、1回の読取り中(1回のトリガ キー押下)に同一ラベルを連続して読むことはできません。 ブザー制御 1 コードごとの読取り完了を、ブザー音によって通知することができます。 ブザー制御を無効にすることも可能です。 ※ システム全体としてのブザーの音量は”環境設定メニュー”または、dat_system 関数によって設定する ことができます。システム全体の音量が OFF になっている場合、ブザー音による通知を設定してあって も音はなりません。 LED 制御 1 コードごとの読取り完了を LED の
バイブレータ制御 1 コードごとの読取り完了を、バイブレータの振動によって通知することができます。 また、バイブレータ制御を無効にもできます。 • 読取りコードが正常な場合、バイブレータを振動させます。 • 読取りコードが異常な場合、バイブレータを振動させません。 読取り動作 通常読み: オープン後、クローズするまで連続して読取りが行なわれます。 段数読み: オープン後、指定された回数分の読取りが行なわれます。 立上げモード ここでいう立ち上げモードとは、トリガキー押下により電源を ON するかしないかのことです。 OBR では次に記載する各モードによりこの立上げモード選択できます。 立上げモード一覧 モード 0 1 2 OPEN状態 立ち上げ不可能 立ち上げ可能 立ち上げ可能 CLOSE状態 立ち上げ不可能 立ち上げ可能 立ち上げ不可能 OBR の状態 ※ 注意事項 • バーコード読取りを行なっている最中に、動作モード設定による誤動作を防止するために、オープン 中の動作モード設定は無効となります。 • 設定パラメータ内にエラーを発見した場合、そのパラメータについては無効としますが引
13.2.
レーザー発光幅設定機能 ( OBR_swing 関数 ) レーザー発光幅を 4 段階で設定します レーザー発光幅制御なし 設定1:間口幅 設定2:幅広 定3:幅中 ※ リセットにより、レーザー発光幅制御量は”間口幅”に設定されます。 レーザー発光幅制御量 間口幅 幅広 幅中 幅狭 レーザー発光幅 40° 32° 24° 16° レーザー発光幅微調整機能 ( OBR_widenarrow 関数 ) レーザー発光幅を微調整します レーザー発光幅を±5 段階で調整することができます。 微調整の値は、DT-930 をリセットした時点でクリアします。 211 設定4:幅狭
13.2.
バーの太り・細り補正値変更 ( OBR_getadjust 関数、OBR_setmargincheck 関数 ) バーコードの印刷において、インクがにじんで黒バーが太く印刷されたり、かすれて白バーが細く印刷さ れたりするような場合、バーの比率が正確でなくなってしまうため読取できない場合があります。このような 場合、バーの太り・細りの調整を行なうことにより読取が行なえるようになります。この調整は、すべての黒 バーまたは、白バーに対して同じ幅ずつ細らせて行なうため、全体が同等に太っているバーコードまたは、 全体が同等に細っているバーコードに対して有効となります。 調整なし 黒を細く調整 読取NG インクのにじみにより黒バーが太く、 比率が正確でないため読取NG. 読取OK バーの比率が正確になるため、 読取OK.
読取りレベル設定 CODE39・NW7 の読取りレベルを設定することができます。 NW-7、CODE39 の読取りレベルの設定は、設定ファイル『CONFIG.OBR』にて行なうようにします。下記の 書式のファイルを DT-930 の A ドライブもしくは B ドライブのルートディレクトリに格納してください。アプリケ ーション起動時に設定が反映されます。 CONFIG.OBR の書式 ; DT-900 CONFIG.OBR ; Copyright(C) 2000 CASIO COMPUTER CO.,LTD. All rights reserved. NW7LEVEL=n ; NW-7 読取りレベル ; n = 0(甘い)~3(厳しい) ; 省略時は 2 となります CODE39LEVEL=n ; CODE-39 読取りレベル ; n = 0(甘い)~3(厳しい) ; 省略時は 2 となります ※ コメント以外は半角英数字を指定してください。 ※ 大文字、小文字の区別はありません。 ※ A ドライブおよび B ドライブのルートディレクトリに CONFIG.
13.
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13.3.
動作モードテーブル 項目 読取り コード 内容 初期値 b31 すべて選 択 (FFFh) b0 Code39 リザーブ NW-7 WPC addon WPC UPCE addon UPCE IDF ITF CODE93 CODE128 MSI IATA RSS-14 RSS Limited RSS Expanded RSS-14 Stacked RSS Expanded Stacked *1 読取るコードに該当するビットをON(1)にします。 *2 読取り性能を向上させるため、必要な読取りコードのみ 設定することを推奨します。 (4 バイト) 224 設 参 定 照 ○ ○
項目 読取り桁 数の設定 出力フォ ーマットの 設定 チェックデ ジットの実 行指定 チェックキ ャラクタの 出力指定 内容 リザーブ Min Max 38 38 18 13 12 7 40 40 40 64 40 40 14 14 74 14 74 出力 フォーマット 0*1 0*2 0*7 0*8 0*9 1*3 0*4 0*10 0*11 0*12 - チェック デジット 0 1 1 1 1 1 1 1 1 1*5 0*6 1 1 1 1 1 チェック キャラクタ 1 1 01 1 1 1 1 1 1 1 1 FFh FFh FFh FFh FFh FFh FFh FFh FFh FFh FFh FFh FFh FFh FFh FFh FFh 2 2 10 8 9 7 2 4 3 2 1 1 14 14 1 14 1 FFh - - - - - チェックデジット 0:チェック無し チェックキャラクタ 0:出力無し *1 CODE39出力フォーマット *2 NW-7出力フォーマット *3 UPCE出力フォーマット *4 CODE128出力フォーマット *5
項目 読取り方式の設定 内容 b7 b0 00h:単発読み 01h:連続読み(トリガキー有り) 初期 参 設 値 照 定 連続 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ ○ ○ 読み (01h) (1 バイト) ブザー制御の設定 b7 ーあり 00h:ブザー制御なし 01h:ブザー制御あり (1 バイト) LED/Vibrator ブザ b0 b7 b0 00h:LED制御無し・V ibrator制御無し 01h:LED制御有り・V ibrator制御無し 02h:LED制御有り(エラー除く) ・V ibrator制御無し 制御の設定 10h:LED制御無し・V ibrator制御有り 11h:LED制御有り・V ibrator制御有り 12h:LED制御有り(エラー除く) ・V ibrator制御有り (01h) LED あり Vib あり (11h) (1 バイト) 出力バッファ b7 OBR b0 の参照 00h:OBRバッファに出力 01h:(予約) 02h:KEYバッファに出力(※1) バッフ ァ (00h) (
13.3.
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14.
14.1 通信仕様 14.1.1 通信インタフェース 通信ポート DT-930 には赤外線通信ポートが存在します。通信関数部では、赤外線ポートを使用した、カシオオリジ ナル IR インタフェースに対する機能を提供します。 IrDA 部では IrDA ポートに対する機能を提供します。 通信ポ 制御 ート 形式 COM コネクタ 規格 No 同期 転送速度 キャラクタ パリ ストップ 方式 (bps) レングス ティ ビット 信号 ビット カシオ 半二 IR 重 IrDA COM0 カシオオ 調歩 リジナル 2.4k 7bit NON 1bit SD 9.6k 8bit ODD 2bit RD インタフ 19.2 ェース 38.4k EVN CTRL (※1) 57.6k 115.2k IrDA 半二 IrDA - 重 IrDA 調歩 2.4k (IrSIR フレー 9.6k 1.2) ム 19.2 8bit NON 1bit SD RD 38.4k 57.6k 115.
14.2 機能 14.2.
14.2.
(2) 受信 通信ポートをオープンすることで転送データの受信を行なうことができ、SI/SO 制御、フロー制御の通信制 御機能を使用することができます。またカシオ IR ポート専用の半二重制御による転送データの受信およ び受信データの読込を行なうことができます。 1. 受信バッファの設定 転送データの受信を行なうためには転送データを受信して格納する領域と文字数(byte)を設定します。 通信関数部は設定された領域への転送データの格納、読出しを FIFO 形式(この領域を受信バッファと呼 び、格納したデータを受信データと呼ぶ)で処理します。 転送データを受信したとき、この受信バッファに空きなければ受信バッファオーバーフローエラーとなりま す。 文字数を 0 に設定したとき通信部の内部領域を使用します。この場合はバッファフロー制御を行なうこと はできません。 受信バッファの設定は”COM のオープン”ファンクションで行ないます。 2.
【転送データの受信および受信データの読込の流れ】 1文字受信ファンクション タイムアウト監視受信ファンクション IOボックス送信設定ファンクション 送受信の有効/無効ファンクション 1文字受信ファンクション タイムアウト監視受信ファンクション 通信制御機能 ・RS/CS・ソフトフロー制御 ・信号タイムアウト監視 転送データの読込み 受信ハンドラ 標準ハンドラ ・SI/SO制御 ・フロー制御 ・エラーコードバッファリング制御 ・デリートコード制御 簡易ハンドラ ・受信データ バッファリング 転送データの受信 240
4.
14.2.
14.2.
【受信フロー制御の流れ】 1文字受信ファンクション 1文字受信ファンクション タイムアウト監視受信ファンクション タイムアウト監視受信ファンクション 受信データの読込み 受信データの読込み ・受信ビジーの状態である。 ・受信ビジーの状態である。 受信バッファには 受信バッファには 1xx~ABCabc 1xx~ABCabc を格納している。(“~”は略の意味) を格納している。(“~”は略の意味) 1~C 1~C を読出したときバッファノンビジーとなる。 を読出したときバッファノンビジーとなる。 XON/XOFF制御ならXONコード受信 XON/XOFF制御ならXONコード受信 RS/CSフロー制御ならRS信号ON RS/CSフロー制御ならRS信号ON 受信ハンドラ 受信ハンドラ ・転送データ を受信して受信バッファに格納する。 ・転送データ abcd abcd を受信して受信バッファに格納する。 受信バッファには 受信バッファには 1xxx~abc 1xxx~abc を格納している。(“~”は略の意味) を格納している。(“~”は略の意味) cc を格納しときにバッファビジーとなる。 を格納しときにバ
【送信フロー制御の流れ】 1文字送信ファンクション 1文字送信ファンクション n文字送信ファンクション n文字送信ファンクション IOボックス送信ファンクション IOボックス送信ファンクション 転送データの送信 ・送信ビジー(接続先受信ビジー)の状態である。 RS/CSフロー制御で、CS信号OFFならCS信号XON待ち ・CS信号ONで送信バッファノンビジー XON/XOFF制御でXOFFコード受信ならXONコード受信待ち XON/XOFF制御でXOFFコード受信ならXONコード受信待ち ・XONコード受信で送信バッファノンビジー ・XONコード受信で送信バッファノンビジー 転送データの送信 転送データの送信 ・1文字送信毎に送信ビジーを確認 ・1文字送信毎に送信ビジーを確認 受信ハンドラ 受信ハンドラ XONコードを受信 XONコードを受信 CS信号ON CS信号ON 転送データの受信 転送データの受信 245
14.2.
14.2.
14.2.
(2) タイムアウト監視 通信ポートのオープン、転送データの送信、受信データの読込および ER/RS 信号の ON を行なうとき、 DR/CS/CD 信号の ON または OFF 状態の監視(遷移待ち)を行ないます。 DR/CS/CD 信号が規定の状態(ON または OFF)でないとき監視を行ない、タイムアウト監視値の時間だけ 経過すると信号タイムアウトエラーとなります。 また、タイムアウト監視値の設定値により信号の監視を行なわないようにすることができます。 信号を監視するには”COM のオープン”、”DR/CS/CD タイムアウト監視値の設定”ファンクションでタイムア ウト監視値を指定します。 【ER/RS 信号 ON のタイムアウト監視の流れ】 COMのオープンファンクション COMのオープンファンクション ER信号のON/OFFファンクション ER信号のON/OFFファンクション RS信号のON/OFFファンクション RS信号のON/OFFファンクション ER/RS信号のON/OFFファンクション ER/RS信号のON/OFFファンクション ER信号ON ER信号ON RS信号ON RS信号ON
【転送データ送受信のタイムアウト監視の流れ】 n文字送信ファンクション n文字送信ファンクション 1文字送信ファンクション 1文字送信ファンクション IOボックス送信ファンクション IOボックス送信ファンクション 1文字送信ファンクション 1文字送信ファンクション タイムアウト監視受信ファンクション タイムアウト監視受信ファンクション DR信号監視 DR信号監視 CS信号監視 CS信号監視 XON/XOFF制御 XON/XOFF制御 受信データ待ち 受信データ待ち XON(送信バッファノンビジー)待ち XON(送信バッファノンビジー)待ち DR信号監視 DR信号監視 DR信号監視 DR信号監視 CD信号監視 CD信号監視 CS信号監視 CS信号監視 タイムアウト監視時間経過 タイムアウト監視時間経過 信号タイムアウトエラー 信号タイムアウトエラー DR信号 DR信号 CS信号 CS信号 CD信号 CD信号 250
14.2.
14.2.9 ブレイク要因検出 各ファンクションコールでは指定によりブレイク要因の検出を行ないます。ブレイク要因を検出するとファン クションは実行中の処理を中断し、異常終了します。 ブレイク要因の検出を行なうには DT-930 のシステムに対してブレイク要因の検出を行なうように設定する 必要があります。ブレイク要因の検出は”ブレイク要因の設定”ファンクションで設定することができます。 ブレイク要因は通信ポートのオープン直前(信号タイムアウト監視を行う前に)、ブレイク要因の検出後に 一度クリアします。 (1) ブレイク要因の検出を行なうファンクション ブレイク要因の検出はフロー制御、信号タイムアウト監視、受信データ待ちのときに行ないます。 ブレイク要因の検出を行なうファンクションについては「14.3 エラー詳細(p.
14.3 エラー詳細 エラーステータスはファンクションコールが異常終了したとき、その詳細を示します。 “エラーステータスのリード”ファンクションでエラーステータスを取得することができます。 14.3.
14.3.
(3) COM のオープン エラーコード E_NG エラーステータス CERR_f_DEMESNE 要因 占有エラー ・”COM の占有”ファンクションで通信ポートは占有中 ・通信ポートはオープン中 ・IrDA ポートが使用中 カシオ IR ポートと IrDA ポートはシステムリソースを共用 しているため、排他制御を行っている CERR_f_DRTIMEOUT DR 信号タイムアウト CERR_f_CSTIMEOUT CS 信号タイムアウト CERR_f_CDTIMEOUT CD 信号タイムアウト CERR_o_BREAK ブレイク要因による中断 ・信号タイムアウト監視中にブレイク要因検出 E_PRM CERR_o_LBx ローバッテリーエラー参照 (x=0、1、2、4、5) ・信号タイムアウト監視中に LBx 検出 なし パラメータエラー ・通信ポートの指定が不当 CERR_f_PARAMETER パラメータエラー ・受信バッファレングスが範囲外 ・デリートコード数が範囲外 ・パリティビットの指定が不当 ・ストップビットの指定が不当 ・キャラクタレングスの指定が不当 ・
(4) COM のクローズ エラーコード E_NG エラーステータス CERR_f_NOTOPEN 要因 NOT OPEN エラー ・通信ポートはオープンされていない E_PRM なし パラメータエラー ・通信ポートの指定が不当 (5) COM のステータスリード エラーコード E_NG エラーステータス CERR_f_NOTOPEN 要因 NOT OPEN エラー ・通信ポートはオープンされていない CERR_o_LBx ローバッテリーエラー参照 (x=0、1、2、4、5) E_PRM なし パラメータエラー ・通信ポートの指定が不当 (6) COM の占有 エラーコード E_NG エラーステータス CERR_f_DEMESNE 要因 占有エラー ・通信ポートは既に占有されている ・通信ポートはオープン中 ・IrDA ポートが使用中 カシオ IR ポートと IrDA ポートはシステムリソースを共用 しているため、排他制御を行っている E_PRM ファンクション終了時エラー ファンクション終了時エラー参照 なし パラメータエラー ・通信ポートの指定が不当 ・占有/解除
(8) n 文字送信 エラーコード E_NG エラーステータス CERR_f_NORECOVER 要因 致命的エラー ・”送受信の有効/無効”ファンクションで送信無効に設定 されている ・カシオ IR ポート使用時に送信有効でない状態 → “COM のオープン”、”IO ボックス送信”ファンクションの 実行後 ・”ブレイク送出の ON/OFF” ファンクションでブレイク ON 中 CERR_f_DRTIMEOUT DR 信号タイムアウト CERR_f_CSTIMEOUT CS 信号タイムアウト CERR_o_BREAK ブレイク要因による中断 ・信号タイムアウト監視中にブレイク要因検出 CERR_f_NOTOPEN NOT OPEN エラー ・通信ポートはオープンされていない E_PRM CERR_o_LBx ローバッテリーエラー参照 (x=0、1、2、4、5) ・信号タイムアウト監視中に LBx 検出 ファンクション終了時エラー ファンクション終了時エラー参照 なし パラメータエラー ・通信ポートの指定が不当 CERR_f_PARAMETER パラメータエラー ・送
(9) 1 文字受信 エラーコード E_NG エラーステータス CERR_f_NORECOVER 要因 致命的エラー ・受信データ待ちのとき、 “送受信の有効/無効”ファンクションで受信無効に設定さ れている CERR_f_DRTIMEOUT DR 信号タイムアウト CERR_f_CDTIMEOUT CD 信号タイムアウト CERR_r_PARITY パリティエラー ・受信データ待ちのときパリティエラー CERR_r_OVERRUN オーバーランエラー ・受信データ待ちのときオーバーランエラー CERR_r_FLAMING フレーミングエラー (CERR_r_FRAMING) ・受信データ待ちのときフレーミングエラー CERR_r_PARITY2 パリティエラー CERR_r_OVERRUN2 オーバーランエラー CERR_r_FLAMING2 フレーミングエラー (CERR_r_FRAMING2) CERR_r_BUFFULL バッファフルエラー ・受信データ待ちのときバッファフルエラー CERR_o_BREAK ブレイク要因による中断 ・受信データ待ち、信号
(10) タイムアウト監視受信 エラーコード E_NG エラーステータス CERR_f_NORECOVER 要因 致命的エラー ・受信データ待ちのとき “送受信の有効/無効”ファンクションで受信無効に設定さ れている CERR_f_DRTIMEOUT DR 信号タイムアウト CERR_f_CDTIMEOUT CD 信号タイムアウト CERR_f_RCVTOUT 受信タイムアウト CERR_r_PARITY パリティエラー ・受信データ待ちのときパリティエラー CERR_r_OVERRUN オーバーランエラー ・受信データ待ちのときオーバーランエラー CERR_r_FLAMING フレーミングエラー (CERR_r_FRAMING) ・受信データ待ちのときフレーミングエラー CERR_r_PARITY2 パリティエラー CERR_r_OVERRUN2 オーバーランエラー CERR_r_FLAMING2 フレーミングエラー (CERR_r_FRAMING2) CERR_r_BUFFULL バッファフルエラー ・受信データ待ちのときバッファフルエラー CERR_o_
(11) 1 文字送信 エラーコード E_NG エラーステータス CERR_f_NORECOVER 要因 致命的エラー ・”送受信の有効/無効”ファンクションで送信無効に設定され ている ・カシオ IR ポート使用時に送信有効でない状態 → “COM のオープン”、”IO ボックス送信”ファンクションの実 行後 ・”ブレイク送出の ON/OFF”ファンクションでブレイク ON 中 CERR_f_DRTIMEOUT DR 信号タイムアウト CERR_f_CSTIMEOUT CS 信号タイムアウト CERR_o_BREAK ブレイク要因による中断 ・信号タイムアウト監視中にブレイク要因検出 CERR_f_NOTOPEN NOT OPEN エラー ・通信ポートはオープンされていない CERR_o_LBx E_PRM ローバッテリーエラー参照 (x=0、1、2、4、5) ・信号タイムアウト監視中に LBx 検出 ファンクション終了時エラー ファンクション終了時エラー参照 なし パラメータエラー ・通信ポートの指定が不当 (12) ブレイク送出の ON/OFF エラーコード E_
(14) IO ボックス送信設定 エラーコード E_NG エラーステータス CERR_NOTOPEN 要因 NOT OPEN エラー ・通信ポートはオープンされていない E_PRM ファンクション終了時エラー ファンクション終了時エラー参照 なし パラメータエラー ・通信ポートの指定が不当 CERR_f_PARAMETER パラメータエラー ・送信状態設定の指定が不当 (15) IO ボックス送信 エラーコード E_NG エラーステータス CERR_f_NORECOVER 要因 致命的エラー ・”ブレイク送出の ON/OFF” ファンクションでブレイク ON 中 CERR_f_DRTIMEOUT DR 信号タイムアウト CERR_f_CSTIMEOUT CS 信号タイムアウト CERR_o_BREAK ブレイク要因による中断 ・各信号タイムアウト監視中にブレイク要因検出 CERR_f_NOTOPEN NOT OPEN エラー ・通信ポートはオープンされていない E_PRM CERR_o_LBx ローバッテリーエラー参照 (x=0、1、2、4、5) ・信号タイム
(17) 受信バッファステータスのリード エラーコード E_NG エラーステータス CERR_f_NOTOPEN 要因 NOT OPEN エラー ・通信ポートはオープンされていない CERR_r_PARITY2 パリティエラー CERR_r_OVERRUN2 オーバーランエラー CERR_r_FLAMING2 フレーミングエラー (CERR_r_FRAMING2) E_PRM ファンクション終了時エラー ファンクション終了時エラー参照 なし パラメータエラー ・通信ポートの指定が不当 (18) エラーコードバッファリング制御の設定 エラーコード エラーステータス 要因 E_NG ファンクション終了時エラー ファンクション終了時エラー参照 E_PRM なし パラメータエラー ・通信ポートの指定が不当 CERR_f_PARAMETER パラメータエラー ・バッファリング制御の指定が不当 (19 )受信ハンドラ切替え エラーコード E_PRM エラーステータス なし 要因 パラメータエラー ・通信ポートの指定が不当 CERR_f_PARAMETER パラメー
(21) ER 信号の ON/OFF エラーコード E_NG エラーステータス CERR_f_DRTIMEOUT CERR_f_NOTOPEN 要因 DR 信号タイムアウト NOT OPEN エラー ・通信ポートはオープンされていない CERR_o_BREAK ブレイク要因による中断 ・信号タイムアウト監視中にブレイク要因検出 E_PRM CERR_o_LBx ローバッテリーエラー参照 (x=0、1、2、4、5) ・信号タイムアウト監視中に LBx 検出 ファンクション終了時エラー ファンクション終了時エラー参照 なし パラメータエラー ・通信ポートの指定が不当 CERR_f_PARAMETER パラメータエラー ・信号 ON/OFF 指定が不当 (22) RS 信号の ON/OFF エラーコード E_NG エラーステータス 要因 CERR_f_CSTIMEOUT CS 信号タイムアウト CERR_f_CDTIMEOUT CD 信号タイムアウト CERR_f_NOTOPEN NOT OPEN エラー ・通信ポートはオープンされていない CERR_o_BREAK
(23) ER/RS 信号の ON/OFF エラーコード E_NG エラーステータス 要因 CERR_f_DRTIMEOUT DR 信号タイムアウト CERR_f_CSTIMEOUT CS 信号タイムアウト CERR_f_CDTIMEOUT CD 信号タイムアウト CERR_f_NOTOPEN NOT OPEN エラー ・通信ポートはオープンされていない CERR_o_BREAK ブレイク要因による中断 ・信号タイムアウト監視中にブレイク要因検出 E_PRM CERR_o_LBx ローバッテリーエラー参照 (x=0、1、2、4、5) ・信号タイムアウト監視中に LBx 検出 ファンクション終了時エラー ファンクション終了時エラー参照 なし パラメータエラー ・通信ポートの指定が不当 CERR_f_PARAMETER パラメータエラー ・信号 ON/OFF 指定が不当 (24) ブレイク要因の設定 エラーコード E_PRM エラーステータス なし 要因 パラメータエラー ・ブレイク要因通知の指定が不当 ・ファンクションキーの指定が不当 264
14.4 通信関数 解説 通信関数が提供する機能について解説します。 14.4.
14.4.
※ LB エラー以外のチェック、処理は随時行なうこと。 通信中に APO(LB4)発生の禁止は、”APO 禁止設定/解除”(pwr_hold_apo 参照)で行なう必要があ ります。 267
14.4.
14.4.4 カシオ IR ポートの使用 (1) ベーシック IO ボックスとの接続 カシオ IR ポートはベーシック IO ボックスと接続して使用します。このとき半二重制御を行なう必要があり、 次のファンクションコールを使用します。 • 送受信の有効/無効 • IO ボックス送信設定 • IO ボックス送信 半二重制御を行なう場合、次の 2 つ点を配慮しなくてはいけません。 a) CTRL 信号の切替え時のターンアラウンドタイム CTRL 信号を切替えてデータ転送を開始するまでの間に 7.
【転送データの送信例 1】 「COMのオープン」ファンクション 「送受信の有効/無効」ファンクション 「IOボックス送信設定」ファンクション 7.
【転送データの送信例 2】 ①ベーシックIOボックスに接続して カシオIRポートをオープン 「COMのオープン」ファンクション 「IOボックス送信ファンクション」 ②送信イネーブル/受信ディセーブルに設定 「送受信の有効/無効」ファンクション 「IOボックス送信設定」ファンクション ③CTRL信号を送信イネーブル/受信ディセーブルに設定 ④ターンアラウンドタイムの待ちおよび、 ベーシックIOボックスのCS信号のOFF待ち 7.8ms程度のディレイ ⑤転送データの送信 「n文字送信」ファンクション 7.
(2) CERR_r_xxxx2 エラーステータスのチェック 先に述べたとおり、CTRL 信号とベーシック IO ボックスの RS232C の CS 信号が共に OFF であるときフレ ーミングエラーが発生する場合があります。 しかし、前述の”(1)ベーシック IO ボックスとの接続”に示す例のようにソフトウェアで CTRL 信号とベーシッ ク IO ボックスの CS 信号が共に OFF にならない状態を作り出すことは容易でないと考えられます。従って カシオ IR ポートで無手受信のデータ通信を行なうことは不向きであり、データ通信を行なうユーザーエン ティティの間で何等かの通信手順が必要になります。 パリティ、オーバーラン、フレーミングエラーのチェックをエラーステータスの CERR_f_PARITY2、 FRAMING2、OVERRUN2 で行なうと、”1 文字受信”、”タイムアウト監視受信”ファンクションで受信データと エラーを時系列で得ることができます。 以下にエラーチェックの例を示します。 【エラーチェックの方法】 ・通信手順(プロトコル)を用いてデータ転送を行う。フレームの形式は以下の通りです。 ・本
⑧ CTRL CS 転送データ 受信バッファ OFF 0x43 0xC6 0xC0 0x42 0x43 0xC6 0xC0 ON エラー ファンクションコール ⑨ OFF OFF 0xFF 0x42 0x43 0xC6 0xC0 フレーミング * CTRLとCSがOFFとなりフレーミングエラーとなった。エラーのデータは破棄されます。 ⑩ OFF OFF 0x43 0xC6 0xC0 1文字受信 ⑪ OFF OFF 0x43 0xC6 0xC0 エラーステータスのリード * エラーステータスがCERR_f_FRAMING。 CERR_f_FRAMING2ではないので’0x42’はフレーミングエラーでない。 受信データの読込みを続けます。 ⑫ OFF OFF 0x44 0xC6 0xC0 1文字受信 ⑬ OFF OFF 0xC6 0xC0 1文字受信 ⑭ OFF OFF 0xC0 1文字受信 ⑮ 0FF OFF 1文字受信 * フレームのフッタである’0xC0’を読出しフレームが完成したので受信データの読込みはここで終了します。 ⑯ OF
14.4.
14.
14.5.
param 通信形式パラメータ(各パラメータの論理和で指定) ボーレート :B_115200 115200 bps :B_57600 57600 bps :B_38400 38400 bps :B_19200 19200 bps :B_9600 9600 bps :B_4800 4800 bps (※) :B_2400 2400 bps :B_1200 1200 bps パリティビット :PARI_NON なし :PARI_ODD 奇数 :PARI_EVN 偶数 キャラクタレングス :CHAR_8 8 ビット :CHAR_7 7 ビット ストップビット :STOP_1 1 ビット :STOP_2 2 ビット SI/SO 制御 :SI_ON 制御する :SI_OFF 制御しない フロー制御 :BUSY_OFF 制御しない :XON_XOFF DC1,DC3 による XON/XOFF 制御 :BUSY_CHAR 指定コードによる XON/XOFF 制御 :RS_CS RS/CS による RS/CS フロー制御 RS 信号制御 :RTS_ON RS 信号 ON :RTS_OFF RS 信号 OFF ER 信号制御
del_cod typedef struct { B del_n; UB del_c[4]; } DEL_TBL; :デリートコード数(0~4) :デリートコード(0x00~0xff) 戻り値 E_OK E_NG E_PRM 正常終了 異常終了 パラメータエラー 解説 ”DR/CS/CD タイムアウト監視値の設定”により信号線の監視を行ないます。 カシオ IR ポートをオープンする場合はフロー制御の指定は行なわないでください。 ER 信号 OFF、RS 信号 ON に設定したとき CS 信号 ON、CD 信号 OFF のタイマ監視は CS タイムアウト 監視値で行ないます。 カシオ IR ポートオープン時は CTRL 信号を送信ディセーブル/受信イネーブルに設定します。 278
14.5.
14.5.
COM ステータス 15 14 13 12 11 10 0 0 0 9 8 7 6 5 0 0 0 4 3 281 2 1 0 STS_RD 1:受信データあり 0:受信データなし CI信号 1:OFF 0:ON CD信号 1:OFF 0:ON CS信号 1:OFF 0:ON DR信号 1:OFF 0:ON STS_PRI 1:パリティエラー 0エラーなし STS_OVR 1:オーバーランエラー 0:エラーなし STS_FRE 1:フレミングエラー 0:エラーなし STS_FUL 1:バッファフルエラー 0: エラーなし STS_BRK 1:ブレーク検出 0: ブレーク未検出
14.5.
14.5.
14.5.
14.5.
14.5.8 c_tmdin 受信バッファに格納したデータを 1 文字読出します。 受信データが存在しない場合、受信タイムアウト監視値の間受信データ待ちとなります。 タイムアウト監視値が 0 の場合は、タイムアウト監視を行ないません。 ER c_tmdin( H com_no, B *buffer, H rcv_time ); パラメータ com_no 通信ポート COM0 COM1 COM2 COM3 :カシオ IR インタフェース :予約 :予約 :予約 buffer 格納バッファアドレス rcv_time 受信タイムアウト監視値 0~32767 (×7.
14.5.
14.5.
14.5.
14.5.
14.5.
14.5.
14.5.
14.5.
14.5.17 c_rderrsts エラーステータスを読出しおよびクリアを行います。 各ファンクションの関数結果が異常終了であるとき本ファンクションでエラーステータスを読出し詳細を調 べることができます。 エラーステータスは複数の場合があります。 ER c_rderrsts( H com_no, UW *com_status ); パラメータ com_no 通信ポート COM0 COM1 COM2 COM3 :カシオ IR インタフェース :予約 :予約 :予約 com_status エラーステータス 戻り値 E_OK E_PRM :正常終了 :パラメータエラー 解説 エラーステータス詳細は、「14.3 エラー詳細(p.
14.5.
14.5.19 c_timer DR/CS/CD 信号の監視を転送データの送信や受信した転送データの読出しなどのときに行う指定をしま す。 各ファンクションで信号の ON または OFF をタイムアウト監視値の時間だけ待ち、タイムアウト監視値の時 間を経過するとタイムアウトエラーとなります。 タイムアウト値が 0 であるときは監視を行いません。 本ファンクションは”COM のオープン”ファンクションの DR/CS/CD 信号タイムアウト監視設定と同じ機能を 持ちます。 ER c_timer( H com_no, H cs_time, H dr_time, H cd_time ); パラメータ com_no 通信ポート COM0 COM1 COM2 COM3 :カシオ IR インタフェース :予約 :予約 :予約 cs_time CS タイムアウト監視値設定(0~32767)×7.8ms dr_time DR タイムアウト監視値設定(0~32767)×7.8ms cd_time CD タイムアウト監視値設定(0~32767)×7.
14.5.
14.5.
14.5.
14.5.
15.IrDA 制御 15.
15.1.1 シリアルポートエミュレーション IrDA 部は SIR(最大 115.
15.1.
(3) データ読込 受信データの読込を行います。 ユーザ定義のエリアに受信バッファデータの読込を行い、読込んだバイトサイズを返します。 受信バッファデータが無くなるか、ユーザ定義のバッファサイズがフルになるまで読込が可能です。 受信バッファが空でもデータ待ち時間が指定されている場合はデータ待ちとなります。 このとき LB エラー、タイムアウト、ブレイクイベントのチェックおよび、パリティ、オーバーラン、フレーミング エラーのチェックを行い、エラー時は直ちに異常終了となります。 データ待ちからは、受信バッファから 1 バイト以上のデータの読込が行え、かつ受信バッファに受信デー タが無くなればユーザ定義のバッファサイズに満たない場合でも終了となります。 また、受信データがある場合でも読込後に LB エラー、ブレイクイベントのチェックおよび、パリティ、オーバ ーラン、フレーミングエラーのチェックを行いエラー時は直ちに異常終了となります。 このため受信データの読込が正常に行われていても異常終了となる場合があります。 データ待ち時間の指定は、通信状態設定関数(Ir_State_Set)で行うことができます。 尚、本関数で
(7) ER ON ER 信号を ON にします。IrDA による信号線のエミュレートとなります。 IrDA プロトコル規定の ER 信号 ON を指示するデータフレームを相手局に送信します。 このため、”データ書込”機能と同様に送信バッファへの書込を行います。 データ待ちの間およびデータ書込後に LB エラー、ブレイクイベント、タイムアウトのチェックを行い、エラー 時は直ちに異常終了となります。 データ待ち時間の指定は、通信状態設定関数(Ir_State_Set)で行うことができます。 (8) ER OFF ER 信号を OFF にします。IrDA による信号線のエミュレートとなります。 IrDA プロトコル規定の ER 信号 OFF を指示するデータフレームを相手局に送信します。 このため、”データ書込”機能と同様に送信バッファへの書込を行います。 データ待ちの間およびデータ書込後に LB エラー、ブレイクイベント、タイムアウトのチェックを行い、エラー 時は直ちに異常終了となります。 データ待ち時間の指定は、通信状態設定関数(Ir_State_Set)で行うことができます。 (9) RS ON RS 信号
(13) CD 検査 CD 信号の ON/OFF 状態をチェックし、通知します。信号の ON または OFF の指定を行います。 信号待ち時間が指定されているとき指定した信号状態でなければ信号待ちとなります。 信号待ちとなったとき LB エラー、タイムアウト、ブレイクイベントのチェックを行い、エラー時は直ちに異常 終了となります。 データ待ち時間の指定は、通信状態設定関数(Ir_State_Set)で行うことができます。 (14) DR 検査 DR 信号の ON/OFF 状態をチェックし、通知します。 信号待ち時間が指定されているとき信号の ON 待ちとなります。 信号待ちとなったのとき、LB エラー、タイムアウト、ブレイクイベントのチェックを行い、エラー時は直ちに異 常終了となります。 信号待ち時間の指定は、通信状態設定関数(Ir_State_Set)で行うことができます。 (15) CS 検査 CS 信号の ON/OFF 状態をチェックし、通知します。 信号待ち時間が指定されているとき信号の ON 待ちとなります。 信号待ち時、LB エラー、タイムアウト、ブレイクイベントのチェックを行い、エラー時は直ちに
• 3Wire―raw 実データの送受信のみ行えます。信号線制御、通信エラーの通知(POF エラー)などの機能は持ち ません。 • 3Wire 実データの送受信の他に RS232C の設定、通信エラーの通知(POF エラー)、ブレイク信号等の機能 を持ちます。 • 9Wire 3Wire と信号線制御の機能を持ちます。この Wire が指定されているとき各関数の信号線チェックが 有効となります。 • LPT 3Wire―raw と同等ですが IrLPT クラス名を持つプリンタにコネクトする場合はこの指定を行って下さ い。 また 1 次局に指定する必要があります。 データ待ち時間は秒単位、待ちなし、無限待ちを指定することができます。 データ待ちには次の状態があり、各関数でのデータ待ちを行います。 • 送信バッファにデータの書込が行えないとき • 受信バッファに読込可能なデータが無いとき DR/CS/CD 待ち時間は秒単位、待ちなし、無限待ちを指定することができます。 信号待ちには次の状態があり、各関数での信号待ちを行います。Wire が 9Wire に指定されていると き有効となります。 • • • • DR
(20) 自局能力設定 自局能力を設定します。本機能は IrCOMM オープンに先立って使用する必要があります。 設定値は IrDA 規格書に記されている折衝フィールドパラメータです。 パラメータは以下に示す通りです。 • ボーレート • 最大ターンアラウンドタイム • フレームデータサイズ • ウインドウサイズ • BOF 数 • 最小ターンアラウンドタイム • リンク開放時間 (21) IrCOMM 強制終了 IrCOMM を強制終了します。 IrCOMM をオープン状態から初期状態(クローズ状態)に設定します。 基本適には IrCOMM クローズと同じ機能をもちますが、通信状態に関係なく直ちに赤外線デバイス電源 OFF、赤外線通信用リソースのリリースを行います。 309
15.1.
15.
15.2.
15.2.
15.2.
15.2.
15.2.
15.2.
15.2.
15.2.
15.2.
15.2.
15.2.
15.2.
15.2.
15.2.
15.2.
15.2.
15.2.
15.2.
エラー発生要因 次のフォーマットでエラー値について示します。 エラー値 エラーコード名称 詳細 エラーの詳細 IrCOMM 状態 関数名 エラーの 関数異常終了時の 発生する関数名 IrCOMM オープン状態 エラー値 主なエラー対処方法 IrDA 部の上位が行う発生したエラーに対しての事後処理 IRERR_NORESOURCE 詳細 IrDA 部内の資源不足により LASP(コネクトに必要な内部情報)が確保できないと発生します IRERR_DISCONNECT エラーの要因として一緒に通知します 通常このエラーが発生することはありえないのでダンプ等を行い原因の調査をする必要があります 関数名 Ir_Open エラー値 IrCOMM 状態 オープンは行わずクローズ状態 主なエラー対処方法 ・ダンプ等を行い、原因調査をする必要があります IRERR_NODEVICE 詳細 回線上(空間)にコネクト可能なデバイスがないとき発生します IRERR_DISCONNECT エラーの要因として一緒に通知します Ir_Open 関数でのコネクト待ちタイムアウトの要因でもあります 関数名 I
エラー値 IRERR_LOCK 詳細 通信用のデバイスおよびリソースが既にロックされているときに発生します DT-930 では通信関数とシステム資源を共有していますので先に起動された方に資源を利用する権利があ り ます。このエラーが発生したときは資源が開放されるまで待たなければなりません また、OBR との排他制御を行っていますので OBR 起動中にも当該エラーとなります IrCOMM 状態 関数名 Ir_Open オープンは行わずクローズ状態 主なエラー対処方法 ・デバイス、リソースが開放されてから再実行して下さい ・既に IrCOMM(赤外線ポート)がオープンしています。クローズし てから再実行して下さい エラー値 IRERR_DISCONNECT 詳細 コネクト手続き中またはコネクト後に相手局からの応答が無くなったとき、相手局からコネクト切断された とき、レジューム ON 立上げを行ったときに発生します IrCOMM 状態 関数名 主なエラー対処方法 Ir_Open オープンは行わずクローズ状態 ・通信環境を確認して再実行して下さい Ir_Close クローズ
エラー値 IRERR_BREAK_EVNT 詳細 キー関数の機能を用いて中断キーのイベント登録が行なわれ、当該キー押下によりブレイクイベントの 検出が IrDA 部で行われたときに発生します IrCOMM 状態 関数名 Ir_Open オープンは行わずクローズ状態 Ir_Close クローズ状態となります Ir_Read オープン状態から変更はあり Ir_Write ません 主なエラー対処方法 ・再実行する場合は Ir_Open から行って下さい ・Ir_Close を行って終了して下さい Ir_EROn Ir_EROff Ir_RSOn Ir_RSOff Ir_BreakOn Ir_BreakOff Ir_CheckCD Ir_CheckDR Ir_CheckCS Ir_QueryTx Ir_QueryRx Ir_CheckCI Ir_CheckBrea k 332
エラー値 IRERR_LB0 詳細 LB0 イベントの通知が有効に設定されており、LB0 エラー(主電池なし、電池蓋開き)になったときに発生し ます このエラーはレジューム ON 立上げ時に通知します。レジューム ON 立上げで IrCOMM(赤外線ポート) はクローズ状態となりますので IRERR_DISCONNECT と一緒に通知されます 関数名 IrCOMM 状態 主なエラー対処方法 Ir_Open オープンは行わずクローズ状態 ・再実行するときは Ir_Open を行って下さい Ir_Close クローズ状態となります ・イベントのクリアを行って下さい Ir_Read Ir_Write Ir_EROn Ir_EROff Ir_RSOn Ir_RSOff Ir_BreakOn Ir_BreakOff Ir_CheckCD Ir_CheckDR Ir_CheckCS Ir_QueryTx Ir_QueryRx Ir_CheckCI Ir_CheckBrea k Ir_Init 333
エラー値 IRERR_LB1 詳細 LB1 イベントの通知が有効に設定されており、LB1 エラー(主電池電圧低下)になったときに発生します IrCOMM 状態 関数名 主なエラー対処方法 Ir_Open オープンは行わずクローズ状態 ・電池交換を行って下さい Ir_Close クローズ状態となります ・イベントのクリアを行って下さい ・再実行するときは Ir_Open を行って下さい Ir_Init Ir_Read オープン状態から変更はあり ・Ir_Close を行って終了して下さい Ir_Write ません ・電池交換後に Ir_Open を行って下さい Ir_EROn ・イベントのクリアを行って下さい Ir_EROff Ir_RSOn Ir_RSOff Ir_BreakOn Ir_BreakOff Ir_CheckCD Ir_CheckDR Ir_CheckCS Ir_QueryTx Ir_QueryRx Ir_CheckCI Ir_CheckBrea k 334
エラー値 IRERR_LB2 詳細 LB2 イベントの通知が有効に設定されており、LB2 エラー(副電池電圧なし)になったときに発生します IrCOMM 状態 関数名 主なエラー対処方法 Ir_Open オープンは行わずクローズ状態 ・電池交換後を行って下さい Ir_Close クローズ状態となります ・イベントのクリアを行って下さい ・再実行するときは Ir_Open を行って下さい Ir_Init Ir_Read オープン状態から変更はあり ・Ir_Close を行って終了して下さい Ir_Write ません ・電池交換後に Ir_Open を行って下さい Ir_EROn ・イベントのクリアを行って下さい Ir_EROff Ir_RSOn Ir_RSOff Ir_BreakOn Ir_BreakOff Ir_CheckCD Ir_CheckDR Ir_CheckCS Ir_QueryTx Ir_QueryRx Ir_CheckCI Ir_CheckBrea k 335
エラー値 IRERR_LB4 詳細 LB4 イベントの通知が有効に設定されており、LB4 エラー(APO 発生)になったときに発生します 通知が有効に設定されているときは電源 OFF しませんので、アプリケーションが責任を持つ必要があります IrCOMM 状態 関数名 主なエラー対処方法 Ir_Open オープンは行わずクローズ状態 ・イベントのクリアを行って下さい Ir_Close クローズ状態となります ・電源 OFF して下さい Ir_Read オープン状態から変化はあり ・Ir_Close を行って終了して下さい Ir_Write ません ・イベントのクリアを行って下さい Ir_Init Ir_EROn ・電源 OFF して下さい Ir_EROff Ir_RSOn Ir_RSOff Ir_BreakOn Ir_BreakOff Ir_CheckCD Ir_CheckDR Ir_CheckCS Ir_QueryTx Ir_QueryRx Ir_CheckCI Ir_CheckBrea k 336
エラー値 IRERR_LB5 詳細 LB5 イベントの通知が有効に設定されており、LB5 エラー(OFF キー押下による電源 OFF)になったときに発 生します 通知が有効に設定されているときは電源 OFF しませんので、アプリケーションが責任を持つ必要があります IrCOMM 状態 関数名 主なエラー対処方法 Ir_Open オープンは行わずクローズ状態 ・イベントのクリアを行って下さい Ir_Close クローズ状態となります ・電源 OFF して下さい Ir_Read オープン状態から変化はあり ・Ir_Close を行って終了して下さい Ir_Write ません ・イベントのクリアを行って下さい Ir_Init Ir_EROn ・電源 OFF して下さい Ir_EROff Ir_RSOn Ir_RSOff Ir_BreakOn Ir_BreakOff Ir_CheckCD Ir_CheckDR Ir_CheckCS Ir_QueryTx Ir_QueryRx Ir_CheckCI Ir_CheckBrea k 337
エラー値 IRERR_NOTOPEN 詳細 IrCOMM(赤外線ポート)がオープンされていないときに発生します IrCOMM 状態 関数名 Ir_Close クローズ状態から変化はあり Ir_Read ません 主なエラー対処方法 ・IrCOMM が既にクローズ状態になっています Ir_Open を行ってから実行して下さい Ir_Write Ir_QueryTX Ir_QueryRx Ir_EROn Ir_EROff Ir_RSOn Ir_RSOff Ir_BreakOn Ir_BreakOff Ir_CheckCD Ir_CheckDR Ir_CheckCS Ir_CheckCI Ir_CheckBrea k Ir_Init 338
エラー値 IRERR_TIMEOUT 詳細 Ir_Open 関数で指定したコネクト待ち時間を経過した場合と、Ir_State_Set 関数で指定したデータ 待ち時間を経過すると発生します IrCOMM 状態 関数名 主なエラー対処方法 Ir_Open クローズ状態です ・通信環境を確認して再実行して下さい Ir_Read オープン状態に変化はありま ・任意の処理を行って下さい。再実行してもかまいません Ir_Write せん Ir_RSOn Ir_RSOff Ir_EROn Ir_EROff Ir_BreakOn Ir_BreakOff エラー値 IRERR_PARITY 詳細 Ir_State_Set 関数で次の指定のとき RS232C 上(IO ボックスと PC 間など)でパリティエラーとなった ときに発生します ・3Wire または 9Wire ・パリティあり IrCOMM 状態 関数名 Ir_Read オープン状態に変化はありま 主なエラー対処方法 ・任意の処理を行って下さい せん エラー値 IRERR_OVERRUN 詳細 Ir_State_Set
エラー値 IRERR_WIRE_TYPE 詳細 Ir_State_Set 関数で 3Wire あるいは 9Wire が指定されている場合しか使用できない関数を使用した とき発生します IrCOMM 状態 関数名 主なエラー対処方法 Ir_EROn オープン状態に変化はありま ・9Wire 以外が指定されています。用途に合った指定を 行 Ir_EROff せん って下さい Ir_CheckBrea オープン状態に変化は ・3Wire または 9Wire 以外に指定されています k ありません 用途に合った指定を行って下さい Ir_RSOn Ir_RSOff Ir_BreakOn Ir_BreakOff Ir_CheckCD Ir_CheckDR Ir_CheckCS Ir_CheckCI Ir_BreakOn Ir_BreakOff エラー値 IRERR_CD_TIMEOUT 詳細 Ir_State_Set 関数で指定した信号待ち時間を経過すると発生します 指定時間内に CD 信号が ON または OFF に変化しませんでした IrCOMM 状態 関数名 Ir_Ch
15.2.
通信状態設定の DCB 項目 局 Wire データ待ち時間 定数 PRIMARY SECONDA RY WIRE3RA W WIRE3 WIRE9 WIRELPT 1-600 THROUGH FOREVER DR/CS/CD 信号待ち 時間 1-600 THROUGH FOREVER RS232C の通信速度 RS232C のデータ長 RS232C のストップビット RS232C のパリティビット BPS_12 BPS_24 BPS_48 BPS_96 BPS_192 BPS_384 BPS_576 BPS_1152 LEN_7B LEN_8B STOP_1B STOP_2B PRI_ODD PRI_EVN PRI_NON 詳細 自局を 1 次局に設定 自局を 2 次局に設定 ○ 3-wire raw に設定 ○ 3-wire に設定 9-wire に設定 LPT(3-wire raw)に設定(クラス名を LPT に 設定する) 秒単位にデータ読込/書込待ち時間を設 定 データ読込/書込待ちを行わない タイマ指定なしでデータ読込/書込待ちを 行う 秒単位に DR/CS/CD 信
15.2.
自局能力設定の DCB 項目 IR ボーレート ・OR で設定して下さい 設定した値が有効と なります 最大ターンアラウンドタイム フレームサイズ ウインドウサイズ BOF 数 ・IR ボーレイトにより比例 して増減します BOF 数は 115.
15.2.
15.2.
16.
16.1.1 通信インタフェース Bluetooth ライブラリは、ハンディターミナル本体に内蔵している Bluetooth モジュールを利用して、他の Bluetooth 機器との接続および通信を行うためのライブラリです。 サポートする通信プロファイルは、シリアルポートプロファイルです。 Bluetooth 機器間で通信を行う場合、Bluetooth 通信機器はピコネットと呼ばれるワイヤレスネットワークを 構成し、その中で各 Bluetooth 機器はマスターまたはスレーブのいずれかのモードで動作します。 DT-930 は Bluetooth プリンタと Bluetooth 通信を行います。その場合は DT-930 本体をマスターモード、 Bluetooth プリンタをスレーブモードで使用します 16.1.
16.2 機能 16.2.
16.2.
(2) Bluetooth 接続と通信 (1)の手順を実行後、次の手順で Bluetooth 接続と通信を実行することができます。 (5) Bluetooth機器との接続 (1) Bluetoothデバイスの初期化 (仮想COMポートのオープン) BT_Start( ) BT_Open( ) (2) Bluetooth Passkeyの設定 (6) Bluetooth機器との通信を 実行 BT_SetPassKey( ) BT_Write( ) / BT_Read( ) (3) 通信するBluetooth機器の 情報をファイルから取得 (7) Bluetooth接続の切断 (仮想COMポートのクローズ) BT_Close( ) BT_LoadDevInfo( ) (4) 通信するBluetooth機器を 選択 (8) Bluetoothデバイスの使用 を終了 BT_SelectDev( ) BT_Stop( ) 351
(3) Bluetooth 接続と通信(BT 機器のアドレスが既知の場合) 接続する Bluetooth 機器のアドレスが既知の場合は、”Bluetooth 機器情報の取得と保存”の手順を省略 し、次の手順で Bluetooth 接続と通信を実行することができます。 (1) Bluetoothデバイスの初期化 (6) Bluetooth機器との接続 (仮想COMポートのオープン) BT_Start( ) BT_Open( ) (2) Bluetooth Passkeyの設定 (7) Bluetooth機器との通信を 実行 BT_SetPassKey( ) BT_Write( ) / BT_Read( ) (3) 通信するBluetooth機器の アドレスを入力する (キー、バーコード等) (8) Bluetooth接続の切断 (仮想COMポートのクローズ) BT_Close( ) (4) Bluetooth機器のアドレスを、 BTST_DEVICEINFO構造体 変数に代入する (9) Bluetoothデバイスの使用 を終了 (5) (4)の構造体変数を使用して、 BT_Stop( )
(4) 接続先の Bluetooth 機器から切断が発生する場合を考慮した通信 通常、接続先の Bluetooth 機器から切断が発生した場合、BT_Write・BT_Read・BT_QueryRx のいずれ かの関数を実行したときにエラーが発生します。しかし、Bluetooth ハードウェアの制約上、データ送信中 に相手機器から強制切断された場合等、切断が検出できず、切断が発生しても関数でエラーが発生しな い場合がまれにあります。この場合、受信データの最終部に INIT の文字列を含むデータが追加され てしまう事があります。 切断が検出できない場合に備え、ユーザアプリケーションにおいて相手機器からの応答データ(ACK な ど)を監視し、一定時間以上相手機器から応答データが来ない場合は、異常発生としてエラー処理を行う ようにして下さい。 接続先の Bluetooth 機器から切断が発生する場合を考慮した関数の実行手順を、次ページに示します。 353
(1) Bluetoothデバイスの初期化 (8) 相手から応答 を受信できたか BT_Start( ) No Yes (2) Bluetooth接続の前処理を実行 (9) タイマの使用を終了する BT_SetPassKey( )等 No (3) 通信するBluetooth機器を選択 (10) 通信セッショ ンが終了し たか BT_SelectDev( ) Yes (4) Bluetooth機器との接続 (仮想COMポートのオープン) (11) Bluetooth接続の切断 (仮想COMポートのクローズ) BT_Open( ) BT_Close( ) (12) Bluetoothデバイスの使用を 終了 (5) タイマの使用を開始する BT_Stop( ) (6) Bluetooth機器との通信を実行 BT_Write( ) / BT_Read( ) No (7) 切断エラー が発生したか (15)タイムアウト が発生したか No Yes (16) タイマの使用を終了する Yes (13) タイマの使用を終了する (17) Bluetooth接続の切断 (仮想COMポー
16.
エラー値 BTERR_BREAK_EVNT 詳細 キー関数の機能を用いて中断キーのイベント登録が行なわれ、当該キー押下によりブレイクイベントの検出が ライブラリ関数で行われたときに発生します 関数名 主なエラー対処方法 BT_GetLocalInfo ・BT_Stop 関数を実行して終了してください BT_SetLocalInfo BT_Inquiry BT_GetDevInfo BT_GetDevName BT_SetPassKey BT_SelectDev BT_Open BT_SaveDevInfo BT_LoadDevInfo BT_Close ・BT_Close 関数および BT_Stop 関数を実行して終了してください BT_Read BT_Write BT_QueryRx エラー値 BTERR_LB0 詳細 LB0 イベントの通知が有効に設定されており、LB0 エラー(主電池なし、電池蓋開き)になったときに発生します 関数名 主なエラー対処方法 BT_Start ・関数を再実行してください BT_GetLocalInfo ・BT_Stop 関数を実行して終了してくだ
エラー値 BTERR_LB1 詳細 LB1 イベントの通知が有効に設定されており、LB1 エラー(主電池電圧低下)になったときに発生します 関数名 主なエラー対処方法 BT_Start ・電池交換後、関数を再実行してください BT_GetLocalInfo ・BT_Stop 関数を実行して終了してください BT_SetLocalInfo ・電池交換後、BT_Start 関数から処理を実行してください BT_Inquiry BT_GetDevInfo BT_GetDevName BT_SetPassKey BT_SelectDev BT_Open BT_SaveDevInfo BT_LoadDevInfo BT_Close ・BT_Close 関数および BT_Stop 関数を実行して終了してください BT_Read ・電池交換後、BT_Start 関数から処理を実行してください BT_Write BT_QueryRx エラー値 BTERR_LB2 詳細 LB2 イベントの通知が有効に設定されており、LB2 エラー(副電池電圧なし)になったときに発生します 関数名 主なエラー対
エラー値 BTERR_LB4 詳細 LB4 イベントの通知が有効に設定されており、LB4 エラー(APO 発生)になったときに発生します 通知が有効に設定されているときは電源 OFF しませんので、アプリケーションが責任を持つ必要があります 関数名 主なエラー対処方法 BT_Start ・電源 ON 後、関数を再実行してください BT_GetLocalInfo ・電源 ON 後、BT_Stop 関数を実行して終了してください BT_SetLocalInfo ・処理を再実行する場合は、BT_Start 関数から実行してください BT_Inquiry BT_GetDevInfo BT_GetDevName BT_SetPassKey BT_SelectDev BT_Open BT_SaveDevInfo BT_LoadDevInfo BT_Close ・電源 ON 後、BT_Close 関数および BT_Stop 関数を実行して終了してください BT_Read ・処理を再実行する場合は、BT_Start 関数から実行してください BT_Write BT_QueryRx エラー値 BT
エラー値 BTERR_NOTSTART 詳細 BT_Start 関数を実行しないで他の関数を実行したときに発生します 関数名 主なエラー対処方法 BT_Stop ・BT_Start 関数を実行してから、他の関数を実行してください BT_GetLocalInfo BT_SetLocalInfo BT_Inquiry BT_GetDevInfo BT_GetDevName BT_SetPassKey BT_SelectDev BT_Open BT_Close BT_Read BT_Write BT_QueryRx BT_SaveDevInfo BT_LoadDevInfo エラー値 BTERR_TIMEOUT 詳細 関数を実行してタイムアウトが起きた場合に発生します 関数名 主なエラー対処方法 BT_GetLocalInfo ・関数を再実行してください BT_SetLocalInfo BT_GetDevInfo BT_GetDevName BT_SetPassKey BT_Open ・関数を再実行するか、接続時間を増やしてください 359
エラー値 BTERR_PARITY 詳細 Bluetooth ハードウェア上のシリアル通信でパリティエラーとなったときに発生します 関数名 主なエラー対処方法 BT_GetLocalInfo ・BT_Stop 関数を実行して終了してください BT_SetLocalInfo BT_Inquiry BT_GetDevInfo BT_GetDevName BT_SetPassKey BT_SelectDev BT_Open BT_Close ・BT_Close 関数および BT_Stop 関数を実行して終了してください BT_Read BT_Write BT_QueryRx エラー値 BTERR_OVERRUN 詳細 Bluetooth ハードウェア上のシリアル通信でオーバーランエラーとなったときに発生します 関数名 主なエラー対処方法 BT_GetLocalInfo ・BT_Stop 関数を実行して終了してください BT_SetLocalInfo BT_Inquiry BT_GetDevInfo BT_GetDevName BT_SetPassKey BT_SelectDev BT_O
エラー値 BTERR_FRAMING 詳細 Bluetooth ハードウェア上のシリアル通信でフレーミングエラーとなったときに発生します 関数名 主なエラー対処方法 BT_GetLocalInfo ・BT_Stop 関数を実行して終了してください BT_SetLocalInfo BT_Inquiry BT_GetDevInfo BT_GetDevName BT_SetPassKey BT_SelectDev BT_Open BT_Close ・BT_Close 関数および BT_Stop 関数を実行して終了してください BT_Read BT_Write BT_QueryRx エラー値 BTERR_TRANSFER 詳細 Bluetooth ハードウェア上のシリアル通信で予期しない応答が戻ったときに発生します 関数名 主なエラー対処方法 BT_GetLocalInfo ・BT_Stop 関数を実行して終了してください BT_SetLocalInfo BT_Inquiry BT_GetDevInfo BT_GetDevName BT_SetPassKey BT_SelectDev BT
エラー値 BTERR_FILEACCESS 詳細 Bluetooth デバイス情報保存用のファイルの読込または書込ができなかったときに発生します 関数名 主なエラー対処方法 BT_SaveDevInfo ・指定したファイルの属性と、ファイルが他のアプリから使用されていないか確認し BT_LoadDevInfo てください エラー値 BTERR_NAK00 詳細 Bluetooth モジュールから NAK00 エラーが戻ったときに発生します Bluetooth モジュールへ送信したコマンドが正しくありません 関数名 主なエラー対処方法 BT_GetLocalInfo ・関数を再実行してください BT_SetLocalInfo BT_Inquiry BT_GetDevInfo BT_GetDevName BT_SetPassKey BT_SelectDev BT_Open BT_Close エラー値 BTERR_NAK01 詳細 Bluetooth モジュールから NAK01 エラーが戻ったときに発生します Bluetooth モジュールへ送信したコマンドのパラメータが正しくありま
エラー値 BTERR_NAK03 詳細 Bluetooth モジュールから NAK03 エラーが戻ったときに発生します Bluetooth デバイスの探索でデバイスが発見されませんでした 関数名 主なエラー対処方法 BT_Inquiry ・他の Bluetooth デバイスが探索に応答できる状態であるか(電源が入っているか 等)を確認してください エラー値 BTERR_NAK04 詳細 Bluetooth モジュールから NAK04 エラーが戻ったときに発生します 他の Bluetooth デバイスとの接続に失敗しました 関数名 主なエラー対処方法 BT_Open ・他の Bluetooth デバイスが接続できる状態であるか(電源が入っているか等)を確 認してください エラー値 BTERR_NAK05 詳細 Bluetooth モジュールから NAK05 エラーが戻ったときに発生します PassKey の内容が正しくありません 関数名 主なエラー対処方法 BT_SetPassKey ・設定する PassKey の内容を確認してください エラー値 BTERR_NAK06
エラー値 BTERR_NAK09 詳細 Bluetooth モジュールから NAK09 エラーが戻ったときに発生します Bluetooth モジュールの状態が正しくありません 関数名 主なエラー対処方法 BT_Close ・BT_Stop 関数を実行してください エラー値 BTERR_NAK10 詳細 Bluetooth モジュールから NAK10 エラーが戻ったときに発生します Bluetooth モジュールが故障している可能性があります(通常は発生しません) 関数名 主なエラー対処方法 BT_GetLocalInfo ・関数を再実行してください BT_SetLocalInfo ・関数を再実行しても同じエラーが発生する場合は、Bluetooth ハードウェアの状 BT_Inquiry 態を確認してください BT_GetDevInfo BT_GetDevName BT_SetPassKey BT_SelectDev BT_Open BT_Close エラー値 BTERR_NAK11 詳細 Bluetooth モジュールから NAK11 エラーが戻ったときに発生します 設定す
エラー値 BTERR_NAK13 詳細 Bluetooth モジュールから NAK13 エラーが戻ったときに発生します Bluetooth モジュールが故障している可能性があります(通常は発生しません) 関数名 主なエラー対処方法 BT_GetLocalInfo ・関数を再実行してください BT_SetLocalInfo ・関数を再実行しても同じエラーが発生する場合は、Bluetooth ハードウェアの状 BT_Inquiry 態を確認してください BT_GetDevInfo BT_GetDevName BT_SetPassKey BT_SelectDev BT_Open BT_Close エラー値 BTERR_NAK14 詳細 Bluetooth モジュールから NAK14 エラーが戻ったときに発生します Bluetooth モジュールに送信したコマンドが実行されませんでした 関数名 主なエラー対処方法 BT_GetLocalInfo ・関数を再実行してください BT_SetLocalInfo BT_Inquiry BT_GetDevInfo BT_GetDevName BT
16.
16.4.
16.4.
16.4.
16.4.
16.4.
16.4.
16.4.
16.4.
16.4.
16.4.
16.4.
16.4.
16.4.
16.4.
16.4.
16.4.
16.4.17 BT_Err_Get エラー値を取得します。また取得後にエラー値をクリアします。 UW BT_Err_Get(); パラメータ なし 解説 エラーコードについては、「16.3 エラー詳細(p.
17.
DT500 プロトコル 関数 cu_open cu_fileSend cu_fileRecv cu_close cu_readErrStat cu_SetCode 機能概要 回線のオープン(初期化) ファイルの送信 ファイルの受信 回線のクローズ エラー詳細情報の取得 DT500 プロトコル制御コードの拡張設定 関数名は、プロトコルごとに同一のものが存在しますが、(cu_open、cu_fileSend、cu_fileRecv 等)関数機 能・インタフェースはプロトコルによって異なります。 FLINK プロトコルを FIR モードで使用する場合は、Ir モード設定関数( Ir_SetWinMode 関数 )で FIR モ ードに切替えてから、以下に説明する cu_xxx 関数を使用してください。 使用するプロトコル別に提供されるヘッダーファイルをインクルードする必要があります。 385
17.1 通信インタフェース 17.1.
17.1.3 排他制御 複数プロトコルは同時使用できません。 17.1.
17.
17.3 マルチドロップ 17.3.
(2) 通信パラメータ 関数 システムメニュー用通信機能 備考 共通パラメータ データ長 8 ビット固定 パリティビット 選択可(奇数/偶数/なし) システム環境設定(データ管理部)より取 得 ストップビット 選択可(1 ビット/2 ビット) システム環境設定(データ管理部)より取 得 通常受信タイムアウト システム環境設定(データ管理部)より取得 推奨値 *1 (00 - 3秒 通常リトライ回数 システム環境設定(データ管理部)より取得 推奨値 *2 (00 - 3回 ポーリング受信中タイム 3 秒固定 99 秒) 99 回) *5 アウト *3 データリンク待ちタイム 10 分固定 アウト *4 通信速度 COM0(カシオ IR) フロー制御 選択可(2400~ システム環境設定(データ管理部)より取 115200bps) 得 なし ※ 1 通常受信タイムアウト 通常の通信中における受信のタイムアウト時間。 ※ 2 通常リトライ回数 通常の通信中における送受信のリトライ回数。 ※ 3 ポーリング受信中タイムアウト ポーリン
(3) ファイル受信(主局から従局へのファイル転送) 主局のファイルを従局へ送信する。次の特徴があります。 • 従局は端末 ID にて識別され、特定の従局にファイルを送信することができます。 • 複数ファイルを 1 回のデータリンクにて送信できます。 尚、受信したファイルの書込処理で異常が発生した場合には、従局での通信は異常終了します。 • テキスト/バイナリファイルのどちらも送信可能です。 • 従局は拡張子が”.MOT”であるファイルを受信すると、ファイルはアプリケーションプログラム であると解釈し、アプリケーションプログラム領域にメモリ展開します。 • 従局はファイル名が”CONFIG.HTS”であるファイルを受信すると、システム環境ファイルであると解釈し、 受信後その内容をシステム環境に反映させます。※ • 受信する局に表示するメッセージデータを転送できます。 ※ 確立されているデータリンクが解放される直前に反映します。 例えば、1 回のデータリンクでファイル”CONFIG.HTS”に引き続き、”EXAMPLE.DAT”を転送する間は 変化せず、両ファイルの転送後に、新しく転送された”CONFIG.
17.3.
1.
[1 ファイル送信関数によるファイル送信] ファイル送信中に画面表示メッセージを送信する場合や通信を中断する場合には、ファイル送信情 報の設定および 1 ファイル送信関数を用いて 1 ファイルずつ送信するようにし、その中で画面表示メ ッセージの送信や通信の中断を行います。 画面表示メッセージ送信の手順は次の通りです。 ファイル送信 cu_stopKeySet関数 cu_open関数 cu_fileSendSet関数 中断キーの登録 通信ポートのオープン ファイル送信情報の設定 cu_fileSend1関数 1ファイルの送信 cu_msgSend関数 表示メッセージの送信(必要であれば) cu_fileSend1関数 1ファイルの送信 cu_msgSend関数 表示メッセージの送信(必要であれば) cu_close関数 cu_stopKeySet関数 通信ポートのクローズ 中断キーの削除 終了 394
2.
17.4 FLINK プロトコル機能 17.4.1 通信仕様 (1) 通信構成 本プロトコルのファイル転送機能は次の通りです。 1.
2. USB IO ボックス経由でのホスト通信 USB IO ボックスによるファイル転送ができます。 PC HOST USB USB I/O ボックス IrDA USB USB I/O ボックス IrDA USB USB I/O ボックス IrDA USB USB I/O ボックス IrDA ハンディ ハンディ ハンディ ハンディ ・ ・ USB USB I/O ボックス 最大8台 3.
(2) 通信パラメータ 関数 (基本送受信関数 システムメニュー用通信機能 リモート操作関数) (同報通信、本体間通信(子機作成)を含む) 共通パラメータ セッション確立待ちタイム システム環境設定(データ管理部)より取得します アウト時間(*1) (0 ~ 3600 秒) 受信待ちタイムアウト時 システム環境設定(データ管理部)より取得します 間 (0 ~ 600 秒) (*2) セッション終了待ちタイム システム環境設定(データ管理部)より取得します アウト時間(*3) (0 ~ 600 秒) COM0(赤外線 IrDA) 通信速度 選択可 選択可 (2400~115.
(3) 動作モード 通信ユーティリティでは接続構成の違いにより次のモードをサポートします。 これらのモードはオープン時に選択します。 1. HT モード セッション(*1)確立後、コマンドを送信する権利(以後、送信権とする)を持つモードです。 PC-DT-930 間通信時および本体-本体間通信時に、どちらか一方の DT-930 が選択されます。 2. PC モード セッション確立後、DT-930 からのコマンド待ちとなる、擬似 PC モードです。 本体-本体間通信時に、どちらか一方の DT-930 が選択されます。 本機 (PCモード) OK 本機 (HTモード) PC 本機 (PCモード) 本機 (HTモード) 本機 (HTモード) 本機 (PCモード) 本機 (PCモード) (4) コマンド送信権 1.
(5) 処理概要 以下に各関数内の処理概要およびエラー発生時の処理を示します。 エラー発生時は、直ちに通信を終了します。 この場合、送信権の有無に関らず、先にエラーを検出した側がエラー情報(カテゴリコード・エラー詳細コ ード)を終了指示コマンドに設定し、相手局へ送信します。 相手局は、受信した終了指示コマンドのエラー情報により、異常終了を検出します。 (エラー処理は、自局内でエラーを検出した場合と、相手局からのエラー終了指示コマンドを受信した場 合の両方を指します。) 関数 ファイル送信 送信権局の処理 被送信権局の処理 エラー発生時の処理 コマンド送信後、指定フ 指定ファイルを順次受信します 受信中ファイルの削除 を行います ァイルを順次送信します ファイル受信 コマンド送信後、指定フ 指定ファイルを順次送信します ァイルを順次受信します ファイル追加 コマンド送信後、指定フ 転送ファイルをテンポラリファイル テンポラリファイルを削除 ァイルを送信します (FL.
17.4.2 ファイル送受信基本機能 複数ファイルの送信および受信を行うための基本機能を提供します。 (1) 通信基本関数 ファイル送受信関数およびリモート操作関数を使用する際に必要となる基本関数です。 ① 通信ポートの初期化 [回線ポートの指定] 回線ポートの初期化を行います。回線ポートは COM0:赤外線(IrDA) とします。 回線ポートによるパラメータおよび設定値を以下に示します。 COM0(赤外線) 最高速度 CU_B2400(2400bps)/CU_B9600(9600bps)/CU_B19K(19.2kbps) CU_B38K(38.4kbps)/CU_B57K(57.6kbps)/CU_B115K(115.
HT コマンド送信による通信 [HT モード基本フロー] HTモード cu_stopKeySet関数 cu_open関数 中断キーの登録 通信ポートのオープン/セッション確立 ファイル送受信/リモート操作 ファイル送受信/リモート操作関数 を順次実行します。 ファイル送受信/リモート操作 cu_close関数 cu_stopKeySet関数 セッション解放/回線クローズ (終了指示コマンド送信) 中断キーの削除 終了 [PC モード基本フロー] HTモード cu_stopKeySet関数 cu_open関数 cu_cmdRecv関数 cu_close関数 cu_stopKeySet関数 中断キーの登録 通信ポートのオープン/セッション確立 HTからのコマンド待ち (HTからの終了指示、またはIDLE通知を 受信するまで、受信コマンドを順次実行します。) セッション確立/回線クローズ 中断キーの削除 終了 402
PC コマンド送信による通信 [HT モード基本フロー] HTモード cu_stopKeySet関数 cu_open関数 cu_idle関数 cu_close関数 cu_stopKeySet関数 中断キーの登録 通信ポートのオープン/セッション確立 PCからのコマンド待ち (PCからの終了指示を受信するまで 受信コマンドを順次実行します。) セッション解放/回線クローズ 中断キーの削除 終了 [PC モード基本フロー] PCモード cu_stopKeySet関数 cu_open関数 cu_cmdRecv関数 中断キーの登録 通信ポートのオープン/セッション確立 HTからのコマンド待ち (HTからのIDLE通知受信待ち。) ファイル送受信/リモート操作 ファイル送受信/リモート操作関数 を順次実行します。 ファイル送受信/リモート操作 cu_close関数 cu_stopKeySet関数 セッション解放/回線クローズ 中断キーの削除 終了 403
(2) ファイル送受信関数 相手局とのファイル転送(送信、追加、受信)を行うための関数です。 送信権局はファイル送信、追加および受信コマンドを使用して、相手局とのファイル転送を実現します。 被送信権局は、IDLE 状態(HT モード)、PC モードコマンド待ち状態(PC モード)にて、相手からのコマンド を受け付けます。 尚、ファイル転送時、HT の画面上に進捗グラフを表示することが可能です。 グラフ表示フォーマットは次の通りです (16 ドットフォント 8*16 での表示例) 0123456789012345 A:¥900TEST1.DAT |*****・・・・・|050% (ⅰ) (ⅱ) (ⅳ) (ⅴ) (ⅲ) (ⅰ)ファイル名表示先頭行(graphPos) 転送ファイル名を表示する行の先頭を指定します。 (ⅱ)ファイル名表示先頭カラム(graphCol) 転送ファイル名を表示する桁の先頭を指定します。 (ⅲ)ファイル名表示フラグ(graphName) 転送ファイル名を全パス表示するか、ファイル名のみ表示するかを指定します。 (ⅳ)ファイル名表示行数(graphLine) 転送ファイルパス名を
① ファイル送信(cu_fileSend) 複数ファイルの送信を一括して行います。 送信先に指定ディレクトリが存在しない場合は、自動的に作成されます。 送信ファイルに対して次のオプションを選択することができます。 (a)リードオンリーファイル強制ライトオプション 送信ファイルが、既に受信側にリードオンリーファイルとして存在していた場合、強制的にライトする ことができます。この指定が無い場合にリードオンリーファイルへのライトを行うと、エラーとなります。 (b)再帰呼び出し指定オプション 送信ファイルパス名で指定されたディレクトリ傘下のすべてのファイルが転送対象となります。 指定ディレクトリ傘下にサブディレクトリが存在した場合はサブディレクトリ名を付加してファイルの送 信を行います。 (例) [送信ファイル名] [送信先ディレクトリ名] “A:¥SEND¥AAA.DAT” “B:¥RECV¥” (送信側ディレクトリ構成) A:¥--SEND¥--SUB1¥---AAA.DAT |-----SUB2¥----BBB.DAT |-----AAA.DAT |-----BBB.
④ IDLE 遷移(cu_idle) 相手局側に送信権を渡し、コマンド待ち状態となります。 終了指示コマンドを受信またはエラー発生まで、受信したコマンドを順次実行します。 尚、オプションとして PC のスクリプトファイルの実行を指示することができます。 エラー発生時は直ちに処理を中止し、エラー処理を行った後、異常終了を返します。 [IDLE 遷移基本フロー] IDLE遷移 cu_stopKeySet関数 中断キーの登録 cu_open関数(HTモード) 通信ポートのオープン/セッション確立 IDLE通知送信後、コマンド受信待ち cu_idle関数 *1 異常終了 正常終了 cu_readErrStat関数 cu_readErrStat関数 *2 cu_close関数 cu_stopKeySet関数 セッション解放/回線クローズ 中断キーの削除 終了 ※ 1 相手局からの終了指示コマンド受信またはエラー発生まで、受信コマンドを順次実行します。 ※ 2 必要に応じて相手局からの終了指示コマンド詳細情報(フォーマット指示、リセット指示等)の取得が可能 です。 406
⑤ PC モードコマンド待ち(cu_cmdRecv) DT-930 からのコマンド受信待ち状態となる。PC モードでのみ使用可能です。 セッション確立直後は、HT 側に送信権があるため、PC モードではオープン直後にこの関数を用いてコマ ンド待ちとなる必要があります。 終了指示コマンドか、IDLE 通知コマンドを受信またはエラー発生まで、受信したコマンドを順次実行しま す。 エラー発生時は直ちに処理を中止し、エラー処理を行った後、異常終了を返します。 [PC モード時の基本フロー] PCモード cu_stopKeySet関数 cu_open関数 cu_cmdRecv関数 正常(終了指示受信) リターン値および 終了種別チェック cu_readErrStat関数 *2 中断キーの登録 回線のオープン/セッション確立 本機からのコマンド待ち 正常(IDLE通知受信) 各種コマンド送信 異常(エラー) cu_readErrStat関数 cu_close関数 cu_stopKeySet関数 (セッション解放)/回線クローズ 中断キーの削除 終了 ※ 1 DT-930 から終了指示コ
17.4.
(2) 相手局環境情報取得/設定関数 相手局のシステム環境情報の取得および設定を行うための関数です。 ① 日付時刻の取得/設定(cu_dateTime) 相手局のシステム日付時刻の取得/設定を行います。 ② ディスク情報の取得(cu_getDiskInfo) 相手局側ディスク情報の取得を行います。 ディスク情報の項目は次の通りです。 • ディスク総容量 • ディスク空き容量 • ディスク状態(フォーマット済み/未フォーマット/ディスクなし) ③ システム情報の取得(cu_getSysInfo) 相手局側のシステム情報の取得を行います。 システム情報の項目は次の通りです。 セッション ID(通信時のセッション番号) プロトコルバージョン(ファイル転送プロトコルのバージョン番号) 相手局機種コード(DT-930/PC(AT 互換機)/PC(98 シリーズ)) OS モデル情報(DT-930 モデル種別/PC の OS 種別) 尚、上記情報は回線オープン時のセッション確立直後に相手局より取得します。 ④ 画面表示メッセージの送信(cu_msgSend) 相手局へ画面表示用のメッセージを送信します。 相手局 HT は
[リモート操作関数の基本フロー] PCモード 中断キーの登録 cu_stopKeySet関数 cu_open関数 通信ポートのオープン/セッション確立 リモート操作コマンド送信 リモート操作関数 コマンド完了またはエラー発生 cu_readErrStat関数 cu_close関数 cu_stopKeySet関数 エラー情報の取得 セッション解放/回線クローズ 中断キーの削除 終了 410
17.4.
17.5 DT500 プロトコル機能 17.5.
(3) 転送ファイル 本プロトコルでは、DT500 プロトコル用のテキストファイルの転送を行います。 ① • • • DT500 ファイル形式データファイル フィールド長は 1~254 バイトまで有効です。 PC 側 windows 版転送ユーティリティのバイナリ転送でも転送可能です。 PC から受信したファイルをそのままの形式で指定ドライブに格納します。(※) ②DT500 ファイル形式ユーザプログラムファイル(拡張子、”PD3”、”EX3”、”FN3”) • DT-930 でプログラムとして実行はできませんが、ファイルとして転送が可能です。 • PC から受信したファイルをそのままの形式で指定ドライブに格納します。(※) ③DT-900 システム転送用変換ファイル(拡張子、”DTF”) • DT-930 用アプリケーション・パッチファイルを本プロトコル転送用に変換したファイル。 • システムメニューでのみ転送が可能です。 • PC 側 windows 版転送ユーティリティのバイナリ転送でも転送ができます。 ※ DT500 では DT-BASIC 形式ファイルへの変換等を行ないますが、DT-930 では
当機能は DT500 プロトコルでの通信基本関数を提供します。 ① 通信ポートの初期化 回線ポートの初期化を行う。回線ポートはカシオオリジナル IR です。 回線オープン時、APO 状態をセーブし、APO 禁止設定を行います。 オープンエラー時は APO 禁止設定が行われませんが、オープン後は回線クローズでのみ APO の復旧を 行いますのでエラー発生後は回線をクローズする必要があります。 ② 通信ポートのクローズ 回線ポートのクローズを行います。 回線オープン時にセーブした APO 設定を復旧します。 ③ 中断キーの登録/削除 中断キーの選択登録/削除を行います。 ④ エラー詳細情報の取得 エラー情報の取得を行います。 発生エラーコード、通信関数状態等の取得が可能です。 (2) ファイル送受信関数 PC とのファイル転送(送信、受信)を行うための関数です。 尚、ファイル転送時、HT の画面上に進捗グラフを表示することができます。 グラフ表示フォーマットは次の通りです。 0123456789012345 CONFIG.HTS XXX% |*****・・・・・| ← 転送ファイル名(グラフ表示指定行) ←
① ファイル送信 HT から PC へ 1 ファイルの転送を行います。 ファイル送信は、ファイル送信関数により、1 ファイルを送信します。 ファイル送信の手順は次の通り。 ファイル送信 cu_stopKeySet関数 cu_open関数 cu_fileSend関数 cu_close関数 cu_stopKeySet関数 中断キーの登録 通信ポートのオープン 1ファイル送信(繰り返し可能) 通信ポートのクローズ 中断キーの削除 終了 415
②ファイル受信 PC から HT へ 1 ファイルの転送を行います。 ファイル受信はファイル受信関数にて、1 ファイルを受信できます。 ファイル受信の手順は次の通りです。 ファイル送信 cu_stopKeySet関数 cu_open関数 cu_fileRecv関数 cu_close関数 cu_stopKeySet関数 中断キーの登録 通信ポートのオープン 1ファイル受信(繰り返し可能) 通信ポートのクローズ 中断キーの削除 終了 (3) 制御コード関数 拡張機能として、プロトコル制御コードの変更/参照機能を提供します。 ① SOH 変更/参照 “ヘッディングテキストの開始”を示す SOH(デフォルト 01h)コードを変更することができます。 現在設定されている SOH コード値を取得することができます。 ② STX 変更/参照 “データテキストの開始”を示す STX(デフォルト 02h)コードを変更することができます。 現在設定されている STX コード値を取得することができます。 ③ ETX 変更/参照 “テキストの終結”を示す ETX(デフォルト 03h)コードを変更することができ
17.5.3 解説 DT500 プロトコルを使用する時の注意点を以下に示します。 (1) DT500 との相違点 ① データファイル DT-930 上に同一のファイルが存在した時は上書きします。 受信データは BASIC 形式ファイルへの変換は行なわずそのまま格納します。 フィールド末尾のスペースは削除しません。 システムメニュー上からのバイナリ転送による送信はできません。 ②ユーザプログラムファイル DT-930 では DT500 プログラムは使用できません。 受信データは HEX 形式ファイルへの変換は行なわず、そのまま格納します。 ③DT-930 システム関連ファイル DT-930 アプリケーションファイル・パッチファイル等のシステム関連ファイルは、DT500 プロトコルで転送 する時、ファイル変換を行なう必要があります。 (2)AP インストール時の留意点 ①アプリケーションファイル・パッチファイル データコンバータ(dtfilcnv.exe)により、転送用変換ファイル(*.
17.
17.
17.7.
17.7.
17.
17.8.
17.8.2 cu_fileSend 【通信ユーティリティ : マルチドロッププロトコル】 指定された複数ファイルを一括して送信します。 送信の結果は、送信ファイル情報エリアの stat に格納されます。 パラメータの指定により、画面に送信処理の進捗を示すグラフを表示できます。 ER cu_fileSend( H comNo, UB priority, UB fileKind, UH filecount, CU_FILE_INFO_FORM *fileInfo, UB graphFlag, UB graphPos ) パラメータ comNo 通信ポート COM0 カシオ IR インタフェース priority 優先順位(0~255) fileKind ファイル種別 カシオ提供の通信ユーティリティを使用する場合、次の設定が必要です。 *.LOD 以外のファイルを送信 01h *.
戻り値 【ストラクト構造】 typedef struct { UB fileName[11]; :転送ファイル名格納領域 例) CONFIG.
転送ファイル情報:転送結果格納領域の設定値一覧 値 シンボル 意味 0 CU_STAT_TRANS 正常終了 1 CU_STAT_OPEN_ERR 転送ファイルのオープンエラー 2 CU_STAT_READ_ERR 転送ファイルのリードエラー 3 CU_STAT_WRITE_ERR 転送ファイルのライトエラー 4 CU_STAT_SEND_ERR 転送ファイルの送信側エラー 5 (未使用) (未使用) : 255 CU_STAT_PRE_TRANS : 転送未処理 426
17.8.3 cu_fileSendSet 【通信ユーティリティ : マルチドロッププロトコル】 ファイルの送信に先立ち、送信情報の設定/送信を行います。 ER cu_fileSendSet( H comNo, UB priority, UB fileKind, UH fileCount, W totalTransSize ) パラメータ comNo 通信ポート COM0 カシオ IR インタフェース priority 優先順位 (0~255) fileKind ファイル種別 カシオ提供の通信ユーティリティを使用する場合、次の設定が必要です。 *.LOD 以外のファイルを送信 01h *.
17.8.
17.8.
戻り値 E_OK E_NG E_PRM 正常終了 異常終了 パラメータエラー 解説 相手から総転送サイズを不定/不明としてファイル送信された場合には、グラフ表示フラグに関わらず、 グラフ表示は行いません。 当関数の使用前に cu_open 関数、使用後に cu_close 関数を実行する必要があります。 430
17.8.
17.8.
17.8.
17.8.
エラー詳細情報(1) 1.通信ユーティリティエラー 通信ユーティリティとしてのエラーを返します。以下のビット構成で通知されます。 エラー状態 0~255にてエラーの状態を表します。 エラー状態一覧を参照のし下さい。 未使用 コマンド種別 0~255にてエラー発生時のコマンド番号を表します。 コマンド種別一覧を参照して下さい。 動作モード 0、1にてエラー発生時の動作モードを表します。 (コマンド種別がCU_CMD_NONの場合には無意味) 。 動作モード一覧を参照して下さい。 フェーズ 0、1にてエラー発生時のフェーズを表します。 フェーズ一覧を参照して下さい。 フェーズ一覧 値 シンボル 意味 0 CU_PHASE_DATALINK データリンク以前 1 CU_PHASE_INFO_TRANS 情報転送以降 動作モード一覧 値 シンボル 意味 0 CU_MODE_RES レスポンス受信時 1 CU_MODE_CMD コマンド受信時 435
エラー詳細情報(2) コマンド種別一覧 値 シンボル 意味 00 CU_CMD_NON 該当コマンドなし 01 CU_CMD_SYN 同期コード 02 CU_CMD_POL ポーリングコマンド 03 CU_CMD_EOT EOTコード 04 (未使用) (未使用) : : : 21 CU_CMD_FS_REQ ファイル送信要求コマンド 22 CU_CMD_FR_REQ ファイル受信要求コマンド 23 CU_CMD_FS_START_REQ ファイル送信開始要求コマンド 24 CU_CMD_FI_NOTICE ファイル転送情報通知コマンド 25 CU_CMD_FC_TRANS ファイル内容転送コマンド 26 (未使用) (未使用) : : : F1 CU_CMD_MT 画面表示メッセージ送信コマンド F2 CU_CMD_DL_OFF データリンク切断コマンド F3 (未使用) (未使用) : : : FF (未使用) (未使用) エラー状態一覧 値 シンボル 意味 00 CU_ERR_NON
15 CU_ERR_PRM 通信UT関数パラメータエラー 16 CU_ERR_RECV 受信エラー 17 CU_ERR_AP 受信APのエラー(メモリアドレス等) 18 (未使用) (未使用) : : : 40 CU_ERR_NOT_SUPPORT 未サポート 41 (未使用) (未使用) : : : FE CU_ERR_ABNORMAL 通信UTロジックエラー FF CU_ERR_OTHER 上記以外のエラー 通信関数部システムエラーです 注意: ファイル IO エラーと通信関連のエラーが発生した場合には通信関連のエラーを優先して返却 します。 エラー詳細情報(3) 2.通信関数部システムエラー 通信プロトコルエラーが発生した時点での、通信関数部システムエラー詳細情報を返します。 3.システムメニューエラー システムメニューでのみ発生し得るエラー状態を以下に示します。 値 シンボル 意味 80 - 指定ドライブなし 81 - (未使用) 82 - (未使用) 83 - システム情報取得NG 84 - システム環境
17.8.
17.
17.9.
解説 HT 対 HT で通信を行う場合は、一方の HT が HT モード、もう一方の HT が PC モードでオープンする 必要があります。 441
17.9.
【ストラクト構造】 typedef struct { H graphMode :グラフ表示モード CU_GRAPH_ON_1 :転送全体を 100%として表示 CU_GRAPH_ON_2 :1 ファイルを 100%として表示 CU_GRAPH_OFF :表示しない (CU_GRAPH_OFF 設定時は次のパラメータは参照しません) H graphPos :ファイル名表示先頭行(0~11) H graphCol :ファイル名表示先頭桁(0~25) H graphName :ファイル名表示フラグ(全パス表示かファイル名のみかを指定します) CU_GRAPH_NM_PATH :全パス表示 CU_GRAPH_NM_FILE :ファイル名のみ H graphLine :ファイル名エリア行数(1~12) } CU_GRAPHSET; 戻り値 E_OK E_NG E_PRM 正常終了 異常終了 パラメータエラー 443
17.9.
17.9.
17.9.
17.9.
解説 エラー情報の取得 コマンド種別・エラー状態 一覧 コマンド種別 値 シンボル 00 意味 CU_CMD_NON 該当コマンドなし 01 CU_CMD_FSEND_TINFO ファイル転送情報コマンド 02 CU_CMD_FSEND_FINFO ファイル情報コマンド 03 CU_CMD_FRECV_TREQ ファイル受信要求コマンド 04 CU_CMD_FADD ファイル追加コマンド 05 CU_CMD_FDATA ファイルデータコマンド 06 CU_CMD_FDEL ファイル削除コマンド 07 CU_CMD_FMOV ファイル移動コマンド 08 CU_CMD_MAKEDIR ディレクトリ作成コマンド 09 CU_CMD_TIME_SET 日付時刻設定コマンド 0A CU_CMD_TIME_GET 日付時刻取得コマンド 0B CU_CMD_DISP メッセージ表示コマンド 0C CU_CMD_BEEP ブザー鳴動コマンド 0D CU_CMD_FINFO_GET ファイル情報取得コマンド 0E CU_CMD_FINF
ファイルエラー[プロトコル論理] 04 00 リードオンリィファイルアクセスエラー ユーティリティエラー 10 00 回線オープンエラー ・回線がオープンされていない ・オープン時にエラーが発生していないか確認 01 使用関数フェーズエラー ・関数の使い方に誤りがある ・動作モード/送信権局モードを確認 02 使用関数パラメータエラー ・関数パラメータに誤りがある ・指定パラメータを確認 03 指定ファイル未検出エラー ・指定されたファイルが存在しない ・指定ファイルを確認 04 相手局未検出 05 システム日付設定エラー ・指定日付を確認 06 システム時刻設定エラー ・指定時刻を確認 07 タイマ使用エラー ・タイマが登録できなかった ・セッション確立待ちタイムアウト ・通信設定、回線経路を確認 ・AP で使用しているタイマ数を確認 08 CPU クロック切替えエラー ・CPU 切替え禁止状態でないか確認 09 致命的エラー ・IrDA、通信関数からのエラー ・ローバッテリの発生等が考えられる 0A 通信中回線断エラー ・通信中に回線
システム異常エラー 0F 0x FTP 部内部エラー 1x 通信ユーティリティ内部エラー 450
17.9.
17.9.
17.9.
17.9.
17.9.
17.9.
戻り値 【ストラクト構造】 typedef struct { B CU_DATETIME W B name[256] datetime; size; atr; :検索されたファイル名(フルパス名) :日付時刻エリア(cu_dateTime 関数参照) :サイズ :属性(OR 指定により設定される) _A_NORMAL :通常ファイル(R/W) _A_HIDDEN :不可視ファイル _A_RDONLY :読出し専用ファイル _A_SYSTEM :システムファイル _A_SUBDIR :ディレクトリ _A_ARCH :アーカイブ } CU_FINFO; E_OK E_NG E_PRM 正常終了 異常終了 パラメータエラー 457
17.9.
17.9.
17.9.
17.9.16 cu_getSysInfo 【通信ユーティリティ : FLINK プロトコル】 相手局側のシステム情報を取得します。 相手局が PC の場合は接続セッション番号も返します。(相手局が HT の場合は 0 固定) 尚、これらの情報はオープンのセッション時に既に取得しているため、通信は行わず、情報のみを返しま す。 ER cu_getSysInfo( H comNo, CU_SYSINFO *sysInfo ) パラメータ comNo COM NO.
17.9.
17.9.
17.9.
17.9.20 cu_fchklog_Create 【通信ユーティリティ : FLINK プロトコル】 指定複数ファイルの FCHK リストファイル(FCHK.
戻り値 【ストラクト構造】 typedef struct { H graphMode :グラフ表示モード CU_GRAPH_ON_1 :リストファイル生成全体を 100%として表示しま す。 CU_GRAPH_OFF :表示しません。 (CU_GRAPH_OFF 設定時は次のパラメータは、参照しません。) H graphPos :ファイル名表示先頭行 (0~11) H graphCol :ファイル名表示先頭桁 (0~25) H graphName :ファイル名表示フラグ (全パス表示かファイル名のみかを指定します。) CU_GRAPH_NM_PATH :全パス表示 CU_GRAPH_NM_FILE :ファイル名のみ H graphLine :ファイル名エリア行数(1~12) } CU_GRAPHSET; E_OK FCHK_NG01 FCHK_NG02 FCHK_NG03 FCHK_NG0D 正常終了 指定したパス名が見つからない リストファイル作成エラー FCHK.
17.9.21 cu_fchklog_Check 【通信ユーティリティ : FLINK プロトコル】 指定されたディレクトリの FCHK リストファイル(FCHK.
17.
17.10.
17.10.2 cu_fileSend 【通信ユーティリティ : DT500 プロトコル】 指定された1ファイルを送信します。 パラメータの指定により、画面に送信処理の進捗を示すグラフを表示できます。 転送ファイルは、転送ドライブ指定(cu_setDrive)で指定されたドライブ上に存在する必要があります。 ER cu_fileSend( H comNo, B *fName, B fieldCount, UB *fieldCol, CU_DT_OPT *option ) パラメータ comNo 通信ポート COM0 カシオ IR インタフェース fName 送信ファイル名エリアアドレス (ワイルドカード不可) ファイル名のみを指定します (例:“DTFILE01.
戻り値 【ストラクト構造】 typedef struct { B serial :シリアル番号 CU_ON :付加する CU_OFF :付加しない B bcc :水平パリティチェック CU_ON :付加する CU_OFF :付加しない B timeOut :タイムアウト時間設定 1~9 UB graphMode :グラフ表示モード CU_GRAPH_ON :1ファイルを 100%として表示 CU_GRAPH_OFF :表示しない (CU_GRAPH_OFF 設定時は以下のパラメータは参照しない) UB graphPos :ファイル名表示先頭行(0~7) }CU_DT_OPT 関数結果 E_OK E_NG E_PRM 正常終了 異常終了 パラメータエラー 補足 フィールド数および各フィールド桁数は(各フィールドの総バイト数+フィールド数)<255の条件を満 たす必要があります。 471
17.10.
戻り値 【ストラクト構造】 typedef struct { B serial :シリアル番号 CU_ON :付加する CU_OFF :付加しない B bcc :水平パリティチェック CU_ON :付加する CU_OFF :付加しない B timeOut :タイムアウト時間設定 1~9 UB graphMode :グラフ表示モード CU_GRAPH_ON :1ファイルを 100%として表示 CU_GRAPH_OFF :表示しない (CU_GRAPH_OFF 設定時は以下のパラメータは参照しません) UB graphPos :ファイル名表示先頭行(0~7) }CU_DT_OPT 関数結果 E_OK E_NG E_PRM 正常終了 異常終了 パラメータエラー 補足 473
17.10.
17.10.
エラー詳細情報 1.通信ユーティリティエラー 通信ユーティリティとしてのエラーを返す。以下のビット構成で通知されます。 エラー状態 0~255にてエラーの状態を表します エラー状態一覧を参照のこと 未使用 フェーズ 0~2にてエラー発生時のフェーズを表します フェーズ一覧を参照のこと フェーズ一覧 値 シンボル 意味 0 CU_DT_PHASE_DATALINK データリンク確立中 1 CU_DT_PHASE_TRANS データ伝送中 2 CU_DT_PHASE__END データリンク終結中 エラー状態一覧 値 意味 00 エラー発生なし。 02 設定ファイル不正 05 パラメータエラー 07 ファイルライトエラー(ディスクフルエラー) 32 ファイルタイプ不正 33 受信テキストフォーマット不正 34 回線オープンエラー 35 ファイルが見つからない 37 ファイルオープンエラー 38 ヘディングテキストファイル名異常 3B レコード数オーバー 46 通信エラー 47 中断キー 50 通信タイムアウトエラー 51
2.通信関数部システムエラー 通信エラーが発生した時点での、通信関数部システムエラー詳細情報を返します。 3.システムメニューエラー システムメニューでのみ発生し得るエラー状態を以下に示します。 値 意味 80 システム環境ファイル異常 81 指定ドライブなし 82 フォーマットエラー 83 送信ファイル未検出 84 システム情報取得NG 477
17.10.
18.共通関数 18.1 機能 共通関数は、アプリケーションの実行/終了/各種設定を次の機能によりサポートします。 18.1.1 アプリケーションのロードと実行 DT-930 では ASTART.HTS に登録されたアプリケーションプログラムをロードして実行します。 A:¥AP.LOD : Aドライブに置かれたAP.LODを起動するAPSTART.HTSの例 起動されたアプリケーションプログラムは、dat_Apload 関数を使って別のプログラムをロードして実行す ることができます。但し、呼び出し元のアプリケーションプログラムは dat_Apload 関数がロードするアプリ ケーションプログラムによって上書きされるため、一般的な関数呼び出しのように制御が呼び出し元に戻 ることはありません。 18.1.
18.1.4 動作環境メニュー起動処理 アプリケーションから動作環境メニューを起動し、各種動作設定を行ないます。 動作環境メニューは、終了した段階でアプリケーションへ処理が戻ります。 18.1.
その他共通 関数 dat_Apload abort exit wkup_cost wkup_calib 機能概要 アプリケーションのロードと実行 ABORT 処理 EXIT 処理 動作環境メニューの起動 OBR キャリブレーション処理の起動 481
18.
18.2.
18.2.
18.2.
18.2.
18.2.
19. 参考資料 19.
(3)キー部 関数名 key_read key_string key_num key_check key_clear key_fnc key_fnc_mode key_select key_patchg key_maketime key_pad_set key_touch key_point key_pad key_pad_entry 機能 1 文字入力 文字列入力 数値入力 キーバッファのステータスチェック キーバッファのクリア ファンクションキーコードの 設定 ファンクションキー通知モー ド設定 キー入力モード設定 キー入力有効無効設定/解 除 切替えキー確定時間設定 キーパッドファイル登録 ユーザタッチキー設定削除 タッチ座標取得 キーパッド切替/状態取得 キーパッド遷移設定/状態取得 489 DT700 ○ ○ ○ ○ ○ ○ DT750 ○ ○ ○ ○ ○ ○ DT800 ○ ○ ○ ○ ○ ○ DT900 ○ ○ ○ ○ ○ ○ DT930 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
(4)通信部 関数名 c_open c_close c_status c_hold c_chkopen c_wp c_dout c_din c_tmdin c_mdout c_mdin c_out c_break c_txrx c_iobox c_irout c_timer c_rs c_er c_errs c_flush c_bfsts c_errbfring c_rderrsts c_chghdr c_cimode c_brkevent 機能 COM のオープン COM のクローズ COM ステータのスリード COM の占有 COM のオープンチェック WakeUp 信号の設定 n 文字送信 1 文字受信 タイムアウト監視受信 メモリブロック送信 メモリブロック受信 1 文字送信 ブレーク信号の制御 送受信の有効/無効 IO ボックス送信設定 IO ボックス送信 DR/CS/CD タイムアウト監視 値設定 RS 信号の制御 ER 信号の制御 ER/RS 信号の制御 受信バッファのクリア 受信バッファステータスのリード リターンコードバッファリング 制御の設定 エラーステータスのリード 受信
(6)通知部 関数名 flg_sts clr_flg wai_flg 機能 通知フラグ状態取得 通知フラグ状態クリア フラグセット待ち DT700 ○ ○ ○ DT750 ○ ○ ○ DT800 ○ ○ ○ DT900 ○ ○ ○ DT930 ○ ○ ○ DT700 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ DT750 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ DT800 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ DT900 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ DT930 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ (7)バーコード部 関数名 OBR_open OBR_close OBR_getc OBR_gets OBR_stat OBR_flush OBR_moderd OBR_modewt OBR_chgbuf OBR_gain OBR_trigmode OBR_swing OBR_widenarrow OBR_getadjust OBR_setadjust OBR_getmarginch eck OBR_setmarginch eck
(8)バーコード動作モード DT700 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 機能 読取り可能コード 読取り桁数 出力フォーマット チェックデジットの実行 チェックキャラクタの出力 読取り方式(単発) 読取り方式(連続:TRG 有) 読取り方式(連続:切替) 読取り方式(連続:TRG 無) ゲインコントロール ブザー制御 LED 制御 出力バッファ 終了コード 読取り動作 2 つコード認識 レーザー発光幅制御 DT750 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ DT800 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ ○ ○ ○ ○ DT900 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ ○ ○ ○ DT930 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ (9)タイマ部 関数名 s_settimer s_timerend s_settimer2 s_timerend2 s_beep s_beep2 s_sound s_dateget s_dateset s_timeget s_timeset DT700 ○
(11)システムデータ 項目 電源関連 KEY 関連 表示関連 通信関連 OBR 関連 タイマ関連 システム関 連 ネットワーク関 連 管理データ APO 時間 ABO 時間 レジューム ON/OFF 自動コントラスト調整 ON/OFF クリック音 ON/OFF フォント MODE フォント種別(通常/強調) 日本語/英語 コントラスト値 コントラスト差分 LB 表示 MODE 速度(IR) データ(IR) パリティ(IR) STOP(IR) 速度(RF/シリアル) データ(RF/シリアル) パリティ(RF/シリアル) STOP(RF/シリアル) 速度(10P) データ(10P) パリティ(10P) STOP(10P) デフォルト通信 PORT 速度(PHS) データ(PHS) パリティ(PHS) STOP(PHS) 読取り回数 照合回数 スキャン時間 読取り禁止時間 音量 機器 ID 代理店 NO BIOS バージョン PATCH バージョン 機器種別 IP アドレス(SS 無線) マスク値(SS 無線) DT700 ○ ○ ○ DT750 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
(前頁つづき) 項目 プロトコル 関連 メモリ関連 ファイルモ ード 管理データ 通常受信タイムアウト 通常リトライ回数 マルチデータリンク受信タイムアウト 対向送信データリンク受信タイムアウト 対向受信データリンク受信タイムアウト 対向受信データリンクリトライ回数 データリンク受信タイムアウト 受信データなしタイムアウト 再データリンク可能回数 セッション確立タイムアウト 受信タイムアウト DR タイムアウト(10PIN) CS タイムアウト(10PIN) CD タイムアウト(10PIN) シリアル NO 水平パリティ リンクタイムアウト アプリケーション SIZE FORMAT 494 DT700 ○ ○ ○ ○ ○ ○ DT750 ○ ○ DT800 DT900 ○ ○ ○ DT930 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
(12)ファイル部 関数名 dat_fsize dat_fdir dat_fdel dat_F_Search dat_fsize_chg open close read write lseek sbrk fil_mkdir fil_rmdir fil_remove fil_rename fil_fstat 機能 ファイル空き領域サイズの取得 ファイル格納情報の取得 ファイルの削除 ファイルデータの検索 ファイルサイズ変更 ファイルオープン ファイルクローズ ファイルのリード ファイルのライト ファイルリード/ライト位置の設定 メモリ領域の割当て ディレクトリの作成 ディレクトリの削除 ファイルの削除 ファイル名の変更/移動 ファイルの日時・サイズ・属性の 取得 ファイルのサイズの変更 ファイル領域空きサイズの取得 ファイル名の取得 ファイル名の取得(次候補) ファイルの個数と総サイズの取得 ファイル全パス名の取得 fil_chsize fil_getsize fil_findfirst fil_findnext fil_filesize fil_filefind ※ dat_sub.
(13)共通関数 関数名 abort exit wkup_cost wkup_calib wkup_ss 機能 ABORT 処理 EXIT 処理 動作環境メニューの起動 キャリブレーション起動 SS 無線ユーティリティ起動 DT700 ○ ○ ○ DT750 ○ ○ ○ DT800 ○ ○ ○ ○ ○ DT900 ○ ○ ○ ○ DT930 ○ ○ ○ ○ DT700 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ DT750 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ DT800 ○ ○ ○ DT900 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ DT930 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ (14)通信ユーティリティ 関数名 cu_open cu_stopKeySet cu_fileSend cu_fileSendSet cu_fileSend1 cu_fileRecv cu_msgSend cu_end cu_close cu_readErrStat cu_readDIRjInf o cu_downloadSe t cu_fileAdd cu_idle cu_cmdRecv
(15)IrDA 部 関数名 Ir_Open Ir_Close Ir_Read Ir_Write Ir_QueryTx Ir_QueryRx Ir_EROn Ir_EROff Ir_RSOn Ir_RSOff Ir_BreakOn Ir_BreakOff Ir_CheckCD Ir_CheckDR Ir_CheckCS Ir_CheckCI Ir_CheckBreak Ir_Err_Get Ir_State_Set Ir_SetPortConfig Ir_Init Ir_SetParame Ir_SetWinMode DT700 機能 IrCOMM オープン IrCOMM クローズ データ読込 データ書込 送信データ数問合せ 受信データ数問合せ ER ON ER OFF RS ON RS OFF BREAK ON BREAK OFF CD 検査 DR 検査 CS 検査 CI 検査 BREAK 検査 エラー値取得 通信状態設定 自局能力設定 IrCOMM 強制終了 パラメータ設定 Ir モード切替設定 DT750 DT800 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
(16)Bluetooth 部 関数名 BT_Start BT_Stop BT_GetLocalInfo BT_SetLocalInfo BT_Inquiry BT_GetDevInfo BT_GetDevNam e BT_SetPassKey BT_SelectDev BT_Open BT_Close BT_Read BT_Write BT_QueryRx BT_SaveDevInfo BT_LoadDevInf o BT_Err_Get 機能 Bluetooth 通信開始 Bluetooth 通信終了 本体のデバイス情報の取得 本体のデバイス情報の設定 Bluetooth 機器の問い合わせ Bluetooth デバイス情報取得 Bluetooth デバイス名取得 DT700 DT750 DT800 DT900 Bluetooth パスキーの設定 接続する Bluetooth 機器の指 定 Bluetooth 通信の開始 Bluetooth 通信の終了 Bluetooth 通信のデータ受信 Bluetooth 通信のデータ送信 読込可能なデータ数の取得 Bluetooth デバイス情報保存 Bl
(19)システムメニュー DT700 DT750 DT800 DT900 DT930 AP 起動 ○ ○ ○ ○ ○ 動作環境メニュー起動 ○ ○ ○ ○ ○ 日付時刻設定 ○ ○ ○ ○ ○ 転送 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 項目 TOP 項目選択 設定内容 FROM バックアップ ○ キャリブレーション起動 ○ OS バージョン表示 立上時 立上時 SS 無線ユーティリティ起動 転送 ○ ○ 本体受信 ○ 本体送信 ○ 1 ショットインストール ○ ○ ユーティリティ ○ ○ ○ ○ ○ 同朋インストール ○ ○ ○ ○ メモリ転送 ○ AP インストール ○ ○ ○ 子機作成 ○ ○ ○ 通信ポート設定 ○ ○ ○ 通信速度設定 ○ ○ ○ ○ ○ プロトコル メモリ転送 子機作成 ユーティリティ 本体受信 ○ 本体送信 ○ 通信ポート設定 ○ 通信速度設定 ○ チェックサム ○ 本体送信 ○ ○ ○ 本体受
(20)動作環境メニュー DT700 DT750 DT800 DT900 DT930 環境 ○ ○ ○ ○ ○ 表示モード ○ ○ ○ ○ ○ 通信セット ○ ○ バーコード ○ ○ ○ ○ ○ ID セット ○ ○ ○ ○ ○ APO 時間 ○ ○ ○ ○ ○ ABO 時間 ○ ○ ○ ○ ○ キークリック ON/OFF ○ ○ ○ ○ ○ ブザー音量 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 項目 TOP 項目選択 環境 設定内容 自動コントラスト ON/OFF ○ 警告メッセージ ON/OFF ○ 表示モード フォントモード ○ ○ メッセージ ○ ○ フォントモード サイズ(12/16/24) ○ サイズ(6/8/10) タイプ(標準/強調) 通信セット バーコード 通信ポート ○ ○ 通信速度 ○ ○ データ長 ○ ○ パリティ ○ ○ ストップビット ○ ○ 読み取り回数 ○
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