Users Guide
NetXtreme ユーザーガイド チーム化
マニュアル 2CS57XX-CDUM513-R ロード バランシングとフォルト トレランス ページ 17
Smart Load Balancing™ ( スマート ロード バランス ) およびフェ
イルオーバー
Smart Load Balancing™ およびフェイルオーバーは、IP フローに基づくロード バランシングを Broadcom で実現します。
この機能は、双方向で複数のアダプタ ( チーム メンバー ) による IP トラフィックのバランシングをサポートします。この
チーム タイプでは、チーム内のすべてのアダプタは、個別の MAC アドレスを持っています。また、自動故障検出と、別
のチーム メンバーまたはホット スタンバイ メンバーに対する動的フェイルオーバーが行われます。この処理は、レイヤ
3 プロトコル (IP) からは独立しており、既存のレイヤ 2 スイッチとレイヤ 3 スイッチで実行されます。このチーム タイプ
には、中継、リンク集約などのスイッチのコンフィギュレーションは必要ありません。
リンク集約 (802.3ad)
このモードはリンク集約をサポートし、IEEE 802.3ad (LACP) 仕様に準拠しています。コンフィギュレーション ソフト
ウェアを使用すると、任意のチーム内でどのアダプタに分配するかを動的に設定することができます。リンクのパートナー
が 802.3ad リンクに正しく設定されていない場合は、エラーが検出され記録されます。このモードでは、チーム内のすべ
てのアダプタが同じ MAC アドレスの受信パケットに設定されます。アウトバウンドのロードバランシング スキームは
BASP ドライバにより決定されます。インバウンド パケットのロード バランシング スキームは、チームのリンク パート
ナーにより決定されます。このモードでは、少なくとも 1 つのリンク パートナーがアクティブ モードとされている必要
があります。
通有中継 (FEC/GEC)/802.3ad-Draft Static
通有中継 (FEC/GEC)/802.3ad-Draft Static チーム タイプは、同じ MAC アドレスに対するパケットを受信するように設定
する点で、リンク集約 (802.3ad) チーム タイプと非常に似ています。ただし、通有中継 (FEC/GEC)/802.3ad-Draft Static
チーム タイプでは、LACP または マーカー プロトコルはサポートされません。アダプタのリンク パートナーが独自仕様
のトランキング方法をサポートするよう静的に設定されている環境であれば、このチーム タイプは使用可能です。たとえ
ば、Lucent の OpenTrunk や Cicso の FEC (Fast EtherChannel) で使用可能です。基本的に、このチーム タイプは、リン
ク集約 (802.3ad) チーム タイプの簡易バージョンといえます。リンク集約制御プロトコル (LACP) には複数の仕様が存在
するため、この方法はとても簡易的なものです。他のチーム タイプと同様に、チームの作成、およびさまざまなチームに
対する物理的なアダプタの割り当ては、ユーザー コンフィギュレーション ソフトウェアで静的に行います。
通有中継 (FEC/GEC/802.3ad-Draft Static) チーム タイプは、受発信のトラフィックのロード バランシングとフェイルオー
バーをサポートしています。
メモ:
• SLB チームの設定時に LiveLink™ をイネーブルしない場合は、スイッチまたはポートでスパニング ツリー
プロトコル (STP) をディスエーブルするようにしてください。これにより、フェイルオーバーの実行時にス
パニング ツリーのループが決定されるまでのダウンタイムを最低限に抑えることができます。LiveLink は、
このような問題を可能な限り回避します。
• 一方のチーム メンバーが 1000 Mbit/ 秒でリンクされ、もう一方のチーム メンバーが 100 Mbit/ 秒でリンク
されている場合、ほとんどのトラフィックは 1000 Mbit/ 秒のチーム メンバーによって処理されます。