Users Guide

NetXtreme ユーザーガイド Broadcom Gigabit Ethernet のチーム化サービス
ページ 32 チーム化の仕組み マニュアル 2CS57XX-CDUM513-R
2: 中間ドライバ
アウトバウンド トラフィック フロー
Broadcom 中間ドライバは、すべてのチーム化モードのアウトバウンド トラフィック フローを管理します。アウトバウン
トラフィックの場合、すべてのパケットは最初にフローに分類され、選択された物理アダプタに配分されて伝送されま
す。フロー分類では、既知のプロトコル フィールドに対して効率的なハッシュ計算が行われます。結果のハッシュ値を使
用して、アウトバウンド フロー ハッシュ テーブルにインデックスが作成されます。選択したアウトバウンド フロー ハッ
シュ エントリには、このフローの伝送を行う選択済み物理アダプタのインデックスが含まれています。パケットのソース
MAC アドレスは、選択した物理アダプタの MAC アドレスに変更されます。変更されたパケットは、選択した物理アダプ
タに渡されて伝送されます。
アウトバウンド TCP および UDP パケットは、レイヤ 3 およびレイヤ 4 ヘッダ情報を使用して分類されます。このスキー
ムにより、HTTP FTP などの well-known ポートを使用した一般的なインターネット プロトコル サービスの負荷分散が
向上します。このため BASP は、パケットごとではなく TCP セッション単位でロード バランシングを実行します。
アウトバウンド フロー ハッシュ エントリでは、分類後に統計カウンタも更新されます。ロードバランシング エンジンは、
これらのカウンタを使用して、チーム化されたポート間にフローを定期的に配分します。アウトバウンド コード パスは、
アウトバウンド フロー ハッシュ テーブルへの複数の同時アクセスが許可される最善の同時性を実現するように設計され
ています。