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ボリューム
Storage Center ボリュームは、Storage Center で物理的に使用可能な容量を超える論理容量を表すことができるストレージの論理的な単位
です。ボリュームにデータを書き込む前に、ボリュームをサーバにマップし、ドライブとしてフォーマットする必要があります。サーバの構成に応じて、デー
タは
iSCSI または Fiber Channel を介してボリュームに書き込むことができます。
ボリュームの作成時に選択したストレージタイプとストレージプロファイルによって、ボリュームの動作が決定されます。ストレージタイプにより、データ
ページサイズと冗長性レベルが設定されます。ストレージプロファイルにより、Data Progression によってティアと RAID レベル間でボリュームのペー
ジがどのように移動するかが決定されます。
ストレージタイプ
ストレージタイプは、単一のデータページサイズおよび指定の冗長レベルのストレージのプールです。Storage Center は、ディスクフォルダ内で使用
可能なディスクを評価し、該当するストレージタイプオプションを提示します。ストレージタイプオプションが決定されると、ディスクタイプが変わった場
合でも、Dell Technical Support のサポートなしでは変更できません。
メモ: SCv2000 シリーズコントローラは、各ディスククラスを新しいストレージタイプに割り当てることによってストレージタイプを自動的
に管理します。SSD ストレージタイプには 512 K のデータページサイズ、HDD ストレージタイプには 2 MB のデータページサイズがあり
ます。
ディスクタイプ
Storage Center に存在するディスクのタイプは、システムが標準または Flash Optimized のどちらとみなされるかを定義します。この分類は、さら
Data Progression がティア間でデータを移動させる方法も決定します。
Flash Optimized アレイには、最低 6 台の SSD が必要です。2 種類の SSD がある場合、アレイにはタイプごとに最低 6 台の SSD が必要で
す。
ストレージタイプ ディスククラス
標準
書き込み多用向け SSD + HDD
HDD7K10K15K
フラッシュ最適化
書き込み集中型 SSD
書き込み多用向け + 読み取り多用向け SSD
書き込み多用向け SSD + 読み取り多用向け SSD + HDD
データページサイズ
デフォルトでは、データはティアおよび RAID レベル間を 2 MB のブロック単位で移動します。個々のアプリケーションの要件に合わせて、データをこ
れよりも小さい、または大きいブロックで移動することもできます。これらのブロックはデータページと呼ばれます。
2 MBデフォルトのデータページサイズ。この選択はほとんどのアプリケーションに適しています。
512 KB 高いパフォーマンスが要求されるアプリケーションや、IO の負荷が高いスナップショットが頻繁に取得される環境に適しています。この
サイズを選択するとオーバーヘッドが増加し、ストレージタイプで使用できる最大容量は減少します。Flash Optimized ストレージタイプはデフ
ォルトで
512 KB を使用します。
4 MBスナップショットの頻度が低く、大容量のディスク領域を使用するシステムに適しています。
注意: データページ設定を変更する前に、Dell Technical Support に連絡し、パフォーマンスに対する影響について話し合い、シス
テムリソースのバランスを保つ方法についてアドバイスを受けてください。
冗長性
冗長性レベルは、ディスク障害に対するフォールトトレランスを示しています。ディスクサイズによっては、冗長性オプションが制限されることがありま
す。
非冗長すべてのクラスとティアで RAID 0 を使用します。データはストライプされますが、冗長性はありません。 台のディスクが故障すると、
すべてのデータが失われます。データを別の場所にバックアップしていない限り、ボリュームに非冗長ストレージを使用しないでください。
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Storage Center の概要