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Data Progression およびスナップショット
Storage Center では、スナップショットの移動に Data Progression も使用します。スケジュール通り、または手動によってスナップショットが作成さ
れると、データが凍結し、スナップショットを保持するようにストレージプロファイルで指定されたティアに移動されます。
スナップショットは、スナップショットプロファイルに準じてスケジュールされたイベントとして、スナップショットを手動で作成することによって、または
Storage Center Flash Optimized ストレージタイプのティア 1 からデータを移動させるためにオンデマンドで行われる場合があります。
ストレージプロファイル
ストレージプロファイルは、Storage Center がボリュームデータを管理する方法を制御します。特定のボリュームについて選択したストレージプロファ
イルにより、初期書き込みを受け入れるディスクティアのほか、パフォーマンスとコストのバランスを取るために Data Progression がデータをティア間
で移動させる方法が決定します。事前定義されたストレージプロファイルは、
Storage Center でデータを管理する最も効果的な手段です。使用
可能なストレージプロファイルは、ストレージタイプによって決まります。
標準ストレージタイプのストレージプロファイル
下の表に、標準ストレージタイプに使用できるストレージプロファイルの概要を示します。各プロファイルの詳細については、表の後で説明します。
名前 初期書き込みティア ティアTおよび RAID レベル
Progression
推奨全ティア
1
書き込みT1 RAID 10 スナップシ
ョットRAID 5/RAID 6
はい - すべてのティアに対して
高優先度ティア 1
1
書き込みT1 RAID 10 スナップシ
ョットT1 RAID 5/RAID 6
いいえ
中優先度ティア 2
2
書き込みT2 RAID 10 スナップシ
ョットT2 RAID 5/RAID 6
いいえ
低優先度ティア 3
3
書き込みT3 RAID 10 スナップシ
ョットT3 RAID 5/RAID 6
いいえ
メモ: フラッシュ最適化ストレージタイプには、推奨、高優先度、および中優先度のプロファイルを使用できません。
推奨全ティア
推奨 ストレージプロファイルは、Data Progression がライセンスされている場合のみ使用できます。すべてのボリュームで 推奨 ストレージプロファイ
ルを使用すると、コストとパフォーマンスが最適化されます。推奨 プロファイルでは、データタイプと使用状況に基づいて、ストレージティア間および
全ストレージティアに及ぶ自動
Data Progression を実行できます。
ボリュームに推奨プロファイルを使用している場合、すべての新規データはティア 1 RAID レベル 10 ストレージに書き込まれます。Data
Progression
は、データへのアクセス頻度に基づいて、アクティブでないデータをティア 1 RAID 5/RAID 6 または低速のティアに移動します。このよう
にして、最もアクティブなデータブロックは高性能ドライブに保持され、アクティブでないブロックは自動的に低コスト、高容量の SAS ドライブに移動
されます。
SSD は自動的にストレージティア 1 に割り当てられるので、ストレージティア 1 を含むプロファイルでは、ボリュームに SSD ストレージを使用すること
ができます。頻繁にアクセスされないデータを含むボリュームがあり、ティア 1 SSD のパフォーマンスを必要としない場合は、中優先度または低優先
度のプロファイルを使用するか、ストレージティア
1 を含まない新規のプロファイルを作成して適用します。
高優先度ティア 1
高優先度 ストレージプロファイルは、ティア 1 にデータを保存することにより、最も高いパフォーマンスを提供します。これは、RAID 5 または 6 の使
用という点では効率的ですが、データの保存に高価なメディアを使用します。
高優先度 プロファイルを使用して作成したボリュームは、書き込みデ
ータをティア 1 RAID 10 に保存します。スナップショットデータは、ティア 1 RAID 5/RAID 6 に保存されます。ティア 1 ストレージが満杯にならない限
り、
Storage Center は下位のストレージティアにデータを移行しません。
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Storage Center の概要