Users Guide

作は、データではなくレコードだけを移動するようになるため、ディスクへの負荷の高い操作から、メタデ
ータ操作へと簡略化されます。
DVM は、オブジェクトストア一式を統合して 1 つのボリュームにすることができます。また、追加のファイ
ルシステムを作成することにより、それらのオブジェクトストアを拡張することができます。オブジェクト
ストアファイルは事前に割り当てられており、ストレージ要件の変化に応じてオンデマンドで追加すること
ができます。1 つの AppAssure 5 Core には最大 255 個の独立したリポジトリを作成することができ、新しいフ
ァイルエクステントを追加することによって、リポジトリサイズをさらに拡大することができます。拡張さ
れたリポジトリには、異なるストレージテクノロジにまたがるエクステントを最大 4,096 個含めることができ
ます。リポジトリの最大サイズは 32 エクサバイトです。1 つのコアには、複数のリポジトリが存在できます。
True Global Deduplication
True Global Deduplication は、冗長または重複するデータを排除することにより、バックアップストレージの需
要を効果的に削減する方法です。重複排除が効果的なのは、複数のバックアップ間に固有のデータが存在す
るとき、そのインスタンスがリポジトリ内に 1 つだけ保存されることによるものです。冗長データは保存さ
れますが、実際のデータが保存されるわけではありません。リポジトリ内にある 1 つの固有のデータインス
タンスへのポインタに単純に置き換えられます。
従来のバックアップアプリケーションでは週ごとに完全なバックアップが繰り返し実行されていますが、
AppAssure ではマシンのブロックレベルの増分バックアップが永続的に実行されます。この永続的な増分ア
プローチとデータ重複排除の組み合わせにより、ディスクにコミットされるデータの総量を大幅に削減でき
ます。
サーバーの標準的なディスクレイアウトは、オペレーティングシステム、アプリケーション、およびデータ
で構成されます。ほとんどの環境では、管理者の多くが、導入と管理を効果的に行うために、複数のシステ
ムにわたって共通の種類のサーバーおよびデスクトップオペレーティングシステムを使用します。バックア
ップが複数のマシンにわたってブロックレベルで同時に実行される場合、バックアップに含まれているもの
と含まれていないものをソースに関係なく詳細に確認できます。このデータには、環境全体のオペレーティ
ングシステム、アプリケーション、およびアプリケーションデータが含まれます。
4. 重複排除の図解
AppAssure 5 は、ターゲットベースのインラインデータの重複排除を実行します。この場合、スナップショッ
トデータは、重複排除される前に Core に送信されます。インラインデータの重複排除とは、単にデータがデ
ィスクにコミットされる前に重複排除されることを意味します。これは、データが保存用のターゲットに送
19