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バックアップが短期(高速かつ高価な)メディアに保存される期間は保持ポリシーによって決定されます。
特定のビジネス要件と技術要件によっては、これらのバックアップ保持期間の延長が必須となる場合があり
ますが、高速ストレージの使用はコストが高く現実的ではありません。したがって、このような要件は、長
期(低速かつ安価な)ストレージの必要を生じます。ビジネスでは、準拠データと非準拠データの両方のア
ーカイブに長期ストレージが頻繁に使用されます。アーカイブ機能は、準拠データおよび非準拠データの長
期的な保持をサポートする他、レプリケーションデータをターゲットコアにシーディングするためにも使用
されます。
6. カスタム保持ポリシー
AppAssure 5 では、保持ポリシーをカスタマイズして、バックアップリカバリポイントが維持される期間を指
定することができます。リカバリポイントの経過時間が保持期間の終了に近づくと、保持期間を越えた時点
で、そのバックアップは保持プールから削除されます。通常、このプロセスはデータの量と保持期間が急速
に増加し始めると効率が悪くなり、最終的には失敗します。
AppAssure 5 は、複雑な保持ポリシーで大量デー
タの保持を管理し、効率的なメタデータ操作を使用して古いデータのロールアップを実行することにより、
大型データ問題を解決します。
バックアップは数分間隔で実行することができ、これらのバックアップが古くなるにつれ、日、月、年間隔
で実行できます。保持ポリシーは、古いバックアップのエージングと削除を管理します。エージングプロセ
スは、シンプルなウォーターフォール方法によって定義されます。ウォーターフォール内のレベルは、分、
時、日単位、および週、月、年単位で定義されます。保持ポリシーは、夜間のロールアッププロセスで施行
されます。
長期アーカイブのため、AppAssure 5 には、リムーバブルメディア上にソースコアまたはターゲットコアのア
ーカイブを作成する機能が備わっています。アーカイブは内部で最適化され、アーカイブ内のすべてのデー
タは圧縮、暗号化、および重複排除されます。アーカイブの合計サイズがリムーバブルメディアで使用でき
る容量よりも大きい場合、アーカイブはメディア上の空き容量に基づいて複数のデバイスにまたがって保存
されます。また、アーカイブはパスフレーズでロックすることができます。アーカイブからのリカバリに新
しいコアは必要ありません。管理者がパスフレーズと暗号化キーを持っていれば、任意のコアでアーカイブ
を取り込み、データを回復できます。
仮想化とクラウド
AppAssure 5 Core はクラウドに対応で、クラウドのコンピューティング能力をリカバリに活用できます。
AppAssure 5 は、任意の保護対象またはレプリケーション対象マシンをライセンスバージョンの VMware また
Hyper-V にエクスポートできます。エクスポートは、アドホックまたは継続的に行うことができます。継
続的なエクスポートでは、スナップショットが実行されるたびに仮想マシンが増分アップデートされます。
増分アップデートは非常に高速であり、ボタンをクリックするだけで電源投入できる準備が整ったスタンバ
イクローンを提供します。サポートされているエクスポートは次のとおりです。
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