Users Guide
● ライトバック - データがキャッシュに入り、ディスクに書き込まれる前に、コントローラから書き込み要求の完了信号が
送信されます。ライトバックキャッシングは、後続の読み取り要求がキャッシュから素早くデータを取得してからディス
クから取得するため、性能が向上します。ただし、システム不具合でデータロスが生じると、データがディスクに書き込
まれないことがあります。他のアプリケーションは、ディスクに利用可能なデータがあると仮定した処理を行うと問題が
生じる場合もあります。
● 強制ライトバック — コントローラにバッテリが装備されているかどうかに関わらず、書き込みキャッシュが有効になりま
す。コントローラにバッテリが搭載されていない場合、強制ライトバックキャッシングが使用されると、電源障害時にデ
ータの損失が発生する可能性があります。
ディスク キャッシュ ポリシーは、特定の仮想ディスクの読み取りに適用されます。その設定は、先読みポリシーには影響し
ません。
メモ:
● コントローラーの不揮発性キャッシュと、コントローラー キャッシュのバッテリー バックアップは、コントローラーが
サポートできる読み取りポリシーまたは書き込みポリシーに影響します。すべての PERC にバッテリーとキャッシュが
あるとは限りません。
● 先読みおよびライト バックには、キャッシュが必要です。したがって、コントローラーにキャッシュがなければ、ポ
リシーの値を設定することはできません。
同様に、PERC にキャッシュがあってもバッテリーがなく、ポリシーがキャッシュへのアクセスを必要とする設定にな
っている場合、ベースの電源がオフになるとデータが消失する可能性があります。そのため、一部の PERC では、その
ポリシーは許可されない場合があります。
したがって、PERC に応じてポリシーの値が設定されます。
仮想ディスクの削除
仮想ディスクを削除すると、仮想ディスクに常駐するファイルシステムおよびボリュームなどの情報がすべて破壊され、コン
トローラの設定からその仮想ディスクが削除されます。仮想ディスクを削除する場合、コントローラに関連する最後の仮想デ
ィスクが削除されと、割り当てられたグローバルホットスペアがすべて自動的に割り当て解除される可能性があります。ディ
スクグループの最後の仮想ディスクを削除すると、割り当てられている専用ホットスペアすべてが自動的にグローバルホット
スペアになります。
仮想ディスクを削除するには、ログインおよびサーバー制御の権限を持っている必要があります。
この操作が許可されている場合、起動仮想ドライブを削除することができます。この操作はサイドバンドから実行されるもの
で、オペレーティングシステムには依存しません。そのため、仮想ドライブを削除する前に警告メッセージが表示されます。
仮想ディスクを削除した直後に、削除したディスクと特性がすべて同じ新規仮想ディスクを作成した場合、コントローラは最
初の仮想ディスクが全く削除されなかったかのようにデータを認識します。このような状況では、新規仮想ディスクの作成後
に古いデータが必要なければ、仮想ディスクを再初期化します。
仮想ディスク整合性のチェック
この操作は、冗長(パリティ)情報の正確さを検証します。このタスクは冗長仮想ディスクにのみ適用されます。必要に応じ
て、整合性チェックタスクで冗長データが再構築されます。仮想ドライブが低下状態の場合、整合性チェックを実行すること
で仮想ドライブを準備完了状態に戻すことができる場合があります。ウェブインタフェースまたは RACADM を使用して整合
性チェックを実行できます。
整合性チェック操作をキャンセルすることもできます。整合性チェックのキャンセルは、リアルタイム操作です。
仮想ディスクの整合性をチェックするには、ログインおよびサーバー制御の権限を持っている必要があります。
メモ: 整合性チェックは、RAID0 モードでドライバをセットアップしている場合はサポートされません。
仮想ディスクの初期化
仮想ディスクの初期化では、ディスク上のすべてのデータが消去されますが、仮想ディスクの設定は変更されません。仮想デ
ィスクを使用する前に、設定済みの仮想ディスクを初期化する必要があります。
メモ: 既存の構成を再作成している時に仮想ディスクの初期化を行わないでください。
210 ストレージデバイスの管理