Dell EMC PowerEdge MX5016s と MX5000s 設置およびサービス マニュアル 規制モデル: E04B Series and E21M Series 規制タイプ: E04B002 and E21M001
メモ、注意、警告 メモ: 製品を使いやすくするための重要な情報を説明しています。 注意: ハードウェアの損傷やデータの損失の可能性を示し、その問題を回避するための方法を説明しています。 警告: 物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。 © 2018 Dell Inc. またはその子会社。無断転載を禁じます。Dell、EMC、およびその他の商標は、Dell Inc. またはその子会社の商標です。その他の商標は、それぞれの 所有者の商標である場合があります。 2018 - 09 Rev.
目次 1 本書について....................................................................................................................................................5 2 システムの概要................................................................................................................................................ 6 Dell EMC PowerEdge MX5016s スレッドの概要.............................................................................................................. 6 スレッドの内部.........................................
5 技術仕様......................................................................................................................................................34 スレッドの寸法.................................................................................................................................................................... 34 スレッドの重量....................................................................................................................................................................
1 本書について このドキュメントは、ストレージ スレッドと SAS IOM モジュールの概要、コンポーネントの取り付けと交換に関する情報、技術仕様、コンポーネントの取り 付け時に従うべきガイドラインを提供します。 .
2 システムの概要 Dell EMC PowerEdge MX5016s スレッドの概要 PowerEdge MX5016s は、PowerEdge MX7000 エンクロージャに取り付けられたストレージ スレッドであり、PowerEdge MX シリーズの計算スレッド用 のディスク拡張を可能にします。PowerEdge MX7000 エンクロージャでは、PowerEdge MX5016s は、内蔵 SAS ファブリック(Fab-C)を介して接続さ れます。PowerEdge MX5000s は、計算スレッドと、MX7000 エンクロージャに接続されている内蔵ストレージ スレッド間の柔軟な SAS 接続を可能に します。 PowerEdge MX5016s は以下をサポートします。 • 16 台のホットスワップ対応 2.
スレッドの内部 図 1.
スレッドの正面図 図 2.
図 3.
SAS ファブリックを管理する際は、OpenManage Enterprise-Modular ユーザー インターフェイスを使用すれば、インベントリやストレージ イベント ログを 確認したり、ドライブまたはエンクロージャの割り当てを管理したりすることができます。 PowerEdge MX5000s モジュールの正面図 図 4.
3 MX5016s の初期セットアップユーティリティと設定 PowerEdge MX5016s の到着後、エンクロージャでシステムをセットアップする必要があります。 メモ: ストレージ スレッドがエンクロージャに取り付けられた状態で届いた場合、エンクロージャをラックに取り付ける前にスレッドを取り外し、シャ ーシの重量を減らすことをお勧めします。 PowerEdge Mx7000 エンクロージャでは、ストレージ スレッド内のドライブはコンピュート スレッドにマッピングされています。PowerEdge Mx7000 エンクロ ージャは、複数のストレージ スレッド/コンピュート スレッド マッピング構成に対応しています。 Mx7000 シャーシの各スロットは 1 つのコンピュート スレッドまたは 1 つのストレージ スレッドに対応します。スレッドに固定のマッピングはありません。 OpenManage Enterprise-Modular Web インターフェイスを利用し、ストレージ スレッドのディスクを次のオプションでコンピュート スレッドにマッピングできま す。 • ストレージ スレッド全体(エンクロージャ割り
メモ: システムの電源が入り、SAS IOM、ストレージ スレッド、コンピュート スレッドの順で初期化されます。 c • OpenManage Enterprise-Modular のユーザー インターフェイスにログインし、ストレージ スレッドをコンピュート スレッドのスロットに割り当てま す。詳細については、Dell.com/cmcmanuals の『OpenManage Enterprise-Modular ユーザーズ ガイド』を参照してください。 システム保守管理中の初回セットアップを、エンクロージャの電源がすでに入っているときに行う場合は、次の手順を実行します。 a ストレージ スレッドが割り当てられているコンピュート スレッドの電源を切ります。 b ストレージ スレッドを取り付けます。 c システム管理ソフトウェアを使用し、ストレージ スレッドをコンピュート スレッドに割り当てます。詳細については、Dell.
図 5.
図 6.
4 システムコンポーネントの設置と取り外し 本項には、ストレージ スレッド コンポーネントの取り付けおよび取り外しに関する情報が記載されています。コンピュート スレッド コンポーネントの設置と取 り外しに関する詳細については、Dell.com/openmanagemanuals の関連する設置とサービスのマニュアルをご覧ください。.
• #1 プラスドライバ • 静電気防止用リストバンド ストレージスレッド スレッドをエンクロージャから取り外す 前提条件 1 「安全にお使いいただくために」に記載された安全上の指示に従ってください。 2 ストレージ スレッドが割り当てられているコンピュート スレッドの電源を切ります。 メモ: 3 a ストレージ スレッドに割り当てられているコンピュート スレッドの電源を切ると、ストレージ スレッドのドライブ ステータス インジケータがオフ になり、ストレージ スレッドを安全に取り外せることを示します。 b スレッドを取り外したままにする場合は、スレッドダミーを取り付けます。スレッド ダミーを取り付けないでエンクロージャを長時間使用する と、エンクロージャが過熱する原因となるおそれがあります。 c ストレージ スレッドを再び取り付けることがない場合、そのストレージ スレッドのドライブまたはエンクロージャ割り当てを消去することをお 勧めします。 d 同じストレージ スレッドが再び取り付けられる場合、ドライブ割り当ては消去されず、ストレージ スレッドが再検出されたときに復元され ま
図 8.
図 9.
図 10.
図 11. ドライブドロワーを閉じる ドライブ MX5016s には、ホットスワップ対応 2.
図 12.
図 13.
図 14. ドライブ ダミーの取り付け 次の手順 ドライブドロワーを閉じます。 ドライブ キャリアの取り外し 前提条件 1 「安全にお使いいただくために」に記載された安全ガイドラインに従ってください。 2 ドライブドロワーを開きます。 3 管理ソフトウェアを使用し、ドライブを取り外す準備をします。管理ソフトウェアの詳細については、Dell.
図 15.
図 16. ドライブキャリアの取り付け ドライブキャリアからドライブを取り外す 前提条件 1 「安全にお使いいただくために」に記載された安全ガイドラインに従ってください。 2 ドライブドロワーを開きます。 3 既存のドライブを交換する場合、管理ソフトウェアを使用し、ドライブ/SSD を取り外す準備をします。管理ソフトウェアの詳細については、 Dell.
図 17. ドライブキャリアからドライブを取り外す 次の手順 ドライブを交換してください。 ドライブ キャリアにドライブを取り付ける 前提条件 1 「安全にお使いいただくために」に記載された安全ガイドラインに従ってください。 2 ドライブドロワーを開きます。 3 ドライブスロットからドライブキャリアを取り外します。 手順 1 ドライブのコネクタ側をキャリアの後部に向けてドライブをドライブ キャリアに挿入します。 2 ドライブのネジ穴とドライブ キャリアのネジ穴の位置を合わせます。 3 #1 プラス ドライバを使用してネジを締め、ドライブをドライブ キャリアに固定します。 図 18.
ストレージ エキスパンダ モジュール 図 19.
図 20.
図 21.
図 22.
図 23.
図 24.
図 25.
5 技術仕様 本項では、お使いのシステムの技術仕様と環境仕様の概要を示します。 トピック: • スレッドの寸法 • スレッドの重量 • 対応オペレーティングシステム • ストレージ エキスパンダの仕様 • ドライブの仕様 • モジュールの寸法 • モジュールの重量 • 環境仕様 • 動作時の拡張温度 • 粒子状およびガス状汚染物質の仕様 スレッドの寸法 表 1. Dell EMC PowerEdge MX5016s のシステムの寸法 システム 高さ 幅 奥行(ハンドル閉鎖時) PowerEdge MX5016s 250.2 mm(9.85 インチ) 42.15 mm(1.65 インチ) 600.00 mm(23.62 インチ) スレッドの重量 表 2. Dell EMC PowerEdge MX5016s システムの重量 システム 最大重量 PowerEdgeMX5016s 12 kg(26.
特定のバージョンおよび追加の詳細については、https://www.dell.com/support/home/us/en/04/Drivers/SupportedOS/poweredge-MX5016s を参照してください。 ストレージ エキスパンダの仕様 ストレージ エキスパンダ モジュールは、PowerEdge MX5016s のドライブ用のストレージ サブシステムを提供します。SAS エキスパンダは、それぞれ 16 台 すべての HDD のポートに接続します。最初のエキスパンダは、最初の 8 台の HDD のポート A と残りの 8 台の HDD のポート B に接続します。反対に、 2 番目のエキスパンダは、最初の 8 台の HDD のポート B と残りの 8 台の HDD のポート A に接続します。2 つのエキスパンダ間の通信/同期を円滑に するため、エキスパンダ間には SAS リンクもあります。 ドライブの仕様 Dell EMC PowerEdge MX5016s は、次のドライブ タイプをサポートしています。 • 10,000 RPM および 15,000 RPM の 2.
表 6. 相対湿度の仕様 相対湿度 仕様 ストレージ 最大露点 33 °C(91 °F)で 5~95 % の相対湿度。空気は常に非結露状態で あること。 動作時 最大露点 26°C(78.8°F)で 10~80% の相対湿度。 表 7. 最大振動の仕様 最大耐久震度 仕様 動作時 0.26 Grms (5~350 Hz) (全稼働方向)。 ストレージ 1.87 Grms(10~500 Hz)で 15 分間(全 6 面で検証済)。 表 8. 最大衝撃の仕様 最大耐久衝撃 仕様 動作時 動作方向で z 軸の正方向に 2.6 ミリ秒で 31 G の 1 衝撃パルス ストレージ x、y、z 軸の正および負方向に 6 連続衝撃パルス(システムの各面に対して 1 パル ス)、2 ミリ秒以下で 71 G。 表 9. 最大高度の仕様 最大高度 仕様 動作時 3048 m(10,000 ft) ストレージ 12,000 m(39,370 フィート) 表 10.
動作時の拡張温度 仕様 メモ: 標準動作温度(10~35°C)の範囲外では、下は 5°C まで、上は 40°C までで、システムは継続的に動作できます。 35~40 °C の場合、950 m を超える場所では 175 m 上昇するごとに最大許容乾 球温度を 1 °C 下げます(1 °F ごとに 319 フィート)。 年間動作時間の 1%以下 相対湿度 5~90 パーセント、露点温度 29°C で、–5~45°C。 メモ: 標準動作温度範囲(10~35°C)外で使用する場合は、最大年間 動作時間の最大 1% まで –5~45°C の範囲で動作することができます。 40~45°C の場合、950 m を超える場所では 125 m(228 フィート)上昇するごと に最大許容温度を 1°C(1°F) 下げます。 メモ: 動作時の拡張温度範囲で使用すると、システムのパフォーマンスに影響が生じる場合があります。 メモ: 拡張温度範囲でシステムを使用している際に、LCD パネルとシステムイベントログに周囲温度の警告が報告される場合があります。 粒子状およびガス状汚染物質の仕様 次の表は、粒子状およびガス状汚染物質
表 13. ガス状汚染物質の仕様 ガス状汚染物 仕様 銅クーポン腐食度 クラス G1(ANSI/ISA71.04-1985 の定義による)に準じ、ひと月あたり 300 Å 未 満。 銀クーポン腐食度 AHSRAE TC9.
6 システム診断とインジケータ コード システムの前面パネルにある診断インジケータには、システム起動時にシステムステータスが表示されます。 PowerEdge MX5016s のシステム診断とインジケータ システム正常性インジケータ コード システム正常性インジケータはスレッドの前面パネルにあります。ステータス インジケータは、PowerEdge Mx5016s ストレージ スレッドの正常性を示しま す。 表 14. 正常性ステータス インジケータ コード システム正常性インジケータ コード 状態 青色に点灯 システムの電源が入っていること、システムが正常であること、システム ID モー ドがアクティブではないことを示します。 青色の点滅 システム ID のモードがアクティブであることを示します。 橙色に点滅 システムが、障害が発生していることを示します。具体的なエラー メッセージに ついては、システム イベント ログまたは使用可能な場合はベゼルの LCD パネ ルを確認してください。エラー メッセージに関する詳細については、Dell.
ドライブステータス LED インジケータ 状態 の内部ドライブにアクティビティがあることを示しま す。 橙色に点滅 マッピング先のコンピュート スレッドのディスク コン トローラによってストレージ スレッド内のドライブが 故障していると判断されていることを示します。 図 26. ドライブステータス LED インジケータ 表 16.
図 27. エキスパンダ正常性インジケータ 表 17.
図 28. Dell EMC PowerEdge MX5000s LED インジケータ 表 18.
7 マニュアルリソース 本項では、お使いのシステムのマニュアルリソースに関する情報を提供します。 マニュアル リソースの表に記載されているマニュアルを参照するには、次の手順を実行します。 • Dell EMC サポート サイトにアクセスします。 a 表の「場所」列に記載されているマニュアルのリンクをクリックします。 b 目的の製品または製品バージョンをクリックします。 メモ: 製品名とモデルを確認する場合は、お使いのシステムの前面を調べてください。 c • [製品サポート]ページで、[マニュアルおよび文書]をクリックします。 検索エンジンを使用します。 – 検索 ボックスに名前および文書のバージョンを入力します。 表 19. お使いのシステムのためのその他マニュアルのリソース タスク 文書 場所 システムのセットアップ システムをラックに取り付けて固定する方法の詳細につ Dell.
タスク 文書 場所 お使いのシステムで使用可能な iDRAC のバージョンを 特定するには、iDRAC Web インターフェイスで[?]、 [About]の順にクリックします。 システムの管理 オペレーティングシステムのインストールについての情報 は、オペレーティングシステムのマニュアルを参照してくだ さい。 Dell.com/operatingsystemmanuals デルが提供するシステム管理ソフトウェアについての情 報は、『Dell OpenManage Systems Management Overview Guide』(Dell OpenManage Systems Management 概要ガイド)を参照してください。 Dell.
8 困ったときは トピック: • Dell EMC へのお問い合わせ • マニュアルのフィードバック • QRL によるシステム情報へのアクセス • SupportAssist との自動サポートを受信 Dell EMC へのお問い合わせ Dell EMC では、オンラインおよび電話によるサポートとサービス オプションをいくつかご用意しています。アクティブなインターネット接続がない場合は、ご購 入時の納品書、出荷伝票、請求書、または Dell EMC 製品カタログで連絡先をご確認いただけます。これらのサービスは国および製品によって異なり、 お住まいの地域では一部のサービスがご利用いただけない場合があります。Dell EMC のセールス、テクニカル サポート、またはカスタマー サービスへは、 次の手順でお問い合わせいただけます。 1 Dell.
QRL には、お使いのシステムに関する次の情報が含まれています。 • ハウツービデオ • オーナーズマニュアル、LCD Diagnostics(診断)、機械的概要などの参照資料 • 特定のハードウェア構成および保証情報に簡単にアクセスするためのシステムのサービスタグ • テクニカルサポートや営業チームへのお問い合わせのためのデルへの直接的なリンク 手順 1 Dell.com/qrl にアクセスして、お使いの製品に移動する、または 2 システム上、または「QR(クイック リソース)コード」の項で、お使いのスマートフォンまたはタブレットを使用してモデル固有の QR コードをスキャンしま す。 PowerEdge MX5016s システム用 QR コード 図 29.