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データが含まれていないブランク スペース内。そのストライプはアクセス不能になりますが、その場所にはデータがないため著しい影響は及ぼしません。
OS による RAID パンクチャー状態ストライプへの書き込み試行は失敗し、データは別の場所に書き込まれます。
README.TXT ファイルなどの重要でないデータが含まれているストライプ内。影響を受けたデータがアクセスされない場合は、通常の I/O 時にエラー
が生成されません。ファイル
システム バックアップを実行しようとすると RAID パンクチャーの影響を受けたファイルのバックアップに失敗します。整合性
チェックまたは巡回読み取り操作を実行すると、該当の LBA やストライプに対してセンス コード 3/11/00 が生成されます。
アクセスされるデータ スペース内。そのような場合は、失われたデータがさまざまなエラーの原因になる場合があります。エラーは本番環境に悪影響を
与えないマイナー エラーの場合があります。一方で、エラーがもっと重大な場合もあり、それによってシステムでオペレーティング システムを起動できなく
なったり、アプリケーションに失敗したりすることがあります。
RAID パンクチャー状態のアレイは、RAID パンクチャを解消するために最終的には削除し再作成する必要があります。この手順では、すべてのデータが
消去されます。データは、その後、RAID パンクチャーが解消された後にバックアップから再作成または復元する必要があります。RAID パンクチャーの解決
は、ビジネスのニーズに好都合な時間に合わせてスケジュール設定できます。
RAID パンクチャー状態ストライプ内のデータにアクセスすると、影響を受けた修正不能な不良 LBA に対してエラーの報告が継続されます。最終的には
数分、数日、数週間、数か月などBBM不良ブロック管理表は満杯になり、1 つ以上のドライブが障害予知としてフラグ付けされます。図に示す
ように、通常ドライブ
0 は伝播されるドライブ 1 およびドライブ 2 上のエラーにより、障害予知としてフラグ付けされるドライブとなります。ドライブ 0 は、実際
には正常に動作している場合があり、ドライブ 0 を交換すると結局はその交換したドライブにも障害予知としてフラグ付けされます。
RAID パンクチャーが引き起こされた後に実行される整合性チェックではこの問題は解決されません。だからこそ、定期的に整合性チェックを実行すること
が非常に重要です。これはドライブを交換する前に特に重要となる場合があります。整合性チェックを実行するには、アレイが最適状態になっている必要
があります。
単一のデータ エラーが含まれた RAID アレイと、ハード ドライブ障害などの追加のエラー イベントの組み合わせでは、障害の発生したドライブまたは交換
ドライブをアレイに再構築するときに
RAID パンクチャーが生じます。例として、最適な RAID 5 アレイに 3 つのメンバーとしてドライブ 0、ドライブ 1、ドライブ
2 が含まれています。ドライブ 0 に障害が発生し交換されると、ドライブ 1 2 に残っているデータとパリティを使用して、交換したドライブ 0 上で欠落した
情報が再構築されます。ただし、再構築操作でそのエラーに到達したときに、ドライブ
1 上にデータ エラーが存在している場合、ストライプ内にはそのスト
ライプで欠落しているデータを再構築するための十分な情報がありません。ドライブ 0 にはデータがなく、ドライブ 1 には不良データ、ドライブ 2 には再構築
時に良好なデータが存在しています。そのストライプ内には複数のエラーが存在します。ドライブ
0 とドライブ 1 には有効なデータが含まれていないため、そ
のストライプ内のデータは回復できず結果的に失われます。結果は図 3 に示すとおり、RAID パンクチャーが再構築時に作成されますストライプ 1 およ
2 。エラーはドライブ 0 に伝播されます。
24. RAID パンクチャー
アレイにパンクチャを適用することで、冗長性を回復し、アレイを最適状態に戻します。これにより、アレイは別のエラーまたはドライブ障害が発生したとき
にさらなるデータ損失から保護されます。
RAID パンクチャーを修復する方法
問題 パンクチャーの影響を受けた RAID アレイを修復する方法
解決方法 以下の手順に従って問題を解決します。
ハードウェアの問題のトラブルシューティング
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