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電力上限ポリシーの表示と設定
電力上限ポリシーを有効にすると、システムに対するユーザー定義の電源上限が施行されます。電力上限ポ
リシーを有効にしない場合は、デフォルトで実装されたハードウェアの電源保護ポリシーが使用されます。
この電源保護ポリシーは、ユーザー定義のポリシーの影響を受けません。システムパフォーマンスは、電力
消費量が指定されたしきい値付近に維持されるよう、動的に調整されます。
実際の電力消費量は、軽い負荷では少なかったり、パフォーマンス調整が完了するまでに一時的にしきい値
を超える場合があります。たとえば、あるシステム設定では、最大電力消費は 700 W であり、最小電力消費
量は
500 W ですが、電力バジェットしきい値を指定して有効にし、現在の 650 W から 525 W に減少させる
ことができます。これ以降、システムのパフォーマンスは、動的に調整され、電力消費量がユーザー指定の
しきい値である 525 W を超えないように維持されます。
電力上限値が推奨される最小しきい値よりも低く設定されると、iDRAC は要求された電力上限を維持できな
いことがあります。
この値は、ワット、BTU/時、または推奨される電力上限に対する割合(%)で指定できます。
BTU/ 時間で電力上限しきい値を設定する場合、ワットへの変換は、最も近い整数値に四捨五入されます。ワ
ットから
BTU/ 時間にもどして電力上限しきい値読み取る時も、その変換は同様の方法で四捨五入されます。
この結果、書き込み値と読み取り値は、名目上異なる場合があります。たとえば、600 BTU/ 時に設定され
たしきい値が読み戻されると、601 BTU/ 時になります。
ウェブインタフェースを使用した電源上限ポリシーの設定
電力ポリシーを表示し、設定するには、次の手順を実行します。
1. iDRAC ウェブインタフェースで、概要サーバー電源 / 電源設定電源設定 と移動します。
電源設定 ページが表示されます。
電源設定 ページが表示されます。現在の電力ポリシー制限が 現在アクティブな電源上限ポリシー セク
ションに表示されます。
2. iDRAC 電源上限ポリシー 有効 を選択します。
3. ユーザー定義の制限値 セクションに、ワット、BTU/ 時、または推奨システム制限値の最大 % で電力最
大制限値を入力します。
4. 適用 をクリックして値を適用します。
RACADM を使用した電力上限ポリシーの設定
現在の電力制限値を表示および設定するには、次の手順を実行します。
次のオブジェクトを config サブコマンドと共に使用します。
cfgServerPowerCapWatts
cfgServerPowerCapBTUhr
cfgServerPowerCapPercent
cfgServerPowerCapEnable
次のオブジェクトを set サブコマンドと共に使用します。
System.Power.Cap.Enable
System.Power.Cap.Watts
System.Power.Cap.Btuhr
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