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トラブルシューティング 141
仮想ディスク劣化状態
1
台または
複数の物理ディスクで障害が発生している、またはアクセス不能の
場合、冗長仮想ディスクは劣化状態です。たとえば、
RAID 1 の仮想ディスク
2 台の物理ディスクで構成されており、そのうちの 1 台が故障するか、アク
セス不能になった場合、仮想ディスクは劣化します。
仮想ディスクを劣化状態から復旧するには、故障した物理ディスクを交換して
再構築する必要があります。再構築の処理が完了すると、仮想ディスクの状態
Degraded(劣化)から Optimal(最適)に変わります。ディスクの再
構築の詳細については、
110 ページの「個別の物理ディスクの手動による再構
築の実行」
を参照してください。
メモリエラー
メモリエラーが発生するとキャッシュデータが破壊される場合があるため、コ
ントローラはメモリエラーを検出して復旧を試みるように設計されています。
シングルビットのメモリエラーはコントローラによって処理でき、通常の操作
が妨げられることはありません。シングルビットエラーの数がしきい値を超え
ると、通知が送信されます。
マルチビットエラーの場合はデータが破壊されたり失われたりすることから、
より深刻です。マルチビットエラーの場合は、以下の処置がとられます。
コントローラがダーティーキャッシュで起動された時に、キャッシュ内の
データへのアクセス中にマルチビットエラーが発生した場合、コントローラ
はキャッシュの内容を破棄します。コントローラがシステムコンソールに対
してキャッシュが破棄されたことを知らせる警告メッセージを生成し、イ
ベントを生成します。
実行時に、コード
/
データ内またはキャッシュ内のいずれかでマルチビット
エラーが発生した場合、コントローラは停止します。
コントローラはコントローラの内部イベントログにイベントを記録し、
POST
時にマルチビットエラーの発生を示すメッセージを表示します。
メモ: マルチビットエラーが発生した場合は、デルテクニカルサポートにご連絡
ください。