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概要 19
ディスクミラーリング
ミラーリング(RAID 1 で使用)では、1 台のディスクに書き込まれるデータ
が同時に別のディスクにも書き込まれます。あるディスクに障害が発生しても、
別のディスクを使用してシステムの動作を続行し、障害の発生した物理ディス
クを再構築できます。ディスクミラーリングの主な利点は、完全なデータ冗長
性が提供されることです。両方のディスクに常に同じデータが格納されている
からです。どちらの物理ディスクも動作可能な物理ディスクとして機能します。
ディスクミラーリングは完全な冗長性を実現しますが、システム内の各物理
ディスクを複製しなければならないため、高価なオプションとなります。
メモ: ミラーリングされた物理ディスクは、読み込みの負荷分散により、読み込
みのパフォーマンスを高めることができます。
ディスクミラーリングの一例を 2-2 に示します。
2-2 ディスクミラーリング(RAID 1)の例
スパニングを使用する RAID レベル
スパニングとは、基本的、すなわち単純な RAID レベルの複数のセットから
RAID
レベル 1050、および 60 を構築する手段を示す用語です。たとえば、
RAID 10 は、RAID 1 アレイの複数のセットで構成され、RAID 1 の各セット
1 つのスパンとみなされます。データは、RAID 1 スパンにまたがってスト
ライプされ(
RAID 0RAID 10 仮想ディスクが作成されます。同様に、
RAID 50 RAID 60 は、それぞれ複数の RAID 5 または RAID 6 をストライ
ピングで結合します。
パリティデータ
パリティデータは、特定の RAID レベル内にフォールトトレランスを提供する
ために生成された冗長データです。ディスクで障害が発生した場合、コント
ローラはパリティデータを使用してユーザーデータを再生できます。パリティ
データは
RAID 5650、および 60 に存在します。
ストライプエレメント
1
ストライプエレメント
2
ストライプエレメント
3
ストライプエレメント
1
の複製
ストライプエレメント
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の複製
ストライプエレメント
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の複製
ストライプエレメント
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ストライプエレメント
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の複製