Users Guide
32 ストレージコントローラ機能
仮想ディスクの再設定
オンライン仮想ディスクは、その容量を拡張するか RAID レベルを変更する方
法で、再設定することができます
RAID 10、50、60 のようなスパンした仮想
ディスクは再設定できません。
オンライン容量拡張(
OCE)は、2 通りの方法で行うことができます。 1 つ
目は、ディスクグループ内に既に存在するスペースを使用して、ボリュームを
拡張する方法です。たとえば、ディスクグループに
1 つの仮想ディスクがあり
空き容量が利用可能な場合、その仮想ディスクの容量をこの空き容量内で拡張
することができます。仮想ディスクを作成し、この仮想ディスクでディスクグ
ループの最大サイズを使用しない場合、空き容量が利用でき、
OCE が可能で
す。空き容量は、
Replace Member(メンバー交換)機能を使ってディスクグ
ループの物理ディスクをよりサイズの大きなディスクと置き換えた場合にも利
用できます。オンライン容量拡張(
OCE)が可能な 2 つ目の方法は、ディスク
グループに物理ディスクを追加し、
OCE を使用して新しく追加されたディスク
から仮想ディスクに空き容量を統合する方法です。
RAID レベル移行(RLM)は、仮想ディスクの RAID レベル変更を意味しま
す。仮想ディスクで
RAID レベルの変更と容量拡張が同時に実行されるよう、
RLM と OCE を同時に行うことができます。RLM/OCE 処理の完了時、再起動
は必要ありません。可能な
RLM/OCE については、 表 3-2 を参照してくださ
い。元の
RAID レベル列は RLM/OCE 操作以前の仮想ディスクの RAID レベル
を、ターゲット
RAID レベル列は操作終了後の RAID レベルを示します。
メモ: コントローラに 64 の仮想ディスクを設定している場合は、どの仮想ディス
クに対しても
RAID レベルの移行および容量の拡張を行うことができません。
メモ: RLM/OCE が完了するまでは、RLM/OCE を実行中のすべての仮想ディスク
の書き込みキャッシュポリシーが、コントローラによって
Write-Through(ライ
トスルー)に変更されます。