Users Guide
オートローダの操作モード
概要
操作モードは、カートリッジを制御する自動制御ソフトウェアがオートローダ内にあるかどうか、または操作パネルのコマンドを使用してカートリッジを手動でロード/アンロードしているかどうかに基づいて
設定されます。オートローダは、必ず Autodetect(自動検知)モードで動作します。Autodetect(自動検知)モードは透過的です。Autodetect(自動検知)モードでは、オートローダは、カートリッジ
またはドライブの動作を制御するために自動化ソフトウェア パッケージが
使用されていない
と自動的に見なします。これは、Stacker(スタッカ)モードまたは Sequential(シーケンシャル)モードと呼
ばれます。自動化ソフトウェアパッケージによってテープまたはドライブの動作が制御されていることをオートローダが検知すると、オートローダは自動的に Radom(ランダム)モードに切り替わります。
Random( ランダム)モード
バックアップ ソフトウェア アプリケーションを使用している場合の通常動作モードです。Random(ランダム)モードでは、テープは自動的にドライブにロードされず、ソフトウェアからのコマンドによってロ
ードされます。Random(ランダム)モードを使用するには、前面パネルからオートローダの構成設定を行う必要はありませんが、オートローダをサポートしているバックアップ ソフトウェア パッケージを
使用する必要があります。このため、オートローダまたはライブラリのソフトウェア モジュールを追加しなければならないことがあります。
Sequential(シーケンシャル)モード
Sequential(シーケンシャル)モードは、適切なソフトウェア アプリケーションを使用できないときに便利なモードです。Sequential(シーケンシャル)モードでは、ドライブへのテープのロードとアンロー
ドが自動的に行われます。オペレータは、オートローダの前面パネルのコントロールを使用して希望のテープをドライブにロードすることによって、ロードする最初のテープを決定します(「カートリッジのロ
ード」を参照してください)。最初のテープがいっぱいになるか、その他の理由でアンロードされると、オートローダは、いっぱいになったテープをドライブからアンロードして元のスロットに戻し、次に大きな
番号のスロットにあるテープをロードします。次のテープもアンロードされた場合は、この操作がスロット番号順に繰り返されます。オートローダの前面パネルを使用して Circular(回転) オプションや
Autoload(オートロード)オプションを設定すれば、Sequential(シーケンシャル)モードでのテープのロード方法をさらに細かく設定することができます。オートローダが Sequential(シーケンシャ
ル)モードの場合は、LCD ディスプレイの右下に 「SEQ」と表示されます。
Circular Mode On/Off(回転モード オン/オフ)
このオプションは、Circular(回転)モードをオン/オフします。Sequential(シーケンシャル)モードの場合のみ使用します。Circular(回転)モードをオンにすると、オートローダは使用可能なすべてのカ
ートリッジを順にロードし、最後のカートリッジをロードし終えると再び最初のカートリッジをロードします。Circular(回転)モードがオフで、最後のカートリッジがアンロードされている場合、ユーザーが追
加のカートリッジを手動でロードするまで、オートローダの動作は停止します。
このオプションにアクセスするには、次の手順に従ってください。
1. ホーム スクリーンまたはメイン メニューから、LCD スクリーンの 1 行目に 「Configuration(コンフィグレーション)」と表示されるまで [+]または [-]を押し、 [Enter]を押します。
2. LCD スクリーンに 「Circular Mode(回転モード)」と表示されるまで、 [+]または [-]を押します。LCD スクリーンの 2 行目に、現在 Autoload(オートロード)モードが オンか オフ
かが表示されます。
3. [Enter]を押します。LCD スクリーンに、Circular(回転)モードをオン/オフする準備ができたことが表示されます。
4. Circular(回転)モードへの変更を保存するには [Enter]を押し、変更を保存しない場合は [Cancel]を押して終了します。
Autoload Mode On/Off( オートロード モード オン/オフ)
このオプションは、Autoload(オートロード)モードをオン/オフします。Sequential(シーケンシャル)モードの場合のみ使用します。Autoload(オートロード)モード オプションを選択すると、電源投入
時に最も小さい番号のフル スロットのカートリッジが自動的にテープ ドライブにロードされます。その後の動作は、上に述べた通常の Sequential(シーケンシャル)モードに従います。
このオプションにアクセスするには、次の手順に従ってください。
1. ホーム スクリーンまたはメイン メニューから、LCD スクリーンの 1 行目に 「Configuration(コンフィグレーション)」と表示されるまで [+]または [-]を押し、 [Enter]を押します。
2. LCD スクリーンに 「Autoload Mode(オートロード モード)」と表示されるまで、 [+]または [-]を押します。LCD スクリーンの 2 行目に、現在 Autoload(オートロード)モードが オ
ンか オフかが表示されます。
3. [Enter]を押します。
LCD スクリーンに、Autoload(オートロード)モードをオン/オフする準備ができたことが表示されます。
4. Autoload(オートロード)モードへの変更を保存するには [Enter]を押し、変更を保存しない場合は [Cancel]を押して終了します。
ファームウェアのアップデート
ファームウェア アップグレード テープの使用
このオプションは、ファームウェア アップグレード カートリッジを使用して、テープ ドライブ上のファームウェア コードをアップデートします。この方法でアップグレードされるのはテープ ドライブのみで、
オートローダ ロボティックスをアップグレードすることはできません。オートローダ ロボティックスのアップデートについては、「SCSI の使用 」を参照してください。
注記: SCSI ID のどちらか 1 つでも変更した場合は、ホスト サーバーを再起動し、バックアップ ソフトウェアを再構成してから、オートローダを使用します。詳細について
は、ハードウェアおよびソフトウェアのマニュアルを参照してください。
注意: Circular(回転)モードでは、前に書き込まれたカートリッジのデータが上書きされる可能性があるので、このモードを選択する場合は充分に注意してください。
注意: どのような方法でファームウェアをアップデートする場合でも、アップグレード中にオートローダの電源を入れ直したりリセットしたりしないでください。電源を入れ直
したりリセットしたりすると、オートローダが動作しなくなることがあります。
注記: このコード アップデートの操作では、アップグレード テープは、次の手順の一部としてインポートされていると見なされます。必ず次の手順を開始してから、ファー
ムウェア アップデート カートリッジをインポートしてください。