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はじめに: Dell PowerVault 124T LTO6 SAS オートローダ ユーザーズ ガイド
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はじめに: Dell™ PowerVault™ 124T LTO6 SAS オートローダ ユーザー
ガイド
概要
データのバックアップは、かけがえのない情報を保護する上で極めて重要です。磁気テープへのデータのバックアップは、手軽でコスト効率の
よい手段であるため、多くの中小企業が利用しています。 しかし、大容量のデータを扱う大企業の場合、一本のバックアップテープではデータ
を格納できず、多数のテープにデータを拡散せざるを得ません。ここで、複数のテープを手動で頻繁に交換する手間を省くために、多くのテー
バックアップ ソリューションが PowerVault 124T LTO6 SAS(シリアル接続 SCSI)オートローダを採用しています。
オートローダは、ロボット、テープ ドライブ、およびテープ カートリッジ用の 1 つまたは 2 つのマガジンで構成されるデバイスです。ユー
ザーのアプリケーションは、必要に応じて自動的にテープ カートリッジをロード/アンロードし、データ バックアップまたはデータ取得を行い
ます。Dell PowerVault 124T LTO6 SAS オートローダは、コンパクトな筐体で、大容量のデータの無人バックアップを低コストで実現しま
す。
PowerVault 124T LTO6 SAS オートローダには、LTO6 SAS テープドライブ、および 1 つまたは 2 つのマガジンが内蔵され、各マガジンに
は最大 8 巻のカートリッジを収納します。ユーザーは、パスワードで保護されたメディア ドア(メールスロット)からカートリッジを 1 巻ず
つ直接挿入できます。 空いているテープドライブやマガジン スロットへメディア ドア(メールスロット)からマガジンを挿入することもでき
ます。
オートローダの前面パネルには、LCD (液晶ディスプレイ)スクリーンと 4 つの機能キーがあります。ユーザーは、LCD スクリーン上のスク
ロール メニューを使用して、オートローダからの情報取得やコマンド入力を行うことができます。さらに LED (発光ダイオード)が 2 個あ
り、オートローダの準備完了ステータスやエラー ステータスを示します。
PowerVault 124T LTO6 SAS をユーザーのホスト サーバーに SAS 接続すると、ホストから自動的にデータやコマンドを送信することができ
ます。 また、イーサネット ポートを通してオートローダをリモート管理ユニットに接続すると、管理機能を実行したりシステムアップデート
をダウンロードすることもできます。
オートローダは、SCSI-3 に対応し、シングル SCSI ID/2 LUN データ ストレージ デバイスとして機能します。圧縮容量は 6 テラバイト、そ
して継続データ転送速度は 160 MB/秒(ネイティブ)または最高 400 MB/秒(圧縮、2.51 の圧縮比)を提供します。
オートローダは、SAS インターフェイスを対応するオペレーティング システムやシステム環境のほとんどに対応していますが、ハードウェア
ベースのドライブ暗号化機能をはじめとする多くの機能を最大限に利用するには、オペレーティング システムまたは互換性のあるバックアップ
アプリケーションからの直接サポートが必要です。
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