Users Guide
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はじめに:Dell™PowerVault™124TLTO4-120 SAS オートローダ ユーザーズ ガイド
概要
データのバックアップは、かけがえのない情報を保護する上で極めて重要です。 磁気テープへのデータのバックアップは、手軽でコスト効率のよい手段であるため、多くの中小企業が利用しています。
しかし、大容量のデータを取り扱う大企業の場合、一本のバックアップテープではデータを格納できず、多数のテープにデータを拡散せざるを得ません。 ここで、複数のテープを手動で頻繁に交換する
手間を省くために、多くのテープ バックアップ ソリューションが PowerVault 124T LTO4-120 SAS (シリアル接続 SCSI) オートローダを採用しています。
オートローダは、ロボット、テープドライブ、およびテープ カートリッジ用の 1 つまたは 2 つのマガジンから構成されるデバイスです。 ユーザーのアプリケーションが、必要に応じて自動的にテープ カー
トリッジをロード / アンロードし、データのバックアップや取得を行います。 Dell PowerVault 124T LTO4-060 SAS オートローダは、コンパクトな筐体で、大容量のデータの無人バックアップを低コ
ストで実現することができます。
PowerVault 124T LTO4-120 SAS オートローダ には、Quantum LTO4-120 SAS テープドライブ、および 1 つまたは 2 つのマガジンが内蔵され、各マガジンは最大 8 巻のカートリッジを収納
します。 ユーザーは、パスワードで保護されたメディア ドア (メールスロット) から単体のカートリッジを直接挿入できます。 メディア ドア (メールスロット) から空いているテープ ドライブまたはマガジン
スロットにカートリッジを挿入することができます。
オートローダの前面パネルには、LCD (Liquid Crystal Display) スクリーンと 4 つの機能キーがあります。 ユーザーは、LCD スクリーン上のスクロール メニューを使用して、オートローダからの情
報取得やコマンド入力を行うことができます。さらに、2 個の LED (Light Emitting Diodes) が、オートローダの準備完了ステータスやエラー ステータスが示します。
PowerVault 124T LTO4-120 SAS をユーザーのホスト サーバーに SAS 接続すると、ホストから自動的にデータやコマンドを送信することができます。 また、イーサネット ポートを通してオートロ
ーダをリモート管理ユニットに接続すると、管理機能を実行したりシステムアップデートをダウンロードすることもできます。
オートローダは、SCSI-3 に対応し、シングル SCSI ID/2 LUN データ ストレージ デバイスとして機能します。圧縮容量は 25.6 TB (テラバイト)、そして継続データ転送速度は 430 GB/時(ネイティ
ブ)または最高 860 GB/時(圧縮、2:1 の圧縮比)を提供します。
オートローダは、SAS インターフェイスに対応するオペレーティング システムやシステム環境のほとんどに対応していますが、多くの機能を最大限に利用するにはオペレーティング システムまたは互換
性のあるバックアップ アプリケーションからの直接サポートが必要です。
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