Administrator Guide

オブジェクトのセキュリティ許可とシステムアカウント、プリンタオブジェクト、アプリケーションオブジェクト、およびMSDDがバインダリやNDSからActive
Directoryへ移行しない他のオブジェクトを手動で(または他社製の移行ユーティリティを使って)移行します。(MSDSSは、NetWareユーザーアカウント、グルー
プ、およびバインダリとNDSの配布リストを移行します。NDSのみ、MSDSSはNDSや組織単位と組織も移行します。)
1. NetWareサーバをWindows 2000 ServerまたはProfessionalオペレーティングシステムにアップグレードします。
2. NetWareネットワーク上の各Windowsのデスクトップで、Novell Client Acessをアンインストールします。
Windows 2000ドメインに参加できるように、このデスクトップを設定する必要があります。
3. オプションで、NetWareクライアント(ワークステーション)をWindows 2000 Professionalオペレーティングシステムにアップグレードします。
4. すべてのクライアントシステム(Windowsおよび非Windowsの両方)を設定して、Windows 2000ドメインに参加します。
初めてログインしたときパスワードをどう取り扱えばいいかについては、必ずユーザーに知らせてください。(パスワードの各種オプションについて
は、www.microsoft.comにある「MSDSS Deployment: Understanding Synchronization and Migration」の「MSDSS Password Management」を参照してくださ
い。)
中規模または大規模な環境
WANリンクがいくつか持てるほど規模の大きな組織の場合、時間(大規模ネットワークなら最長3ヶ月)をかけて徐々に移行しつつ、同時にそのいくつかのネット
ワークの同期化を一時的に図りたいことがあるでしょうし、また、長期的展望に立ち、統合型のNovell/Windows 2000ネットワークを構築するために同期化を図
りたいこともあるでしょう。段階的な移行を実施する場合、一方向同期化が適切な場合がほとんどです。
上記で説明した準備をすべておこなってから、次の手順を実行します(必要に応じて、お客様の状況に合わせます)。
1. NetWareユーザーとシステムデータをバックアップします。
2. Windows 2000ドメインコントローラをインストールして設定します(お使いの オペレーティングシステムに付属のマニュアルを参照)。
3. Novellのウェブサイト( www.novell.com/download/)からWindows 2000 用のNovell Clientをインストールします。
4. NASシステムのDomainUtils共有からMSDSSをインストールします。
メモ: MSDSSソフトウェアにアクセスするには、ネットワークドライブの1つを\\Dellxxxxxxx\DomainUtilsにマップします。xxxxxxxは、システムの
サービスタグ ナンバーです。たとえば、サービスタグナンバーが1234567 の場合、 http://DELL1234567と入力します。
5. NDSツリーまたはバインダリサーバに管理者の資格でログインします。
6. Domain Adminsグループのメンバとして適切なWindows 2000ドメインにログインします。
7. MSDSSサーバでヘルプファイルを開き、「To perform a one-way synchronization」(単方向同期を実行するには)または「To perform a two-way
synchronization」(双方向同期を実行するには)の手順を印刷します。以下にその手順の概要を説明します。
8. スタートボタンをクリックし、 プログラム →管理ツール→ディレクトリの同期化 の順にポイントして、MSDSSを起動します。次に画面の指示に従って、以下
の作業を進めます。
a. New Session Wizardを起動します(コンソールツリーにある MSDSSを右クリックします)。
b. 一方向同期化にNovell BinderyまたはNovell Directory Services (NDS)を選ぶか、ニ方向同期化に Novell Directory Services(NDS)を選びま
す。
c. 一方向同期化(Active DirectoryからNDSまたはBinderyへ) またはニ方向同期化(Active DirectoryからNDSへとその逆方向) を選びます。
d. コピー先である Active Directoryコンテナへのパスを指定します。
e. セッションのデータベースを保存するデフォルトのドメインコントローラを選びます。
f. アイテムのコピー元にNDS ContainerまたはBindery Containerを指定します。
g. Novell管理アカウントの名前とパスワードを入力します。
h. 初期リバース同期化ページで、初期リバース同期化を実行する を選びます。
i. 初期リバース同期化ページで、さらにパスワードオプション( ユーザー名にパスワードを設定する など)を指定します。
j. オブジェクトマッピング構成 ページで、デフォルトをクリックするか(各マッピング元とマッピング先にデフォルトを選ぶ)、 カスタム (NDSのみ)をク
リックして、オブジェクトマッピングテーブル をクリックします(ディレクトリツリーでのオブジェクトの場所に関係無く1対1の関係を設定するオブ
ジェクトを指定)。
MSDSSは、バインダリのカスタムオブジェクトマッピングをサポートしていません。
k. 同じオブジェクトマッピング構成 ページで、この同期化セッションにフィルタを設定する場合、 フィルタをクリックします。
l. セッション名 ページで、デフォルトのセッション名を選ぶか新しい名前を指定します。
m. 終了をクリックします。