Users Guide
PowerVault LTO-2-024テープドライブは、最高160 MB/秒の転送速度で動作するように設計されており、Ultra160またはUltra 320 LVD (Low Voltage Differential) SCSIバスに接続でき
ます。
テープドライブには、高密度の68ピン(HD-68)コネクタが用意されており、サーバーまたは外付けの卓上型デバイスに接続が可能です。
テープバックアップソフトウェア
DellPowerVault™テープドライブをサポートするテープバックアップソフトウェアが必要です。ネイティブのバックアップアプリケーション(UNIX
®
の.tarコマンドなど)では通常、必要なデータストリー
ミング速度が提供されないため、テープドライブの性能が完全に発揮されません(ただし、なんらかの理由により、Microsoft Windowsのネイティブバックアップソフトウェアが必要な場合は、
Microsoft
®
Windows
®
のテープドライブ用のドライバが、ドライブと同梱されているCDに収録されています)。Dellでは、優れたメモリマネージメントなどの便利な機能が含まれる、TapeAlertなどの
バックアップアプリケーションをお勧めします。
テープバックアップアプリケーションに付属のユーザーズガイドを参照してください。サポートされている最新のソフトウェアバージョンについては、Dellのサポートサイト(www.support.dell.com)、
またはバックアップソフトウェアのベンダーのサポートサイトを参照してください。
データ圧縮
データ圧縮はストレージデバイスの容量を増加させる1つの方法です。データの圧縮率は通常2:1に指定され、データ圧縮を行わない場合と比べて2倍のデータをテープに保存できると想定されていま
す。ただし、圧縮比は、データの種類により異なります(テキストファイルは、通常、プログラムやメディア、画像ファイルと比べ、より高い率で圧縮が可能です)。
データ圧縮には、ハードウェア圧縮およびソフトウェア圧縮の2つの方法があります。ハードウェア圧縮は、データ圧縮がストレージデバイスにより電子的に行われる方法です。ソフトウェア圧縮は、デー
タがホストコンピュータのアプリケーションプログラムによって、ストレージデバイスに送られる前に圧縮される方法です。ハードウェア圧縮はソフトウェア圧縮よりも効率的で、より高速に処理されます。
PowerVault LTO-2-024テープドライブでは、SLDCハードウェア圧縮を使用してデータを圧縮します。この機能は既定で有効になっていますが、アプリケーションソフトウェアを使用してデータ圧縮を
無効にすることもできます。
フロントパネルLED
図2: フロントパネルの状態インジケータ(LED)
表1: フロントパネルのLED
エラー状態とFWのロードを含む詳細な情報については、フロントLEDインジケータを参照してください。
メモ: Dellでは、SCSI LVDインターフェースのみをサポートするSCSIコントローラにテープドライブを接続することをお勧めします。LVD SCSI以外のコントローラまたは8ビットのNarrow
SCSIコントローラにテープドライブを接続すると、テープドライブおよびバックアップ操作の性能が低下します。 LVD SCSI以外のデバイスをLVD接続と同じバスケーブルに接続した場合も、性
能が低下します。アダプタをインストールする場合、SCSIケーブルとターミネータが含まれるSCSI LVDコントローラキットを購入することをお勧めします。
テープドライブをディスクRAIDコントローラに接続しないでください(ディスクRAIDコントローラはサポートされていません)。ただし、使用しているシステムがDellサーバーで、RAID/SCSI操作用
に構成できるRAIDソリューションが組み込まれている場合は、テープドライブをSCSIチャネルに接続することができます。
メモ: データがホストコンピュータのソフトウェアによって圧縮された後、ハードウェア圧縮を行うデバイスに送られた場合、テープ上で使用される制御データが原因で、データが圧縮ではなく拡張
される傾向があります。
ハードウェア圧縮が組み込まれているPowerVault LTO-2-024を使用する場合には、必ずソフトウェアデータ圧縮を無効にしてください。
Ready LED
(緑)
Activity LED
(緑)
Clean LED
(橙)
Fault LED
(橙)