Users Guide
3.15秒以内にテープカートリッジをドライブに挿入します。
ドライブによりカートリッジがロードされ、Ready LEDが点滅を開始し、スタンドアロン診断が開始されたことが示されます。この時点で、Ejectボタンは通常のモードに戻ります。スタンドアロン
診断テストの間、Ejectボタンをクリックしてテストを中断し、カートリッジを取り出すことができます。ドライブは、中断の要求を認識すると、Ready LEDとActivity LEDの両方を点滅して、その
ことを示します。テストが中断された段階によっては、ドライブが排出操作を開始するまでに時間がかかることがあります。カートリッジが排出されると、すべてのLEDがオフになります。Clean
LEDはオンのままになることがあります。
テスト中は、Ready LEDが連続して点滅します。 Activity LEDは、テスト中にテープが走行しているときに点滅します。
15秒以内にカートリッジが挿入されない場合、LEDは元の初期状態に戻るため、サービスモードに戻るにはEjectボタンを再度6秒間押し続ける必要があります。
テストシーケンス
スタンドアロン診断テストでは、以下の操作が実行されます。
情報収集 : ドライブとメディアから以下の情報の読み込みと保存を行います。
l ファームウェアおよびドライブID
l テープタイプおよびフォーマット
l カートリッジのシリアルナンバ
l EEPROMからのエラー履歴ログおよびログページ0x33
l EEPROMからの実行時カウンタ
メインボードのテスト: メインボードハードウェアをテストします。
カートリッジ操作テスト: カートリッジ操作テストでは、カートリッジのロードおよび排出時に行われるのと同じ機械的な操作が実行されます。
リード/ライトテスト: このテストでは、テープメディアに対して実際に読み込みと書き込み操作が行われます。ライトパスおよびリードパスが実行されます。
テストがエラーなしで完了した場合は、テープカートリッジが排出されます。LEDはすべてオフになります。Clean LEDはオンのままになることがあります。
エラー通知
エラーが検知された場合、テープは排出されず、Fault LEDが点滅します。
プログラマへのメモ:
テスト結果の詳細は、SCSIコマンドReceive Diagnosticsを実行することで入手できます。このコマンドを実行するには、サポート専用ツールが必要です。
スタンドアロン診断テストを開始する前に挿入されたテープカートリッジが、書き込み禁止されている、サポートされない、または損傷している場合、そのカートリッジは排出され、Failure LEDおよび
Activity LEDが点滅し、Ready LEDがオフになります。点滅している2つのLEDは、Ejectボタンをクリックしてオフにすることができます。
メディアマネージメントレポート
メディアマネージメント(MM)は、 PowerVault LTO-2-024テープドライブに埋め込まれた機能で、テープドライブとメディアの読み込みおよび書き込み操作の性能を監視します。書き込みの性能に
関する情報は、メディアが巻き戻されるたびに、メディアがアンロードされる前にメディアヘッダーに書き込まれます。
クリーニングが必要な場合
書き込みの性能が、設定した再書き込みのしきい値よりも低い場合、 PowerVault LTO-2-024はClean LEDを橙色に点灯したままにして、クリーニングが必要であることを報告します。TapeAlert
をサポートするバックアップアプリケーションを使用している場合は、クリーニングが必要であることがアプリケーションからも報告されます。クリーニング方法については、クリーニング手順を参照してくだ
さい。
メディアが劣化している場合
クリーニング後も、書き込みの性能が設定した再書き込みのしきい値よりも低い場合、MMはClean LED(橙が点灯されたまま)を点灯させ、バックアップアプリケーションソフトウェアに対してメディアの
劣化を報告します。
メディアの劣化に関する警告が出された場合は、そのカートリッジを使用しないでください。ドライブでそのカートリッジを使用して正常に書き込みおよび読み込みを行えない状態にまで、カートリッジが消
耗する可能性があります。
問題の状況
初回の操作時に機能が停止している
1.電源投入時のLEDの動作を確認します。
電源投入時に4つのLEDがすべて2秒間点滅し、電源投入時セルフテスト(POST)の実行中にReady LEDが数秒間点滅します。
2.使用している電源に問題がないことを確認します。
外部の電圧計で電圧を測るか、問題がないことが確認できている電源を使用してください。
3.電源に問題がない場合は、“ドライブデッドテスト”を実行します。
Ejectボタンを6秒以上押し続け、“ドライブデッドテスト”を開始します。Activity LEDが約15秒間点滅します。
テストを実行してもドライブが完全に停止しているように見える場合、電源以外のケーブルをすべて取り外し、“ドライブデッドテスト”を再度実行します。問題のあるケーブまたはSCSIホストバスにより、ド
ライブが影響を受ける場合があります。
ドライブがオペレーティングシステムで認識されない
1.電源投入時のLEDの動作を確認します。
電源投入時に4つのLEDがすべて2秒間点滅し、電源投入時セルフテスト(POST)の実行中にReady LEDが数秒間点滅します。
2.SCSI IDを確認します。
SCSIバスの各デバイスには、一意のSCSI IDが割り当てられている必要があります。SCSI IDはドライブの背面にあるジャンパで設定されます。SCSI構成を参照してください。