Users Guide

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ベストプラクティス
この項は、 VMware vSphere 環境内での MD ストレージアレイの使用におけるベストプラクティスについて
説明します。
vSphere 用仮想ディスクの定義
仮想ディスクを VMFS データストアにプロビジョンする前に、使用したい仮想ディスクの数、および仮想デ
ィスクのサイズを含め、ESXi システムのストレージをどのようにセットアップするか計画する必要がありま
す。
メモ: 予測スキーマ、適応スキーマ、およびディスク共有を含む仮想ディスクの意思決定に関する詳細
については、iSCSI SAN の構成ガイドの次のセクションを参照してください。
Using ESXi with an iSCSI Storage Area NetworkiSCSI ストレージエリアネットワークでの ESXi
使用
Making LUN Decisions in the VMware vSphere Online LibraryVMware vSphere のオンラインライ
ブラリでの LUN に関する意思決定)
仮想ディスクをどのようにフォーマットするかについて決定するときには、以下を考慮してください。
各仮想ディスクにおいて、その仮想ディスクを使う仮想マシン(VM)のアプリケーションの RAID レベ
ルおよびストレージ特性が正しいことを確認します。各仮想ディスクには一つの VMFS データストアが
含まれていることを確認します。
複数の仮想マシンが同じ VMFS データストアにアクセスするときは、ディスク共有を使用して仮想マシン
の優先順位を決めてください。
仮想ディスクのサイズを大きくして数を減らすと、以下の利点があります。
ストレージ管理者により多くのスペースを要求しなくとも、VM の作成に対してより柔軟に対応すること
が可能。仮想ディスクのサイズ変更、スナップショットの実行などに対してより柔軟になれます。管理す
VMFS データストアの数も少なくなります。
仮想ディスクのサイズを小さくして数を増やすことには、以下の利点があります。無駄なストレージスペ
ースが削減されます。異なるアプリケーションには異なる RAID 特性が必要となる場合があります。
マルチパスポリシーおよびディスク共有が各仮想ディスクごとに設定され、柔軟性が増します。
Microsoft Cluster Service を使用するには、各クラスタディスクリソースが自らの仮想ディスク内になけ
ればなりません。
1 つの仮想ディスクへの競争が減るため、パフォーマンスが向上します。
仮想ディスク意思決定スキーマ
VM のストレージ特性が利用可能でない場合、予測スキーマや適応スキーマのいずれかを使って仮想ディス
クのサイズや使用する仮想ディスクの数を決めることができます。
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