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プレミアム機能 — 仮想ディスクコピー
メモ: 仮想ディスクコピーは、ターゲット仮想ディスクのデータを上書きします。仮想ディスクコピーを開始する前に、その
データが必要なくなったことを確認するか、またはターゲット仮想ディスクのデータをバックアップします。
メモ: この機能を注文された場合は、Dell PowerVault MD シリーズストレージアレイに同梱されたプレミアム機能アクティベ
ーションカードを受け取ります。カードの指示に従って、キーファイルを取得し、機能を有効にしてください。
メモ: 仮想ディスクコピーを作成する望ましい方法は、スナップショット仮想ディスクからコピーすることです。これにより、
スナップショット操作で使用される元の仮想ディスクは、スナップショットが仮想ディスクコピー操作のソースとして使用さ
れる間、読み取り / 書き込み処理に対して完全に利用可能のままになります。
仮想ディスクのコピーを作成すると、同じストレージアレイ上にソース仮想ディスクとターゲット仮想ディスクのコピーペアが作成
されます。
ソース仮想ディスクは、コピーしたいデータが含まれる仮想ディスクです。ソース仮想ディスクはホスト I/O 読み取りアクティビテ
ィを許可し、データがターゲット仮想ディスクにコピーされるまでそのデータを保存します。標準またはシン仮想ディスクをソース
仮想ディスクにすることができます。
ターゲット仮想ディスクは、ディスクグループまたはディスクプール内の標準またはシン仮想ディスクで、レガシーバージョンが有
効化されている場合は、レガシースナップショットベースの仮想ディスクになります。
仮想ディスクコピーを使用する理由には、次のようなものがあります。
• アクセス向上のためにデータをコピーする — 仮想ディスクに対するストレージ要件の変化に従い、仮想ディスクコピーを使用
して、同じストレージアレイ内のより大きな容量の物理ディスクを使用するディスクグループの仮想ディスクにデータをコピー
できます。より大きなアクセス容量にデータをコピーすることで、さらに大容量の物理ディスクへデータを転送できるようにな
ります(例:61 ~ 146 GB)。
• スナップショット仮想ディスクのデータをソース仮想ディスクに復元する — 仮想ディスクコピー機能を使用して、まずスナッ
プショット仮想ディスクからデータを復元し、それから、スナップショット仮想ディスクからのデータを元のソース仮想ディス
クにコピーすることができます。
• シン仮想ディスクから同じストレージアレイ内に存在する標準仮想ディスクにデータをコピーする。ただし、反対方向(標準仮
想ディスクからシン仮想ディスク)にはデータをコピーできません。
• バックアップコピーを作成する — 仮想ディスクコピー機能によって、同じストレージアレイにある 1 つの仮想ディスク(ソース
仮想ディスク)から別の仮想ディスク(ターゲット仮想ディスク)にデータをコピーして、仮想ディスクのバックアップを作成
できるようになり、ホストの書き込み処理がソース仮想ディスクを利用できない時間を最小限にします。これにより、ターゲッ
ト仮想ディスクを、ソース仮想ディスクのバックアップとして、システムテストのリソースとして、あるいはテープドライブや
他のメディアなどの別のデバイスにデータをコピーするために使用できます。
メモ: バックアップコピーから回復する — ホスト対仮想ディスクのマッピングの編集機能を使用して、以前の手順で作成
したバックアップ仮想ディスクからデータを回復できます。ホストマッピング オプションによって、ソース仮想ディスク
をホストからアンマップして、バックアップ仮想ディスクを同じホストにマップできるようになります。
トピック:
• 仮想ディスクコピーのタイプ
• MSCS 共有ディスク用仮想ディスクコピーの作成
• 仮想ディスクの読み取り / 書き込み許可
• 仮想ディスクコピーに関する制限事項
• 仮想ディスクのコピーの作成
• 優先 RAID コントローラモジュール所有権
• 障害の発生した RAID コントローラモジュール
• コピーマネージャ
• 仮想ディスクのコピー
• 仮想ディスクのコピー中のストレージアレイのパフォーマンス
• コピー優先度の設定
• 仮想ディスクのコピーの停止
• 仮想ディスクの再コピー
• コピーペアの削除
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プレミアム機能 — 仮想ディスクコピー 133