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非同期リモートレプリケーション
非同期リモートレプリケーションaRR機能は、ポイントインタイムコピーを使用した新たなリモートレプリケーションの方法です。この機能は、Fibre
Channel
iSCSI の両方のリモートアレイ接続をサポートしています。SRM で考慮すべき aRR の主な機能は次の通りです。
Fibre Channel iSCSI の両方のリモートレプリケーションのサポート
非同期リモートレプリケーショングループRRGが各アレイにつき最大 4 つであること
ポイントインタイムコピー実行時の同期間隔が 10 分間であること
iSCSI リモートレプリケーション
aRR iSCSI プロトコルを使用したリモートレプリケーションをサポートしており、これによってレイテンシを犠牲にして、より遠距離でのアレイベースの
レプリケーションが可能になっています。データストアの作成中は、レプリケーションを行う仮想ディスクに、レプリケーションが必要なデータのみが含ま
れていることを確認してください。レプリケーションされるデータの値と、そのデータを同期するのに必要な時間の計測と計算を行って、予想される同
期間の遅延時間を求めます。データの同期に必要な時間が、同期間隔よりも大きい場合、
RRG は劣化し、機能しなくなります。DR ソリューショ
ンを正常に機能させるには、WAN インフラストラクチャの適切なサイズ調整が重要です。
非同期リモートレプリケーションが 4 つあることの影響
RRG が最大 4 つある状況では、すべての保護対象のデータストア仮想ディスクは 4 つのグループのうちの 1 つに置かれる必要があります。グルー
プは
1 つのエンティティとして扱われるため、役割が入れ替わる際には、その RRG 内のすべての仮想ディスクが変更されます。データストアのクロス
レプリケーションが必要な場合例えば、リカバリサイトから保護対象サイトへのレプリケーションを行う場合、リカバリサイトのデータストア仮想ディ
スクは、保護対象サイトの仮想ディスクとは異なる
RRG に置かれている必要があります。
同期間隔が 10 分であることが及ぼす影響
RRG は自動同期と手動同期のどちらの場合でも、10 分間の間隔を必要とします。この間隔が必要なことによって、RRG の手動同期を要求し
ても、最小間隔
10 分間が経過するまで同期が行われない場合があります。この間隔が存在することにより、SRM のワークフロープロセスに遅
延が発生する可能性があるため、テストフェールオーバーおよびフェールオーバーのワークフローを実行するために、何度か sync 操作を実行する
必要があります。
RRG の変更が検知されていない場合、SRA は手動同期を要求する必要がないよう最適化されていますが、変更が検知され
た場合、同期が要求されます。これが原因で、SRM ワークフローが進行しない、または進行が遅い状況が見られる場合があります。
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