Users Guide

4. MD Storage Manager スナップショット仮想ディスクビュー
SRA がスナップショットを使用する仕組み
MD SRA は、ストレージアレイでポイントインタイムスナップショット機能が有効になっている場合、これを使用します。テストフェールオーバーの際、
SRA は、テスト対象の保護対象グループに含まれるすべての仮想ディスクについて、リカバリサイトのストレージアレイ上に、スナップショットグルー
プ、スナップショットイメージ、およびスナップショット仮想ディスクを作成します。このプロセスには、前述の 2 つのスナップショットリポジトリの作成が必
要です。これらのリポジトリのデフォルトサイズは、各リポジトリにつきベースとなる仮想ディスクサイズの
10 であり、合計でベースとなる仮想ディス
クのサイズの 20 になります。これは、リカバリサイトのストレージアレイ上にある空きディスク容量が、テストフェールオーバーで使用する仮想ディス
クに参加する、ベースとなる仮想ディスクの
20 相当が必要になることを意味しています。この値は、インストールディレクトリ以下の cong ディレ
クトリにある SraCongurationData.xml ファイルで制御されており、このファイルは通常、次の場所に置かれています。
C:\Program Files\VMware\VMware vCenter Site Recovery Manager\storage\sra\MD\cong\SraCongurationData.xml
この値は、xml タグ <SnapshotBasePercentage> で設定されます。
<!--
SnapshotBasePercentage represents the initial size, expressed as a percentage of virtual
disk size, of a snapshot which is formed for test failover.
-->
<SnapshotBasePercentage>10</SnapshotBasePercentage>
お使いの環境でテストフェールオーバー中にどのように VM を使用するかに応じて、この値を微調整することで、テストフェールオーバーに必要な空
き容量を減らすことができます。リカバリサイトの ESX ホストに保管されているテスト VM が、データストアに大規模なデータの書き込みを行わない
か、保護対象サイトの仮想ディスクとリカバリサイトの仮想ディスク間で同期が発生しない
または最小限の変更しかない場合は、この値を 2
5 まで減らして、テストフェールオーバー中に必要な空き容量をさらに少なくすることができます。スナップショット仮想ディスクリポジトリおよびスナ
ップショットグループリポジトリは、テストフェールオーバーのクリーンアップフェイズで、スナップショットイメージと一緒に消去されます。
テストフェールオーバープロセス中は、スナップショット仮想ディスクは通常使用されないため最小限の書き込みアクティビティ、これらのリポジトリ
のサイズを小さくして、リカバリサイトのストレージアレイ上の空きディスク容量を維持することができます。テストフェールオーバー中にリポジトリのディ
スク容量が不足した場合、リカバリサイト上の VM はデータストアへのアクセスを失い、基盤となる仮想ディスクはリポジトリの空き容量不足の影
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