Dell PowerVault MD Series ストレージアレイ ストレージレプリケーションアダプタ(SRA)ベ ストプラクティスガイド(クライアント)
メモ、注意、警告 メモ: メモでは、コンピュータを使いやすくするための重要な情報を説明しています。 注意: 注意では、ハードウェアの損傷やデータの損失の可能性を示し、その問題を回避するための方法 を説明しています。 警告: 警告では、物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。 著作権 © 2015 Dell Inc. 無断転載を禁じます。この製品は、米国および国際著作権法、ならびに米国および国際知的財産 法で保護されています。Dell™、および Dell のロゴは、米国および / またはその他管轄区域における Dell Inc. の商標です。 本書で使用されているその他すべての商標および名称は、各社の商標である場合があります。 2015 - 09 Rev.
目次 1 Storage Replication Adapter(SRA)のインストールと設定......................... 4 SRA のダウンロード...............................................................................................................................4 インストール手順.................................................................................................................................. 4 パスワード保護されたストレージアレイ.............................................................................................. 5 NVSRAM 設定................................
1 Storage Replication Adapter(SRA)のイン ストールと設定 SRA のダウンロード Dell MD Series SRA は、個別の vCenter Server 環境間のデータセンターフェールオーバーを容易にするため に VMware Site Recovery Manager(SRM)と併用されます。SRA を活用するには、Dell.com/support にあ る Drivers and Download(ドライバダウンロード)ページから の最新バージョンをダウンロードします。 • SRA の最新のサポートされているバージョンや、VMware の詳細については、Dell.
x 64 ホスト C:\Program Files (x86)\VMware\VMware vCenter Site Recovery Manager\storage \sra x 86 ホスト C:\Program Files\VMware\VMware vCenter Site Recovery Manager\storage\sra SRA のインストール後、vSphere クライアント内の Site Recovery Manager から SRA を再スキャンします。 図 2. Site Recovery Manager(SRA の再スキャン) パスワード保護されたストレージアレイ お使いの環境でストレージアレイにパスワードセキュリティが実装されている場合は、ストレージアレイパ スワードの入力のプロンプトを表示するように SraConfigurationData.xml ファイルを変更するがあ ります。 ファイルを変更するには、次の手順を実行します。 1. C:\Program Files(x 86)\VMware\VMware vCenter Site Recovery Manager
NVSRAM 設定 SRM のテストフェールオーバーには、MD ストレージアレイ上のデフォルト NVSRAM 設定の変更が必要で す。テストフェールオーバーの際に、リカバリサイトのストレージアレイにスナップショットが作成され、 これがデフォルトのホストグループおよび ESX または ESXi ホストグループにマップされます。 次のタスクを実行する前に、RAID コントローラーを再起動する必要があります。 デルはメンテナンスまた は プリプロダクション環境で次の操作を完了させることをお勧めします。 NVSRAM 設定を変更するには、次の手順を実行します。 1. お使いのストレージアレイで MD Storage Manager を起動します。 2. Enterprise Management Window(エンタープライズ管理ウィンドウ) (EMW)から、Tools(ツール) → Execute Script(スクリプトの実行)を選択します。 図 4. MD Storage Manager スクリプトの実行 3.
図 5. 現在の NVSRAM 設定の確認 4. プライマリ RAID コントローラ [0] の NVSRAM 設定を変更するには、次のコマンドを実行します。 set controller[0] NVSRAMByte[0x3b]=2;HTTP/1 図 6. プライマリ RAID コントローラでの NVSRAM 設定の変更 5.
show controller[0] NVSRAMByte[0x3b]; 図 7. 新しい NVSRAM 設定の確認 6.
図 8. 新しい NVSRAM 設定をロードするためのプライマリ RAID コントローラのリセット 7. 先に挙げたコマンド構文の例の [0] を [1] に置き換えて、セカンダリ RAID コントローラに対してタスク 3~6 を繰り返します。 8.
SraConfigurationData.xml でのサーバー設定の変更 サービス設定に関連する SraConfigurationData.xml ファイルの部分は、次のとおりです。 localhost 1701 100 Win32 サービスの初期化ファイル(NesSvc)を実行するホストを指定します。現在 サポートされている値は localhost のみです。今後のリリースでは、複数の SRA イン ストールにおいて NesSvc のインスタンスの共有が可能となる可能性があり、これに よってパフォーマンスが向上し、複数の SRA インスタンス間の連携が簡素化されま す。 NesSvc.
2 非同期リモートレプリケーション この機能は、ポイントインタイム(PiT)スナップショットを使用してリモートレプリケーションを実行し、 Fibre Channel と iSCSI MD ストレージアレイの両方でサポートされています。 iSCSI ベースのリモートレプリケーション リモートレプリケーションに対する iSCSI プロトコル経由のサポートの追加により、さらに遠い距離間での レプリケーションが可能になりました。ただし、このレプリケーションの距離の延長はレイテンシに影響を 及ぼします(以前の Fibre Channel のみのサポートと比較した場合)。したがって、データストアの作成中に は、レプリケーションが必要不可欠なデータのみをレプリケートする仮想ディスクに含めるよう、慎重に検 討する必要があります。レプリケーションが開始されたら、レプリケートされるデータの量、およびデータ の同期化に要する時間をよく観察してください。データの同期化に必要な時間が同期化間隔よりも長い場合 は、リモートレプリケーショングループが劣化し、機能しなくなります。 ネットワークインフラストラクチャの適切なサイズ調整は、障害
一般的なボリュームに関する推奨事項 VMware Site Recovery Manager および MD Series ストレージアレイを使用して障害復旧戦略を設計すると きは、次の考慮事項に注意してください。 • 保護はデータベースレベル(ストレージアレイ仮想ディスク)で機能します。保護が必要な同一のデータ ストア上にあるすべての VM も、保護およびレプリケーションの対象となります。 • リカバリサイトにレプリケーションするデータ量を制限するため、複数の小型サイズのデータストアおよ び仮想ディスクを使用する必要があります。 • 保護対象の VM を同じデータストアに設置(移動)し、保護を必要としない VM はすべて別の場所に移動 させます。 • SRM はアプリケーション整合フェールオーバーを提供しませんが、VM 整合フェールオーバーを提供しま す。したがって、VM のフェールオーバーが正しく行われても、その VM で実行されているアプリケーシ ョンは整合状態ではないことがあります。正常な動作に戻すには、追加のリカバリ手段が必要になる場合 があります。 • バージョン 07.84.
図 9. Site Recovery Manager 詳細設定 2. ストレージをクリックして次の値を設定します。 • storage.commandTimeout = 900 • storageProvider.hostRescanRepeatCnt = 2 • storageProvider.hostRescanTimeoutSec = 900 3. OK をクリックして変更を保存します。 4. storageProvider(ストレージプロバイダ)をクリックして次の値を設定します。 storageProvider.fixRecoveredDatastoreNames = enabled ESX/ESXi ホスト設定 ESX/ESXi のホスト設定には、次の変更が推奨されます。 • Disk.MaxLUN — この値を、ESX または ESXi ホストにマップされた LUN の数よりも若干大きめの値に設 定します。これにより、対象となる可能性のある 256 のすべての LUN をスキャンすることなく、より短 時間で再スキャンを行うことができます。 • Disk.
3 スナップショットリポジトリのサイズ調整 ファームウェア 07.83.xx.xx の新しい機能は、ポイントインタイムスナップショットです。これらのスナップ ショットは、以前のポイントインタイムにおける保存内容へのスナップショットのロールバックを可能にす る機能を提供し、スナップショットイメージ間のデータ変更を最適化します。この機能は、2 つの個別のリ ポジトリを使用してベースボリュームへの変更の追跡を容易にします。これらのリポジトリは、スナップシ ョットリポジトリとスナップショットボリュームリポジトリです。 スナップショットグループリポジトリ スナップショットグループリポジトリは、ベースボリューム(スナップショットイメージの作成元のボリュ ーム)へのデータの変更の記録に使用されます。このスナップショットグループリポジトには、複数のスナ ップショットイメージ(ベースボリュームのポイントインタイムレコード)を含む場合があります。スナッ プショットボリュームはこれらのイメージから作成され、その後アクセスのためにホストにマップすること ができます。 図 10.
図 11. MDSM スナップショットボリュームビュー SRA がスナップショットを使用する仕組み ストレージアレイでポイントインタイムスナップショット機能が有効化されている場合、MD Series SRA は この機能を活用します。テストフェールオーバー中、SRA はリカバリサイトのストレージアレイで、テスト されている保護対象グループ内に含まれているすべてのボリュームのためのスナップショットグループ、ス ナップショットイメージ、およびスナップショットボリュームを作成します。これには、前にリストした 2 つのスナップショットリポジトリの作成が必要で、これらのリポジトリのデフォルトサイズは各リポジトリ に対してベースボリュームの 10 %、合計でベースボリュームサイズの 20 % です。つまり、リカバリサイト のストレージアレイ上にある空き容量は、テストフェールオーバーに参加しているベースボリュームの 20 % である必要があります。この値は、インストールディレクトリ下の config ディレクトリにある SraConfigurationData.
図 12.
4 困ったときは マニュアルマトリックス マニュアルマトリックスは、お使いのシステムのセットアップと管理に関して参照することができる文書に 関する情報を提供します。 Dell マニュアル • PowerEdge および PowerVault の全マニュアルについては、Dell.com/support にアクセスし、システム サービスタグを入力してお使いのシステムのマニュアルを入手してください。 • 仮想化の全マニュアルについては、 Dell.com/virtualizationsolutions にアクセスしてください。 • オペレーティングシステムの全マニュアルについては、Dell.com/operatingsystemmanuals にアクセス してください。 • ストレージコントローラおよび PCIe SSD の全マニュアルについては、Dell.com/ storagecontrollermanuals にアクセスしてください。 • Del l サポートフォーラムについては、en.community.dell.com/support-forums/default.
デルでは、オンラインまたは電話によるサポートとサービスのオプションを複数提供しています。サポート やサービスの提供状況は国や製品ごとに異なり、国 / 地域によってはご利用いただけないサービスもござい ます。デルのセールス、テクニカルサポート、またはカスタマーサービスへは、次の手順でお問い合わせい ただけます。 1. dell.com/support にアクセスしてください。 2. サポートカテゴリを選択します。 3. ページの下部にある 国 / 地域の選択 ドロップダウンリストで、お住まいの国または地域を確認します。 4.