Administrator Guide
Device Mapper への新しいパーティションの追加
kpartx コマンドは、利用可能なパーティションの Device Mapper のリストに新規の fdisk パーティションを追加します。以下の例
を参照してください。ここで、mpath<x> はパーティションが作成されたデバイスノードです。
# kpartx –a /dev/mapper/mpath<x>
成功した場合、コマンドは出力を表示しません。成功したことを確認して正確なパーティションの命名を表示するために、次のコ
マンドを使用して割り当てられた完全なパーティション名を表示できます。
# cd /dev/mapper# ls
次は、一般的なマッピングフォーマットの例です。
• Red Hat Enterprise Linux(RHEL)ホストで、パーティションノードのフォーマットは /dev/mapper/mpath<y>p<y> です。
ここで <y> はマルチパスデバイスの番号(英数字)、<y> はこのデバイスのパーティション番号です。
• SUSE Linux Enterprise Server(SLES)11.x ホストで、パーティションノードのフォーマットは /dev/mapper/mpath<y>-
part<y> です。
ここで <y> はマルチパスデバイスに割り当てられた文字、<y> はパーティション番号です。
• SLES 10.3 ホストで、パーティションノードのフォーマットは /dev/mapper/mpath<y>_part<y> です。
ここで <y> はマルチパスデバイスに割り当てられた 1 つまたは複数の文字、<y> はパーティション番号です。
メモ: マルチパスが可能なデバイスでパーティションを作成した後は、ファイルシステムの作成、未処理 I/O、ファイルシステ
ム I/O などすべての I/O 処理は、マルチパスデバイスノードではなく、パーティションノードを使用して実行する必要があり
ます。
Device Mapper パーティションでのファイルシステムの作成
新しく作成した Device Mapper パーティションでファイルシステムを作成するには、標準的な mkfs コマンドを使用します。
たとえば、次のとおりです。
# mkfs –t <filesystem type> /dev/mapper/<partition node>
ここで <partition node> は、ファイルシステムが作成されるパーティションです。
Device Mapper パーティションのマウント
Device Mapper パーティションをマウントするには、次に示すように標準的な mount コマンドを使用します。
# mount /dev/mapper/<partition_node> <mounting point>
準備の完了
MD シリーズストレージアレイ上に新しく作成した仮想ディスクは、セットアップが完了し、使用できる状態になりました。再起動
すると、マルチパスデバイスがパーティションとともに自動的に検索されます。
メモ: データ整合性保護を確保するために、次の手順を使用して MD シリーズストレージアレイに接続されている Linux ホスト
サーバーを再起動します。
Linux ホストサーバーの再起動に関するベストプラク
ティス
Device Mapper マルチパスと MD シリーズストレージアレイを使用して Linux ホストサーバーを再起動する際は、下記の手順に従う
ことをお勧めします。
144 Linux の Device Mapper マルチパス