Administrator Guide
1. サーバーにマウントされている Device Mapper マルチパスデバイスノードをすべてアンマウントします。# umount
<mounted_multipath_device_node>
2. Device Mapper マルチパスサービスを停止します。# /etc/init.d/multipathd stop
3. Device Mapper マルチパスマップのリストをフラッシュして、古い、または変更されたマッピングをすべて削除します。#
multipath –F
メモ: ブートオペレーティングシステムドライブには、Device Mapper Multipath テーブルを伴うエントリが存在する場合
があります。このエントリは、multipath –F コマンドの影響を受けません。
4. ホストサーバーのすべての iSCSI セッションからログアウトしてストレージアレイへ戻るには次のコマンドを実行します。#
iscsiadm –m node --logout
特別なパーティションに関する重要情報
Device Mapper を MD シリーズストレージアレイで使用する際は、すべての物理ディスクがディスクデバイスノードに割り当てられ
ます。これには、Access Disk または Universal Xport デバイスと呼ばれる、ストレージアレイの帯域内管理に使用される特別なデバ
イスタイプが含まれます。
注意: 特定のコマンド(lsscsi など)によって、Universal Xport デバイスの 1 つ、または複数のインスタンスが表示されま
す。これらのデバイスノードは、どのような方法でもアクセス、マウント、または使用しないでください。そうした場合、ス
トレージアレイへの通信が失われたり、ストレージアレイに重大な損傷を生じたり、アクセスできないアレイにデータが保存
されたりする可能性があります。
上記の手順を使用して作成されたマルチパスデバイスノードおよびパーティションノードのみがマウントされるか、ホストシステム
またはそのユーザーによって任意の方法でアクセスを受ける必要があります。
表 15. 便利な Device Mapper コマンド
コマンド 説明
multipath –h
使用状況を表示します。
multipath –ll
すべての使用可能な情報(sysfs、Device Mapper、パスチェッカーなど)を使用して、現
在のマルチパストポロジを表示します。
multipath
簡素化された出力でマルチパスデバイスを再集合させます。
multipath –f
<multipath_dev_node>
指定したマルチパスデバイスの Device Mapper をフラッシュします。下層の物理デバ
イスが削除またはアンマップされた場合に使用します。
multipath –F
使用されていないマルチパスデバイスのマップをすべてフラッシュします。
rescan_dm_devs
Dell EMC ではスクリプトを提供しています。ホスト SCSI バスの再スキャンを強制し
て、必要に応じてマルチパスデバイスを集合させます。このコマンドは次の場合に使用
します。
• LUN が動的にホストにマップされる。
• 新しいターゲットがホストに追加される。
• ストレージアレイのフェールバックが必要である。
• MD Series 高密度 iSCSI ストレージアレイでは、再スキャンを有効にするために iSCSI
セッションを確立する必要があります。
制限事項および既知の問題
• no_path_retry または queue_if_no_path 機能が設定されている特定のエラー状態では、アプリケーションがハングするこ
とがあります。このような状態を解決するには、影響を受けた各マルチパスデバイスに対して次のコマンドを入力します。
dmsetup message [device] 0 "fail_if_no_path"
Linux の Device Mapper マルチパス 145