Administrator Guide
表 2. RAID コントローラ仮想ディスクの状態 (続き)
状態 説明
オフライン アクセス不可能な状態(障害が発生、不明、またはオフライン)の
1 つまたは複数のメンバーディスクがある仮想ディスク。仮想ディ
スクのデータにはアクセスできません。
オンラインの強制 ストレージアレイにより、オフライン 状態の仮想ディスクが強制的
に 最適 状態になります。すべてのメンバー物理ディスクが利用で
きない場合は、ストレージアレイによって仮想ディスクが強制的に
劣化 状態になります。仮想ディスクをサポートするのに十分な数
の物理ディスクがある場合のみ、ストレージアレイにより、仮想デ
ィスクが強制的に オンライン 状態になります。
ディスクプール
ディスクプールによって、各仮想ディスクからのデータを物理ディスクのセットにランダムに分散することができます。ディスク
プールを構成する物理ディスクの最大数に制限はありませんが、各ディスクプールには最低 11 台の物理ディスクが必要です。さら
に、ディスクプールには、各ストレージアレイの最大限度数よりも多い物理ディスクを含めることはできません。
シン仮想ディスク
シン仮想ディスクは、既存のディスクプールから作成できます。シン仮想ディスクを作成すると、大規模な仮想ディスク容量をセ
ットアップしても、必要に応じて実際の物理容量だけを使用することが可能になります。
RAID レベル
RAID レベルは、物理ディスクにデータが書き込まれる方法を決定します。異なる RAID レベルは異なるレベルのアクセス性、整合
性、および容量を提供します。
複数の物理ディスクの使用は、単一の物理ディスクの使用と比較して次の利点があります。
• 複数の物理ディスクにデータを設置する(ストライピング)ことで、入力 / 出力(I/O)操作を同時に実行でき、パフォーマン
スが向上します。
• レプリケーションまたは整合性を使用した複数の物理ディスクでの冗長データの保存は、エラーが発生した場合、そのエラーが
物理ディスクの故障であった場合でさえも、失われたデータの再構成をサポートします。
各 RAID レベルは異なるパフォーマンスおよび保護を提供します。RAID レベルは、アプリケーション、アクセス、フォールトトレ
ランス、および保存しているデータのタイプに基づいて選択する必要があります。
ストレージアレイは RAID レベル 0、1、5、6、および 10 をサポートします。ディスクグループで使用できる物理ディスクの最大お
よび最小数は、RAID レベルによって異なります。
• RAID 0、1、および 10 では 120 台(PFK では 180 台)。
• RAID 5 および 6 では 30 台。
物理ディスクの最大サポート数の制限
プレミアム機能キットがある PowerVault MD シリーズストレージアレイは、最大 180 の物理ディスクをサポートできます。120 を超
える物理ディスクを使用する RAID 0 および RAID 10 構成はサポートされません。RAID 0 または RAID 10 構成を設定する場合、MD
Storage Manager では 120 の物理ディスク制限が適用されません。120 の物理ディスク制限を超えると、ストレージアレイが不安定
になることがあります。
RAID レべルの使用方法
最高のパフォーマンスを確保するためには、システムの物理ディスクを作成する際に最適な RAID レベルを選択する必要がありま
す。ディスクレベルに最適な RAID レベルは、次の要因によって異なります。
• ディスクアレイ内の物理ディスクの数
• ディスクアレイ内の物理ディスクの容量
• データへの冗長アクセスの必要性(フォールトトレランス)
18 MD シリーズストレージアレイについて