Administrator Guide
メモ: ストレージアレイ間でのマイグレーションが可能なのは、メンバー物理ディスクがすべて揃っているディスクグループと
関連する仮想ディスクだけです。関連するメンバー仮想ディスクすべてが最適状態であるディスクグループだけをマイグレー
トすることをお勧めします。
メモ: ストレージアレイがサポートする物理ディスクおよび仮想ディスクの数が、マイグレーションの範囲を制限します。
次の方法のいずれかを使用してディスクグループおよび仮想ディスクを移動させてください。
• 仮想ディスクのホットマイグレーション — 移行先のストレージアレイの電源をオンにしたままディスクを移行します。
• 仮想ディスクのコールドマイグレーション — 移行先のストレージアレイの電源をオフにしてディスクを移行します。
メモ: ターゲットストレージアレイに物理ディスクが存在する場合に、マイグレートするディスクグループと仮想ディスクが確
実に正しく認識されるようにするには、仮想ディスクのホットマイグレーションを使用します。
仮想ディスクのマイグレーションを行う際には、次の推奨事項に従ってください。
• マイグレーション用のマイグレート先アレイへの物理ディスクの移動 — 仮想ディスクのホットマイグレーション中にマイグレ
ート先のストレージアレイに物理ディスクを挿入するときは、挿入された物理ディスクが MD Storage Manager に表示されるま
で、または 30 秒経過するまで(どちらか早いほう)待ってから、次の物理ディスクを挿入します。
メモ: この間隔を置かずに物理ディスクを挿入すると、ストレージアレイが不安定になり、一時的に管理不能になる場合が
あります。
• 複数のストレージアレイから単一のストレージアレイへの仮想ディスクのマイグレーション — 複数、または異なるストレージ
アレイから単一のマイグレート先ストレージアレイに仮想ディスクをマイグレートする場合は、同じストレージアレイの物理デ
ィスクすべてを 1 セットとして新しいマイグレート先アレイに移動します。1 つのストレージアレイの物理ディスクがすべてマ
イグレート先ストレージアレイにマイグレートされていることを確認してから、次のストレージアレイからのマイグレーション
を開始してください。
メモ: 複数の物理ディスクモジュールがマイグレート先ストレージアレイにセットとして移動されなかった場合、新しく配
置されたディスクグループがアクセス不能になる場合があります。
• 物理ディスクを持たないストレージアレイへの仮想ディスクのマイグレーション — ディスクグループ、または物理ディスクの
完全なセットを、1 つのストレージアレイから物理ディスクを持たない別のストレージアレイにマイグレートする場合は、マイ
グレート先ストレージアレイの電源をオフにします。マイグレート先のストレージアレイの電源をオンにし、新しくマイグレー
トした物理ディスクが正常に認識されたら、マイグレーション操作を続行できます。
メモ: 物理ディスクを持たないストレージアレイには、複数のストレージアレイからのディスクグループを同時にマイグレ
ートしないでください。1 つのストレージアレイからディスクグループをマイグレートする場合は、仮想ディスクのコール
ドマイグレーションを使用します。
• マイグレート前のプレミアム機能の有効化 — ディスクグループと仮想ディスクをマイグレートする前に、マイグレート先スト
レージアレイで必要なプレミアム機能を有効にします。プレミアム機能が有効に設定されたストレージアレイからディスクグ
ループをマイグレートする際に、マイグレート先アレイでプレミアム機能が有効になっていない場合は、非準拠 エラーメッセー
ジが生成されることがあります。
ディスクのローミング
アレイ内で物理ディスクを移動させることができます。RAID コントローラモジュールは、位置が変更された物理ディスクを自動的
に認識し、ディスクグループの一部である適切な仮想ディスク内に論理的に配置します。ディスクのローミングは、RAID コントロ
ーラモジュールがオンラインでも、電源がオフになっている場合でも許可されます。
メモ: 物理ディスクを移動する前に、ディスクグループをエクスポートする必要があります。
ホストサーバー対仮想ディスクのマッピング
ストレージに接続されているホストサーバーは、ホストポートを通じてストレージアレイ上の様々な仮想ディスクにアクセスしま
す。個々のホストサーバーへの特定の仮想ディスク対 LUN のマッピングを定義できます。また、ホストサーバーは、1 つまたは複数
の仮想ディスクへのアクセスを共有するホストグループの一部にすることができます。ホストサーバーから仮想ディスクへのマッ
ピングは手動で設定できます。ホストサーバーから仮想ディスクへのマッピングを設定するには、次のガイドラインを考慮してく
ださい。
• ストレージアレイ内の仮想ディスクごとに、1 つのホストサーバー対仮想ディスクのマッピングを定義することができます。
• ホストサーバー対仮想ディスクのマッピングは、ストレージアレイの RAID コントローラモジュール間で共有されます。
• 仮想ディスクにアクセスするには、ホストグループまたはホストサーバーは固有の LUN を使用する必要があります。
• 使用可能な LUN 数は、オペレーティングシステムによって異なります。
MD シリーズストレージアレイについて 23