Administrator Guide
表 3. さまざまなタイプのパフォーマンス監視の特性
パフォーマンス監
視タイプ
サンプリング間隔 表示期間 最大表示オブジェ
クト数
データ保存の可否 監視の開始 / 停止
方法
リアルタイムのグ
ラフィック
5 秒 5 分のローリング時
間幅
5 無 AMW を開くと自動
的に開始します。
AMW を閉じると自
動的に停止します。
リアルタイムのテ
キスト
5~3600 秒 最新の値 制限なし あり 手動で開始および
停止します。また、
リアルタイムのテ
キストパフォーマン
スモニタの表示 ダ
イアログを閉じた
り、AMW を閉じた
りしたときにも停
止します。
バックグラウンド
10 分 7 日のローリング時
間幅
5 あり 手動で開始および
停止します。また、
EMW を閉じたり、
ファームウェアのダ
ウンロードを開始し
たりしたときにも
停止します。
パフォーマンスモニタを使用する際は、次のガイドラインに留意してください。
• サンプリング間隔の時間が経過するたびに、パフォーマンスモニタはストレージアレイにクエリを行い、データをアップデート
します。ストレージアレイのパフォーマンスへの影響はわずかです。
• バックグラウンドの監視処理は、7 日間のデータをサンプリングして保存します。この期間内に監視対象オブジェクトに変化が
起こると、そのオブジェクトの 7 日間全体にわたるデータポイント一式が不完全なものになります。たとえば、仮想ディスクの
作成、削除、マップ、アンマップによる仮想ディスクセットの変化や、物理ディスクの追加、取り外し、故障などが起こる可
能性があります。
• パフォーマンス データは、I/O ホストの表示可能な(マップされている)仮想ディスク、スナップショット グループ リポジト
リ仮想ディスク、およびコンシステンシー グループ リポジトリ仮想ディスクに対してのみ、収集および表示されます。レプリ
ケーション リポジトリ仮想ディスクのデータは収集されません。
• RAID コントローラモジュールまたはストレージアレイに対して報告された値は、すべての仮想ディスクについて報告値を合計し
たものよりも大きくなることがあります。RAID コントローラモジュールまたはストレージアレイの報告値にはホスト I/O とス
トレージアレイ内部の I/O(メタデータの読み取りおよび書き込み)の両方が含まれるのに対し、仮想ディスクの報告値にはホ
スト I/O のみが含まれます。
パフォーマンスモニタデータの解釈
パフォーマンスモニタは、デバイスに関するデータを提供します。このデータを使用して、ストレージアレイのパフォーマンス調整
に関する決定を次の表の説明に従って行うことができます。
表 4. パフォーマンスデータの関係
パフォーマンスデータ パフォーマンス調整との関係
I/O 総数 このデータは、特定の RAID コントローラモジュールおよび特定
の仮想ディスクの I/O アクティビティを監視するのに役立ちま
す。これにより、トラフィック量が多くなる可能性のある I/O
領域を識別できます。
RAID コントローラモジュール間で I/O 総数(作業負荷)に差異
が発生することがあります。たとえば、ある RAID コントローラ
モジュールの作業負荷が大きい(または時間とともに増大して
いる)のに対し、もう 1 つの RAID コントローラモジュールの作
業負荷が小さい(またはより安定している)ことがあります。
MD シリーズストレージアレイについて 27