Administrator Guide
使用可能なメトリクスには、現在の値、最小値、最大値、平均値があります。現在の値は、最新の収集データポイントです。最小
値、最大値、平均値はパフォーマンスの監視を開始してからの値で算出されます。リアルタイムのパフォーマンスの監視の場合は、
アレイ管理ウィンドウ(AMW)を開いたときからになります。バックグラウンドのパフォーマンスの監視の場合は、監視を開始し
たときからになります。
ストレージアレイレベルでのパフォーマンスメトリクスは、各 RAID コントローラモジュール上のメトリクスを合計したものになり
ます。RAID コントローラモジュールおよびディスクグループのメトリクスは、仮想ディスクごとに取得されたデータをディスクグ
ループ / 所有する RAID コントローラモジュールレベルで集約することにより計算されます。RAID コントローラモジュールまたは
ストレージアレイに対して報告された値は、すべての仮想ディスクについて報告値を合計したものよりも大きくなることがありま
す。RAID コントローラモジュールまたはストレージアレイの報告値にはホスト I/O とストレージアレイ内部の I/O(メタデータの読
み取りおよび書き込み)の両方が含まれるのに対し、仮想ディスクの報告値にはホスト I/O のみが含まれます。
パフォーマンスモニタのグラフでは、1 つのメトリクスと最大 5 つのオブジェクトを指定できます。すべてのメトリクスがすべて
のオブジェクトに適用されるわけではありません。
表 5. パフォーマンスメトリクス
メトリック ストレージア
レイ
RAID コント
ローラモジュ
ール
仮想ディスク スナップショ
ット仮想ディ
スク
シン仮想ディ
スク
ディスクグル
ープまたはデ
ィスクプール
物理ディスク
I/O 総数 X X X X X X –
I/O 総数 / 秒 X X X X X X –
MB/ 秒 X X X X X X –
I/O レイテン
シ
– – X X X – X
キャッシュヒ
ット率(%)
X X X X X X –
リアルタイムのテキストパフォーマンスモニタの表示
1. アレイ管理ウィンドウ(AMW)で、次のいずれかを実行します。
• パフォーマンス タブをクリックし、リアルタイムのテキストパフォーマンスモニタの起動 リンクをクリックします。
• モニタ > 状態 > パフォーマンスの監視 > リアルタイムのパフォーマンスモニタ > テキストの表示 を選択します。
リアルタイムのテキストパフォーマンスモニタの表示 ダイアログが表示されます。
2. 監視するオブジェクトとサンプリング間隔を選択するには、設定 ボタンをクリックします。
リアルタイムのテキストパフォーマンスモニタが起動されていない場合にのみ、設定 ボタンを使用できます。
パフォーマンス概要設定 ダイアログが表示されます。
3. オブジェクトの選択 リストで、パフォーマンスデータを表示するオブジェクトを選択します。
任意の数のオブジェクトを選択できます。Ctrl+クリック や Shift+クリック を使用して、複数のオブジェクトを選択します。
オブジェクトをすべて選択するには、すべて選択 チェックボックスを選択します。
4. サンプリング間隔 リストで、必要なサンプリング間隔を選択します。
サンプリング間隔は 5~3,600 秒の間で選択できます。ほぼリアルタイムのパフォーマンスを描画するには、短いサンプリング
間隔(5 秒など)を選択します。ただし、そのような短いサンプリング間隔は、パフォーマンスに影響を与える可能性があるこ
とに注意する必要があります。結果をファイルに保存して後で内容を確認することにより、システムのオーバーヘッドとパフ
ォーマンスへの影響を最小限に抑える場合は、より長い間隔(30~60 秒など)を選択します。
5. OK をクリックします。
6. パフォーマンスデータの収集を開始するには、スタート をクリックします。
データ収集が開始されます。
メモ: 正確な経過時間を得るために、パフォーマンスモニタを使用する際に RAID コントローラモジュールクロックの同期
化 オプションを使用しないでください。使用すると、経過時間が負になることがあります。
7. パフォーマンスデータの収集を停止するには、停止 をクリックし、閉じる をクリックします。
MD シリーズストレージアレイについて 31