Administrator Guide
ディスクグループ、標準仮想ディスク、およびシ
ン仮想ディスク
トピック:
• ディスクグループと仮想ディスクの作成
• シン仮想ディスク
• 適切な物理ディスクタイプの選択
• 自己暗号化ディスクでの物理ディスクセキュリティ
• ホットスペア物理ディスクの設定
• 物理ディスクセキュリティ
• エンクロージャロスプロテクション
• ドロワーロスプロテクション
• ホスト対仮想ディスクのマッピング
• 制限付きマッピング
• ストレージパーティショニング
• ディスクグループと仮想ディスクの拡張
• ディスクグループのマイグレーション
• ストレージアレイのメディアスキャン
ディスクグループと仮想ディスクの作成
ディスクグループは、ストレージアレイの未設定容量に作成され、仮想ディスクはディスクグループまたはディスクプールの空き容
量に作成されます。ディスクグループでサポートされている物理ディスクの最大数は 120(プレミアム機能が有効な場合は 180)で
す。ストレージアレイに接続されているホストはデータを読み取り、仮想ディスクにデータを書き込みます。
メモ: 仮想ディスクを作成する前に、まず物理ディスクをグループに組織化して、ホストアクセスを設定する必要があります。
その後、ディスクグループ内で仮想ディスクを作成できます。
仮想ディスクの作成は、次のいずれかの方法で行います。
• 未設定の容量から新しいディスクグループを作成します。まず、ディスクグループの RAID レベルと空き容量(使用可能なスト
レージ容量)を定義して、その後新しいディスクグループの最初の仮想ディスクのパラメータを定義します。
• 既存のディスクグループまたはディスクプールの空き容量に新しい仮想ディスクを作成します。必要なのは、新しい仮想ディス
クのパラメータを指定することだけです。
ディスクグループには、ディスクグループの作成時に設定された一定の空き容量があります。その空き容量を使用して、ディスク
グループを 1 つまたは複数の仮想ディスクを細分できます。
ディスクグループと仮想ディスクは次の方法で作成することが可能です。
• 自動設定 — 最速の方法ですが、選択できる設定オプションが限られます。
• 手動設定 — より多くの設定オプションを提供します。
仮想ディスクの作成時に、その仮想ディスクの使用を検討し、使用に適した容量を選択してください。たとえば、ある仮想ディス
クにはマルチメディアファイル(大規模になりがちです)が格納されており、他の仮想ディスクにはテキストファイル(小規模に
なりがちです)が格納されている場合、マルチメディアファイルの仮想ディスクにはテキストファイルの仮想ディスクよりも多い
容量が必要です。
ディスクグループは、関連タスクとサブタスクに応じて組織化する必要があります。たとえば、経理部門のディスクグループを作
成する場合、部署で行われる異なるタイプの経理処理(売掛金勘定(AR)、買掛金勘定(AP)、社内請求など)に合った仮想ディ
スクを作成することができます。このシナリオでは、AR および AP の仮想ディスクには、社内請求の仮想ディスクよりも多い容量
が必要であると考えられます。
メモ: Linux では、仮想ディスクを削除した後には、ホストを再起動して /dev エントリをリセットする必要があります。
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