Administrator Guide
メモ: 変更操作の進捗を表示するか、変更操作の優先度を変更するには、ディスクグループの仮想ディスクを選択し、メニ
ューバーで、ストレージ > 仮想ディスク > 変更 > 変更優先度 を選択します。
I/O タイプの変更
ストレージアレイ設定の一部として定義する仮想ディスクに対して仮想ディスク I/O の特性を指定できます。仮想ディスクの期待
される I/O 特性は、適用可能なデフォルトの仮想ディスクセグメントサイズとダイナミックキャッシュ読み込みプリフェッチ設定
を示すためにシステムによって使用されます。
メモ: ダイナミックキャッシュ読み込みプリフェッチ設定は、メニューバーで ストレージ > 仮想ディスク > 変更 > キャッシュ
設定 を選択して後で変更できます。セグメントサイズは、メニューバーで ストレージ > 仮想ディスク > 変更 > セグメントサイ
ズ を選択して後で変更できます。
下記の I/O 特性タイプは、仮想ディスクの作成処理中にのみ表示されます。
仮想ディスク I/O 特性のいずれかを選択すると、通常は、期待される I/O パターンに最適な、対応するダイナミックキャッシュプ
リフェッチ設定とセグメントサイズが、ダイナミックキャッシュ読み込みプリフェッチ フィールドと セグメントサイズ フィールド
に入力されます。
I/O タイプを変更するには、次の手順を実行します。
1. 読み取りキャッシュを有効にするために、読み取りキャッシュを有効にする を選択します。
2. ダイナミックキャッシュ読み込みプリフェッチを有効にするために、ダイナミックキャッシュ読み込みプリフェッチを有効に
する を選択します。
3. 書き込みキャッシュを有効にするために、書き込みキャッシュを有効にする を選択します。
4. 次のいずれかを選択します:
• レプリケーションを伴う書き込みキャッシュを有効にする — このオプションを選択して、同じキャッシュサイズを持つ 2
つの冗長 RAID コントローラモジュール間でキャッシュデータを複製します。
• バッテリなしの書き込みキャッシュを有効にする— このオプションを選択すると、RAID コントローラモジュールのバッテ
リが完全に放電済み、完全に充電されていない、またはバッテリが存在しない場合でも、書き込みキャッシュが続行しま
す。
メモ: 書き込みキャッシュを有効にする を無効にした場合、キャッシュは自動的にフラッシュされます。
5. OK をクリックします。
6. 確認ダイアログで、はい をクリックします。
進捗ダイアログが表示され、変更される仮想ディスクの数が示されます。
シン仮想ディスク
ディスクプールから仮想ディスクを作成するときは、標準仮想ディスクの代わりにシン仮想ディスクを作成するオプションがあり
ます。シン仮想ディスクは物理(または希望する)容量および仮想容量を使用して作成でき、増加する容量要件を満たすための柔
軟性を提供します。
標準仮想ディスクを作成するときは、アプリケーションデータとパフォーマンスに必要な予測容量に基づいて、すべての使用可能な
ストレージを割り当てます。将来標準仮想ディスクのサイズを拡張する場合、既存のディスクグループまたはディスクプールに物理
ディスクを追加する必要があります。シン仮想ディスクでは、これよりも小さく、必要に応じて拡張できる物理ストレージ割り当
てで、大きな仮想ディスクを作成できます。
メモ: シン仮想ディスクは、既存のディスクプールからのみ作成できます。
シン仮想ディスクの利点
シンプロビジョニングとも呼ばれるシン仮想ディスクは、より論理的なストレージのビューをホストに提示します。
シン仮想ディスクによって、データを書き込まれるにつれ、ストレージを各仮想ディスクに動的に割り当てることができます。シ
ンプロビジョニングを使用すると、標準仮想ディスクの作成時にしばしば発生する大量の未使用物理容量を解消できるようになり
ます。
ただし、次のような状況などの特定の場合において、標準仮想ディスクがシンプロビジョニングよりも適した手段となることがあ
ります。
• 仮想ディスク上のストレージ消費量が予測し難いか、不安定であると予想される場合
• 特定の仮想ディスクに依存するアプリケーションが非常にミッションクリティカルである場合
64 ディスクグループ、標準仮想ディスク、およびシン仮想ディスク