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表 12. 異なる RAID レベルのドロワーロスプロテクション要件
RAID レベル ドロワーロスプロテクションの要件
RAID レベル 6 RAID レベル 6 には、少なくとも 5 つの物理ディスクが必要です。すべての物理ディスクを異なるド
ロワーに配置するか、最大 2 つの物理ディスクを同じドロワーに、残りの物理ディスクを異なるドロ
ワーに配置します。
RAID レベル 5 RAID レベル 5 には、少なくとも 3 つの物理ディスクが必要です。すべての物理ディスクを RAID レ
ベル 5 ディスクグループの異なるドロワーに配置します。複数の物理ディスクが同じドロワーに配
置されている場合、ドロワーロスプロテクションは実施できません。
RAID レベル 1 および RAID
レベル 10
RAID レベル 1 には、少なくとも 2 つの物理ディスクが必要です。リモートで複製された各物理ディ
スクが異なるドロワーに存在することを確認します。各物理ディスクを異なるドロワーに配置する
ことによって、同じドロワー内でディスクグループの 3 つ以上の物理ディスクを使用できます。たと
えば、6 つの物理ディスクを持つ RAID レベル 1 ディスクグループ(3 つのレプリケーションペア)を
作成する場合、この例に示すように 2 つのドロワーのみを持つディスクグループのドロワーロスプロ
テクションを実施できます。6 つの物理ディスク RAID レベル 1 ディスクグループ:
レプリケーションペア 1 = エンクロージャ 1、ドロワー 0、スロット 0 に存在する物理ディスク、およ
びエンクロージャ 0、ドロワー 1、スロット 0 の物理ディスク
レプリケーションペア 2 = エンクロージャ 1、ドロワー 0、スロット 1 の物理ディスク、およびエンク
ロージャ 1、ドロワー 1、スロット 1 の物理ディスク
レプリケーションペア 3 = エンクロージャ 1、ドロワー 0、スロット 2 の物理ディスク、およびエンク
ロージャ 2、ドロワー 1、スロット 2 の物理ディスク
RAID レベル 10 には少なくとも 4 つの物理ディスクが必要です。リモートに複製されたペアの各物
理ディスクが異なるドロワーに存在することを確認します。
RAID レベル 0 RAID レベル 0 ディスクグループには整合性がないことから、ドロワーロスプロテクションは実施で
きません。
メモ: 自動物理ディスク選択方式を使用してディスクグループを作成する場合、MD Storage Manager はドロワーロスプロテク
ションを提供する物理ディスクの選択を試みます。手動物理ディスク選択方式を使用してディスクグループを作成する場合、
前述の表に示した基準を使用する必要があります。
ドロワーで障害が発生したときに障害が発生した物理ディスクが原因で、ディスクグループがすでに劣化ステータスになっている場
合、ドロワーロスプロテクションはディスクグループを保護しません。仮想ディスクのデータにアクセスできなくなります。
ホスト対仮想ディスクのマッピング
仮想ディスクを作成した後、仮想ディスクを、アレイに接続されたホストに対してマップする必要があります。
ホスト対仮想ディスクのマッピングを設定する場合のガイドラインは次のとおりです。
• ストレージアレイ内の各仮想ディスクは 1 つのホストまたはホストグループにのみマップできます。
• ホスト対仮想ディスクのマッピングは、ストレージアレイ内のモコントローラ間で共有されます。
• ホストグループまたはホストは、仮想ディスクにアクセスするために、一意の LUN を使用する必要があります。
• 各ホストには独自の LUN アドレス領域があります。MD Storage Manager を使用すると、ストレージアレイ内の仮想ディスクに
アクセスするために、同じ LUN を異なるホストまたはホストグループで使用できます。
• すべてのオペレーティングシステムで同じ数の LUN を利用できるわけではありません。
• マッピングは、AMW の ホストマッピング タブで定義できます。「ホストマッピングタブの使い方」を参照してください。
ホスト対仮想ディスクのマッピングの作成
マッピングを定義する場合のガイドラインは次のとおりです。
• アクセス仮想ディスクマッピングは、帯域外ストレージアレイに必要ありません。ストレージアレイが帯域外接続を使用して管
理される場合、1 つのアクセス仮想ディスクマッピングはデフォルトグループに割り当てられ、もう 1 つのアクセス仮想ディス
クマッピングはデフォルトグループから作成された各ホストに割り当てられます。
• ほとんどのホストでは、1 つのストレージパーティションあたり 256 の LUN がマップされます。LUN 番号の範囲は 0~255 で
す。オペレーティングシステムにより LUN が 127 に制限され、仮想ディスクを 127 以上の LUN にマップしようとした場合、ホ
ストは仮想ディスクにアクセスできません。
78 ディスクグループ、標準仮想ディスク、およびシン仮想ディスク