Administrator Guide
セキュアなディスクプール
セキュアなディスクプールは、セキュリティ対応の物理ディスクから作成できます。セキュアなディスクプール内の物理ディスク
は、セキュリティが有効化されます。物理ディスクに対する読み取りアクセスと書き込みアクセスは、適切なセキュリティキーで
設定されている RAID コントロールモジュール経由でのみ可能です。
注意: データアクセス損失の可能性 – ディスクプールがセキュリティで保護されている場合、セキュリティを取り除くにはディ
スクプールを削除するしかありません。ディスクプールを削除すると、ディスクプールを構成する仮想ディスク内のすべての
データが削除されます。
電源をオフにしてから再度オンにするたびに、セキュリティを有効にしたすべての物理ディスクが セキュリティロック ステータス
に変わります。このステータスでは、RAID コントローラモジュールから適切なセキュリティキーが提供されるまで、データにアク
セスできません。ストレージアレイ内のディスクプールの物理ディスクセキュリティステータスは、ディスクプールのプロパティ
ダイアログで確認できます。次のステータス情報が報告されます。
• セキュリティ対応
• セキュア
表 14. ディスクプールのセキュリティプロパティステータス
セキュリティ対応 – はい セキュリティ対応 – いいえ
セキュア – はい ディスクプールは SED 物理ディスクのみで構成さ
れており、セキュア ステータスです。
適用外。SED 物理ディスクのみが セキュア ステータ
スになります。
セキュア – いいえ ディスクプールは SED 物理ディスクのみで構成さ
れており、非セキュア ステータスです。
ディスクプールは SED 物理ディスクのみで構成され
ていません。
セキュアな物理ディスク オプションが ディスクプール メニューに表示されます。セキュアな物理ディスク オプションは、次の条
件を満たすとアクティブになります。
• 選択されたストレージアレイはセキュリティが有効化されていませんが、セキュリティ対応の物理ディスクのみで構成されてい
ます。
• ストレージアレイにはスナップショットコピーベースの仮想ディスク、またはスナップショットリポジトリ仮想ディスクが含ま
れていません。
• ディスクプールは最適ステータスです。
• セキュリティキーがストレージアレイ用にセットアップされています。
前述の条件に当てはまらない場合、セキュアな物理ディスク オプションは非アクティブになります。ディスクプールのセキュリテ
ィがすでに有効である場合は、セキュアな物理ディスク オプションの左側にチェックマークが付き、オプションは非アクティブに
なります。
セキュアなディスクプールの作成 オプションが ディスクプールの作成 - ディスクプール名および物理ディスクの選択 ダイアログ
に表示されます。セキュアなディスクプールの作成 オプションは、次の条件を満たしている場合にのみアクティブになります。
• 物理ディスクセキュリティ機能がアクティブ化されている。
• ストレージアレイにセキュリティキーがインストールされている。
• ストレージアレイに少なくともひとつのセキュリティ対応物理ディスクが取り付けられている。
• ハードウェア タブで選択した物理ディスクのすべてがセキュリティ対応物理ディスクである。
既存のシン仮想ディスクでの容量の変更
読み取り / 書き込み操作のためにホストによって使用される容量(消費容量と呼ばれる場合もあります)が標準仮想ディスクに割
り当てられた物理容量を超える場合、物理容量が追加されるまでストレージアレイは追加の書き込み要求に対応できません。ただ
し、シン仮想ディスクでは、MD Storage Manager が自動的にシン仮想ディスクの物理容量を拡張することができます。ストレージ
> 仮想ディスク > リポジトリ容量の追加を使用して手動で行うことも可能です。自動拡張オプションを選択した場合、最大拡張容
量を設定することもできます。最大拡張容量によって、仮想ディスクの自動増加を、定義された仮想容量より少なくなるように制
限できます。
メモ: シン仮想ディスクを作成する時は、最大容量よりも少ない容量が割り当てられるため、スナップショットイメージおよび
スナップショット仮想ディスクといった特定の操作が実行されるときに、空き容量が不足する可能性があります。不足が発生
した場合は、アラートしきい値警告が表示されます。
ディスクプールおよびディスクプール仮想ディスク 95