Users Guide

5 ライブラリの設定
システム設定の指定
Dell PowerVault ML6000 ユーザーズ ガイド 142
ラベルなしメディア検出 5
起動時その他に、すべてのスロットおよびメディアのインベントリが
ライブラリによって実行されます。スロットに読み取り不能なバーコー
ラベル (たとえば、ラベルの欠落、破損、追記など) メディアが含ま
れると、スキャナがそれを識別できないため、ライブラリは通常そのス
ロットを空としてレポートします。
ラベルなしメディア検出機能を使用すると、読み取り不能バーコード付
きメディアを含んでいるスロットを、ライブラリが検出しレポートする
ように構成できます。読み取り不能バーコード付きカートリッジでは、一
部のライブラリ機能が動作しないため、不良ラベルを特定できれば、それ
らの付いたカートリッジを正常なものにできるだけ早く交換できます。
ラベルなしメディア検出を有効にすると、インベントリで空と識別され
たスロットが調整センサにより再スキャンされて、カートリッジが物理
的にスロット内に存在するかどうか確認できます。カートリッジの物理
的存在が確認されると、ライブラリはそのカートリッジを読み取り不能
バーコード付きとレポートします。
この機能は、デフォルトでは無効になっています。有効にすると、次の
ことが起こります。
再スキャンは完了まで最大で数分間かかることがあります。
「空」と識別された I/E ステーション スロットのみ、またはライブラ
リ内の「空」と識別されたすべてのスロットをスキャンするように、
ライブラリを構成することもできます。
ライブラリ構成レポートでは、スロットの隅に表示される赤い三角
印で、読み取り不能バーコード付きメディアを示します。
注: たとえラベルなしメディア検出機能を有効にしなくて
ライブラリは常に最上段および最下段の「空き
ロットを再スキャンします。これら 2 段では、小さなラ
ベルまたは位置不良のラベルがときにバーコード
キャナによって読み取り不能になるからです調整セン
サが最下段を再スキャンしピッカーが最上段を物理的
にチェックします。ピッカーによるチェックは調整セ
ンサが最上段には届かないためです。
ここでの「最下段」は、ライブラリ構成レポートに示され
る最も下の使用可能なスロットの段を意味します。