Users Guide
Table Of Contents
- Lifecycle Controllerユーザーズ ガイド
- 目次
- はじめに
- Lifecycle Controller の使用
- Operating system deployment
- 監視
- ファームウェアアップデート
- 設定
- システムコントロールパネルのアクセスオプション
- iDRAC の設定
- システム時刻と日付の設定
- RAID の設定
- ソフトウェア RAID を使用した RAID の設定
- RAID コントローラ上でのセキュアな仮想ディスクの作成
- Key encryption
- ローカルキー暗号化モード
- ミラードライブの解除
- System setup — Advanced Hardware Configuration
- Collect System Inventory On Restart
- ローカル USB ドライブの設定
- NFS および CIFS サーバーの設定
- Conditions while configuring HTTP or HTTPS server
- 保守
- 使いやすいシステムコンポーネント名
- セットアップユーティリティとブートマネージャの使用
- トラブルシューティングとよくあるお問い合わせ(FAQ)
メモ: Lifecycle Controller を使用して作成できる仮想ディスクは 1 つのみです。複数の仮想ディスクを作成するには、オプシ
ョン ROM を使用します。オプション ROM にアクセスするには、起動中または POST 中に <Ctrl> <R> を押します。
RAID コントローラの選択
[View Current RAID Configuration and Select Controller(現在の RAID 設定の表示とコントローラの選択)] ページには、システムに
接続されているサポート対象 RAID コントローラがすべて表示されます。仮想ディスクを作成する RAID コントローラを選択して、
[Next(次へ)] をクリックします。
RAID レベルの選択
仮想ディスクの [RAID レベル] を選択します。
● [RAID 0] — 複数の物理ディスク全体にデータをストライプします。RAID 0 は、冗長データを保持しません。RAID 0 仮想ディ
スクで 1 台の物理ディスクが故障すると、データを再構築する方策はありません。RAID 0 では、読み取りおよびライト パフォ
ーマンスは向上しますが、データの冗長性はありません。
● [RAID 1] — 1 つの物理ディスクから別の物理ディスクにデータのミラーまたは複製を行います。物理ディスクが 1 台故障した
場合、もう一方のミラーのデータを使用してデータを再構築できます。RAID 1 では、読み取りパフォーマンスとデータの冗長
性は優れていますが、ライト パフォーマンスは普通です。
● [RAID-5] - 物理ディスク間でデータをストライプし、パリティ情報を使用してデータの冗長性を維持します。物理ディスクが
1 台故障した場合に、パリティ情報を使用してデータを再構築できます。RAID 5 では、読み取りパフォーマンスとデータの冗長
性は優れていますが、ライト パフォーマンスは遅くなります。
● [RAID-6] - 物理ディスク間でデータをストライプし、2 組のパリティ情報を使用してデータの冗長性を強化します。物理ディ
スクが 1 台または 2 台故障した場合に、パリティ情報を使用してデータを再構築できます。RAID 6 では、読み取りパフォーマ
ンスとデータの冗長性は優れていますが、ライト パフォーマンスは遅くなります。
● [RAID 10] — ミラー化された物理ディスクとデータストライピングの組み合わせです。物理ディスクが 1 台故障した場合、ミ
ラーリングされたデータを使用してデータを再構築できます。RAID 10 は、読み取りおよびライト パフォーマンスと、データの
冗長性が優れています。
● [RAID 50] - 単一アレイで複数の RAID 5 セットを使用するデュアル レベル アレイです。各 RAID 5 で、1 台の物理ディスクに
障害が発生した場合も、アレイ全体のデータ ロスにはつながりません。RAID 50 では、ライト パフォーマンスが向上しますが、
物理ディスクに障害が発生して再構築が行われると、そのパフォーマンスが低下したり、データまたはプログラムのアクセス
速度が低下したり、アレイ上の転送速度が影響を受けたりします。
● [RAID 60] - RAID 0 のストレートブロックレベルストライピングを RAID 6 の分散ダブルパリティと組み合わせています。RAID
60 を使用するには、8 台以上の物理ディスクがシステムに必要です。1 つの RAID 60 セット上で 1 台の物理ディスクの再構築中
に障害が発生しても、データ ロスにはつながりません。いずれかのスパン上で 3 台以上の物理ディスクに障害が発生しない
とデータ ロスは起こらない点で、RAID 60 はフォールト トレランスが向上しているといえます。
メモ: コントローラの種類によっては、一部の RAID レベルがサポートされていません。
異なる RAID レベルの最小ディスク要件:
表 11. RAID レベルとディスク数
RAID レベル 最小ディスク数
0 1*
1 2
5 3
6 4
10 4
50 6
60 8
*PERC S140/S150 RAID コントローラーには、少なくとも 2 台のハード ディスク ドライブが必要です。
42 設定