Owners Manual
RAID レベル 0 のもう 1 つの利点は、ドライブの最大容量を利用できることです。例えば、100 GB のドライブを 2 つ搭載している場合、データの保存に 200 GB が使用されます。
RAID レベル 1 構成
RAID レベル 1 は、「ミラーリング」として知られるデータの冗長性保存技術を使用します。データはプライマリドライブに書き込まれると、他のドライブに複製、つまりミラーリングされます。RAID レベル
1 構成では、データの冗長性のためにデータアクセス速度が犠牲になります。
ドライブが故障すると、次の読み出し / 書き込み動作は、正常に動作しているドライブで行われます。正常に動作しているドライブを使って、交換用のドライブでデータを再構築することができます。ま
た、データは両方のドライブで複製されるので、2 台の 120 GB のハードドライブを使用する RAID レベル 1 構成では、データの保存に最大 120 GB を利用できます。
コンピュータの RAID への構成
コンピュータ購入時に RAID 構成を選んでいない場合でも、コンピュータを RAID に構成する必要がでてくることがあります。RAID 構成をセットアップするには、少なくとも 2 台のハードドライブがコン
ピュータに取り付けてある必要があります。
RAID ハードドライブボリュームを構成する手順は 2 種類あります。1 つは、Intel RAID Option ROM ユーティリティを使用する方法で、これはオペレーティングシステムをハードドライブにインスト
ールする前に実行されます。2 つ目は、Intel Matrix Storage Manager、または Intel Matrix Storage Console を使用する方法で、これはオペレーティングシステムおよび Intel Matrix
Storage Console をインストールした後で実行されます。いずれの場合でも、本書の RAID 構成手順を始める前に、コンピュータを RAID 対応モードに設定する必要があります。
コンピュータの RAID 対応モードへの設定
1. セットアップユーティリティを起動します(セットアップユーティリティ画面の表示を参照)。
2. 上下矢印キーを押して Onboard Devices をハイライト表示し、<Enter> を押します。
3. 上下矢印キーを押して SATA Operation をハイライト表示し、<Enter> を押します。
4. 左右矢印キーを押して RAID On をハイライト表示し、<Enter> を押します。
5. 設定が RAID Autodetect/ATA から RAID On に変更されると、ポップアップウィンドウが表示されます。ポップアップウィンドウが表示されたら、左右矢印キーを押して Yes をハイライト
表示し、<Enter> を押します。
設定が変更されなかった場合、ポップアップウィンドウは表示されません。6 ステップ に進みます。
注意: RAID レベル 0 構成はデータの冗長性を提供しないので、1 つのドライブが故障した場合、別のドライブのデータにもアクセスできなくなります。したがって、RAID レベル 0 構成を使用
する際は、定期的なバックアップを行ってください。
メモ: お使いのコンピュータは、RAID を注文しているかどうかに関わらず、デフォルトで RAID On に構成されています。