User Guide
5-2
Chapter 5: RAID
5.1 RAID設定
本製品は、次のRAID (Redundant Array of Inexpensive Disks)ソリューションをサポートします。
• Intel
®
Rapid Storage Technology enterprise Option ROM によるソフトウェアRAID
0/1/5/10 対応 (Windows® / Linux)
RAIDアレイに組み込まれたSATAストレージデバイスにWindows
®
OSをインストールする場合
は、RAIDドライバーディスクを作成し、OSのインストール時にRAIDドライバーを読み込ませる
必要があります。詳細は「5.2 RAIDドライバーをインストールする」をご参照ください。
5.1.1 RAID定義
RAID 0(データストライピング):
S ATA ストレージデバイスに 対しパラレル方 式で デ ー タを 読 み / 書きします。それぞ れ のS ATA スト
レージデバイスの役割はシングルドライブと同じですが、転送率はアレイに参加している台数倍
に上り、データへのアクセス速度を向上させます。セットアップには、最低2台のSATAストレージ
デ バ イ ス( 同 じ モ デ ル 、同 容 量 )が 必 要 で す 。
RAID 1(データミラーリング):
1台目のドライブから、2台目のドライブに、同じデータイメージをコピーし保存します。ドライブ
が1台破損しても、ディスクアレイマネジメントソフトウェアが、アプリケーションを正常なドライ
ブに移 動 することによって、完 全なコピーとして 残ります。システム 全 体 のデータプロテクションと
フォールト・トレランスを向上させます。セットアップには、最 低2台 の新しいSATA ストレ ージデバ
イス、または、既存のドライブと新しいドライブが必要です。既存のドライブを使う場合、新しい
ドライブは既存のものと同じサイズかそれ以上である必要があります。
RAID 5(パリティ付 きストライピング ) :
3台以 上のS ATA ストレ ージデバイス 間 のデータと パリティ情 報をストライピングします。利 点
は、SATAストレージデバイス のパフォーマンスの向上、フォールト・トレランス、記憶容量の増加
で す。デ ー タの やり取り、相 関 的 なデ ー タベ ースのアプ リケー ション、企 業 内 のリソース 作 成 など、
ビジネスにおけるシステムの構築に最適です。セットアップには最低3台の同じSATAストレージ
デバイスが必要です。
RAID 10(ミラーリング + ストライピング):
データストライピングとデータミラーリングをパリティ(冗長データ)なしで結合したもの。RAID
0とRAID1構成のすべての利点が得られます。セットアップには、最低4台のSATAストレージデバイ
スが必要 です。
RAIDアレイに組み込まれたSATAストレージデバイスにWindows
®
OSをインストールする場
合、OSのインストール時にRAIDドライバーをインストールする必要があります。