Quick Start Guide
MODEL D はじめに
ステップ 3: はじめに
概要
この “スタートアップ ガ イド ” で
は、MODEL D アナログシンセ
サイザー の セットアップ 方 法 、
およびその機能を簡潔にご紹
介します。
接続
ご使用のシステムへ MODEL D の
接 続 に 関 し ま し て は 、本 書 の 前
半にある接 続 ガイド図 をご 参
照ください。 注意: 3.5 mm 入
力がオーバーロードしないよう
にしてください。仕様 表にある
通 り 、適 正 レ ベ ル の 電 圧 ま で し
か対応できません。3.5 mm 出力
は、必ず本装置の出力電圧に
対応できる入力端子に接続して
く だ さ い 。以 上 の こ と が 守 ら れ
ない場合、MODEL D もしくは外
部 ユニットに 損 傷 が 生じる恐 れ
が あります。
ソフトウェア セットアップ
MODEL D は USB クラスコンプ
ライアントの MIDI 機器ですの
で、ドライバーのインストール
は不 要です。 Windows および
MacOS 機器で MODEL D を使用す
る 場 合 、追 加 の ド ラ イ バ ー は 不
要で す。
ハードウェア セットアップ
お使 いのシステムの 接 続 をす
べて完了します。背面パネルの
MIDI ス イ ッ チ を 使 用 し 、お 使 い
のシステムにおける、 MODEL D
の MIDI チャンネル を設 定しま
す 。外 部 MIDI キ ー ボ ー ド を 、直
接 MODEL D の「 MIDI IN」、5 ピン
DIN タイプ入 力端 子に接続しま
す。必 ず 付 属 の 電 源 ア ダ プ タ ー
を 使 用して、MODEL D に電源を
供 給 し ま す 。お 使 い の サ ウ ン ド
システムの電源がオフになって
いるのを確認します。 MODEL D
背面パネルの電源スイッチをオ
ンにしま す。
ウォームアップ時間
レコー ディング またはライブ
パフォーマンスを開始する前
に、MODEL D に 15 分以 上のウォ
ーム アップ 時 間 を 確 保していた
だ く こ と を 推 奨 い た し ま す( 寒
い場所から運び込んだ場合は、
ウォーム アップ 時 間 をさらに 延
長 し て く だ さ い )。上 記 の 実 践
に よ り 、精 密 ア ナ ロ グ 回 路 が 通
常動作温度に達する時間を確
保 で き 、精 確 な パ フ ォ ー マ ン ス
を 発 揮 で きます。
初 期 セットアップ
外部サウンドシステム が 機 能し
ているかどうかを手早く確かめ
るには、MODEL D の A-440 スイ
ッチをオンにし、音量コントロ
ー ル を 調 整 し ま す 。こ の 操 作 に
よって、440 Hz の継続音が外部
アンプリファーおよびスピーカ
ーに送信されます。
MIXER (ミキサー) 部
MODEL D には 3 つのオシレー
タ ー 、内 蔵 ノ イ ズ ジ ェ ネ レ ー タ
ー 、お よ び 外 部 ソ ー ス 入 力 が
あ り ま す 。こ の い ず れ か 、ま た
は任意の組み合わせを使用し
て、MODEL D のサウンドを生み
出しま す。
ミ キ サ ー 部 で は 、上 記 の ソ ー ス
をオン/オフ、また各音量を調
節し、全体的なミックスを作成
し ま す 。ま ず 、一 番 上 の オ シ レ
ーター 1 をオンにし、他をすべ
て オ フ に し ま す 。オ シ レ ー タ ー
1 の音量コントロールを調節し
ま す 。「 OUTPUT ( 出 力 ) 」部 で 、
メイン音量を調 節します。この
状態で、MIDI キーボードでノー
ト を 演 奏 す る と 、オ シ レ ー タ ー 1
のサウンドのみが聞こえるはず
で す 。他 の オ シ レ ー タ ー 、ノ イ
ズをオンにし、各音量コントロ
ールを調節して、ミックスを作
成します。
OSCILLATOR (オシレーター) 部
オ シ レ ー タ ー 部 の「 RANGE (レン
ジ)」ノブを操作すると、多彩な
オクターブの サウンドが 聴こえ
ま す 。波 形 タ イ プ を 操 作 し 、違
い を よくお 聴 き く だ さ い 。オ シ
レーターモジュレーション スイ
ッチを押すと、オシレーターの
周波数を、モジュレーションミ
ックスによって変調させること
が で きます。OSC3 スイッ チ は 、
キーボードで 演奏するノート
や 、モ ジ ュ レ ー シ ョ ン / ピ ッ チ ホ
イール の 操 作が、OSC3 の周波数
に作用する/しないを切り替え
ま す。注 意 :「 TUNE ( ト ー ン ) 」ノ
ブ お よ び「 OSCILLATOR-2 (オシレ
ーター-2) 」お よ び オ シ レ ー タ ー
-3 の「 FREQUENCY ( 周 波 数 ) 」ノ ブ
には、 ガイド用のマークがセミ
トーン単位で ついています。
フィルター (FILTER) 部
「CUTOFF FREQUENCY ( カットオフ
周 波 数 ) 」 、「 EMPHASIS (強調)」
、お よ び「 CONTOUR (コンター)
」 の 各 ノ ブ を 回 し て 、サ ウ ン ド
にどのような効果 が 現れるか
をお聴きください。「ATTACK (ア
タ ッ ク ) 」 、「 DECAY ( 減 衰 ) 」 、そ
し て「 SUSTAIN ( サ ス テ イ ン ) 」を
調節します; これらの設定は、
ノート演 奏 中の カットオフ周 波
数の時間的変化に作用します。
フィルター部のディケイスイッ
チ は 、ノ ー ト が リ リ ー ス さ れ た
後 の 減 衰に作 用します。2 つの
「KEYBOARD (キーボード) 」ス
イッ チ は 、演 奏 さ れ た ノ ー ト の
周 波 数 に よ っ て 、フ ィ ル タ ー が
受ける影 響の度 合いに作用し
ま す 。「 FILTER MODULATION (フィ
ル タ ー モ ジ ュ レ ー シ ョ ン ) 」ス イ
ッ チ が オ ン の 場 合 、フ ィ ル タ ー
部 は 、モ ジ ュ レ ー シ ョ ン ミ ッ ク ス
によって 変 調します。
ラウドネスコンター (LOUDNESS
CONTOUR) 部
ラウドネスコンター 部では、
「ATTACK ( ア タ ッ ク ) 」 、「 DECAY
( 減 衰 ) 」 、そ し て「 SUSTAIN (サス
テイン)」を調節します; ノート
演 奏 中 の 、時 間 経 過 に し た が
う全体的な音量変化に作用し
ま す 。ラ ウ ド ネ ス 部 の デ ィ ケ イ
ス イ ッ チ は 、ノ ー ト を リ リ ー ス 後
の 音 量 減 衰に作用しま す。
CONTROLLERS (コントロー
ラー) 部
まず 2 つ の ス イ ッ チ で 、内
蔵 LFO/内蔵ノイズのいず れ
か、OSC3/フィルターエ ンベ ロ
ー プ の い ず れ か を 、そ れ ぞ れ
選 択 し た 後 、「 MOD MIX (モジュ
レ ー シ ョ ン ミ ッ ク ス ) 」ノ ブ で
双 方を 任 意にミックスしま す。
ま ず 試 し に スイッチを OSC3
に し 、「 MOD MIX」ノ ブ を OSC3
の 方 に 回 し ま す 。そ し て OSC3
のレンジ コントロ ール を LO
に し 、「 OSCILLATOR MODULATION
(オシレーターモジュレーショ
ン)」スイッチをオンにします。
この状態で聞こえるのは、OSC3
によって 変 調された、OSC1 のサ
ウ ン ド で す 。エ フ ェ クト を 増 幅
す る に は「 MOD DEPTH (モジュレ
ー シ ョ ン デ プ ス ) 」ノ ブ ま た は
キーボードのモジュレーション
ホ イ ー ル 、も し く は そ の 両 方 を
使 用 し ま す 。「 FILTER MODULATION
(フィルターモジュレーション)」
ス イ ッ チ が オ ン の 場 合 、フ ィ ル
ター へ の 変 調 効 果 を注 意して
お聴きください 。
モジュレーション感度のカー
ブ は 、本 マ ニ ュ ア ル 後 半 に 記 載
されている SysEx コマンドを使
用 し て 、ハ ー ド 、ミ デ ィ ア ム 、ソ
フト (初期設定) の中から選択
することもできます。
特別モード
A-440 スイッチ は 、MODEL D の数
種類ある操作モードに入る際に
も使用します。操作モードの選
択は、MODEL D の電源をオンに
す る 際 、最 初 の 5 秒間のうちに
A-440 スイッチ を 任 意の 回 数 オ
ン/オフすることでおこないま
す。下の表に記載された回数に
よって モ ードを決 定しま す。
「POWER (電源) 」LED が 、現 在
の 値 に 応じて点 滅します。
マルチ-トリガーリング
マルチ-トリガーリング – オン:
新 規ノートを演奏すると、ピッ
チ の 変 更 お よ び 、フ ィ ル タ ー と
ラウドネスコンターのエンベロ
ープ をトリガーしま す。
マルチ-トリガーリング – オフ (
デフォルト、レガート): 新規ノ
ー ト を 演 奏 す る と 、ピ ッ チ を 変
更しますが、すべてのノートをリ
リースするまで 新たにトリガー
を し ま せ ん 。た と え ば 、ノ ー ト
を演奏しそのままホールドする
と 、新 た に 演 奏 し た ノ ー ト は 、
ホールドしてい るノートのエン
ベ ロ ープ をプ レ イお よび 使 用し
ます。2 番目のノートを、ホール
ドしたノートのアタックタイム
および ディケイタイム 経 過 後 に
演奏した場合、2 番目のノート
に は 、ア タ ッ ク お よ び デ ィ ケ イ
に設 定したサウンドが 発 現し
ません。
ノートプライオリティ (ノート
の優先度)
ノートプライオリティ – 同時
に 2 つ以 上のノートを演 奏し
た 際 、ど の ノ ー ト を 優 先 す る か
を決めます: 最終音、最低音
(初期設定)、または最高音。
ポリチェイン
ポリチェイン – 複数の
MODEL D ユニットをお持ちの
場 合 、ポ リ チ ェ イ ン 接 続 し 、
最初の MODEL D で最低音を、
次の MODEL D で 2 番目に低い
音を… といった風に振り分け
る こ と で 、ポ リ フ ォ ニ ッ ク サ ウ
ン ド を 演 奏 で き ま す 。そ の 際 、
各 MODEL D を背面パネルのスイ
ッチで同じ MIDI チャンネル 番
号に設定する必要があります。
ポリチェイン 接 続に関しては 、
7 ページに表が記載されてい
ま す 。最 初 の MODEL D のみを
「Poly Chain ON (ポリチェイン オ
ン)」に設定します。終了する時
には オフにします。MODEL D を1
台 の み ご 使 用 の 場 合 は 、ポ リ チ
ェインは必ずオフにしてくだ
さい。
A-440 ス
イッチ
回数
モード
Power LED
点滅回数
オン/
オフ
マルチト
リガー
オン
速く 2 回
点滅
マルチト
リガー
オフ
ゆ っくり 2
回点滅
オン/オ
フ/オン
ノート
優先度
最終音/
最低音/
最高音
3 回点滅
オン/オ
フ/オン/
オフ
ポリチ
ェイン
オン
速く 4 回
点滅
ポリチ
ェイン
オフ
ゆ っくり 4
回点滅
14 15
クイックス タ ー トガ イド
MODEL D