Quick Start Guide
8 WING
クイックスタートガ イド
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WING 概要
チャンネルストリップ 部
チャンネルストリップより、現在選択しているチャンネルのプライ
マリーパラメーターに素早くアクセスできます。ディスプレイスク
リーンには、調整中のパラメーターの編集内容が表示され、入力
構成に関する表示、バスおよびグループ割り当てと、利便性のた
めメーターが常に可視状態になっています。
7 つのチャンネル編集ブロック (EQ含む) のうち 1 つ を 、対 応 す
るボタンを押すか、すぐ上のキャパシティブエンコーダーノブに触
れることで、編集ディスプレイスクリーンに送信できます。ブロッ
クのオン/オフは、ボタンを長 押ししておこないます。VIEW ボタン
を 押 すとメイン ディスプ レ イで 選 択してい る チ ャンネ ル の HOME ス
クリーン が 開 きます。
ブロックの有効状態で、ブロックボタンを再度押すと、いくつかの
パラメーターをスクロールして編集でき、また関連するエンコーダ
ーでの 調 節 が 可 能 に なりま す。ディスプレイ右 下 隅 の小さなドット
はパラメーターをあらわし、ブロックボタンを繰り返し押すとスク
ロールできま す。
追加の EQ 部には、入力チャンネルの最大 6 つの EQ 帯域およ
び 、バ ス で は 8 つの EQ 帯域を調 節するための専用コントロール
類 が あります。EQ ボタンを長 押しして EQ ブロックを有効にし、
4 つの EQ エンコーダーのいずれかに触れて、調節する帯域を選択
します。 SHIFT ボタンを押してローシェルフおよびハイシェルフバ
ン ド 、バ ス EQ の場合は追加の帯域にアクセスします。
GAIN( ゲ イ ン )、WIDTH (幅) および FREQ (周波数) ボタンでは、現在
の帯域で、エンコーダーで調節する要素を選択します。
右下角の LISTEN (聴く) ボタンを押して、EQ 帯域を独 立でモニター
します。BLEND/MIX (ブレンド/ミックス) ノブは、EQ ブロックのウェ
ット/ドライを調節します。現在の EQ 設定を誇張または非強調す
るために使 用しま す。
4 チャンネル部
右手側のフェーダーバンク上にある編集セクションは、制御するエ
レメントを特別にまとめたものです。これは、選択した 4 つのチャ
ンネルからなるバンクの、ゲイン、パン (定位)、フィルターやエフ
ェクトなどのパラメーターです。
8 つあるボタンのうち1つを押すと、各 4 つのノブおよびボタンが
有効になり、編集のためにチャンネルを選択しなくても、チャンネ
ルのプロパティを制御できます。このため、4 チャンネル部はメイ
ンコントロールサーフィスから独立しており、第二のオーディオエ
ンジニアが、FOH エンジニアと平 行で 作 業 できま す。
カスタムコントロ ール
カスタムコントロール部には、メインディスプレイのフォーカスに
かかわらず、特定要素の制御のため構成できる、4 つの回転式ノ
ブと 8 つのボタンがあります。通常、ボーカルチャンネルのリバー
ブ セ ン ド レ ベ ル な ど に 使 用 し ま す 。 異 な る セ ッ ト 、ヴ ェ ニ ュ ー 、オ ペ
レーター等に合わせてプリセットを編集することもできます。VIEW
ボタンを押して、コントロール類に機能を割り当て、スクリブルス
ト リ ッ プ の 最 適 化 や 、コ ン ト ロ ー ル の リ セ ッ ト を し ま す 。
表示/ミュート/トランスポート/オートミックスコントロール
カスタムコントロール下部より、異なるカテゴリーへの迅 速なア
ク セ ス が 可 能 で す 。各 VIEW ボ タ ン を 押 し て 編 集 し ま す 。ユ ー ザ
ーが割り当て可能なボタンおよび構成済みのボタンの組み合わ
せで、 USB レコー ダー 、WING LIVE レ コ ー ダ ー 、グ ル ー プ の ミ ュ ー ト
(Mute Groups) およびコントロールの表示 (Show Control) などを制御
できます。
背面パネル
アナログ入出力
背面パネルのアナログ接続には、8 つの Midas PRO シリーズマ
イクロフォンプリアンプおよび、8 つの XLR 出力、そして 8 つの
バランス ¼ インチ AUX 入力および出力コネクターが装 備され
て い ま す 。ラ ン プ ソ ケ ッ ト は 12 V ライトに対応しています。5 ピ
ン MIDI 入出力ジャックには、外部 MIDI コントロールを接続し、
GPIO 用の ¼ インチ TRS ジャック一対は、基本的な入出力に使用
します。
電源
付属の IEC ケーブル を接 続しま す。
AES50/Control/StageConnect
Ethernet ポ ー ト 一 対 を 使 用 し 、ル ー タ ー を 通 し て 、PC、ス マ ー ト フ ォ
ンやタブレット用のアプリで、有線もしくは無線コントロール 用
の ネットワー クを設 定しま す。USB ポートでは、48 チャンネル の 双
方向 転 送 、ファームウェアアップデートおよびデータ交換をおこな
います。ASIOドライバーは 、behringer.com にてダウンロードいただ
けま す。
3 つの AES50 ポートは、デジタルステージボックスとの間で、それ
ぞれ 48 入出力が可能で、豊富なチャンネル数を確保でき、複数
箇 所 からのパッチ がおこな えます。WING は X32 シリーズミキサー
およびステ ージ ボックスと完 全 互 換で す。
WING とステージボックス間の AES50 接 続 の 配 線:
• • CAT-5e シ ールドケーブル
• • Ethercon ケーブル 終 端 部
• • 最 大ケーブル 長 は 80 m
StageConnec tは、標準のバランス XLR ケ ー ブ ル( 110 Ω DMX を推奨)
を 使 用 し て 、最 大 32 の デ ジタルオー ディオチ ャンネル を 送 信しま
す。このインターフェイスは、入力チャネルと出力チャネルのさま
ざまなバス構成をサポートし、44.1 / 48 kHz および 24 ビット解 像 度
のデジタル 非圧 縮 PCM を 使 用します。StageConnect は 、ス テ ー ジ 上
での柔軟な接続のために開発され、ミリ秒未満の遅延で幅広いア
プリケーションをサ ポートします。
ステレオ AES/EBU 入出力の接続には、XLR ケーブル をご 使 用く
ださい。
拡 張 スロット
WING は、ペアの SD または SDHC カードに、48 kHz / 32 ビットオー
ディオ 最大 64 チャンネルを録音できる、WING-LIVE カードをイ
ン ス ト ー ル し た 状 態 で 出 荷 さ れ ま す 。ほ か に は 、Dante、SoundGrid
および MADI 等のオプションも購入可能です。