User Manual
カラーグレーディングのもう一つの方法に、内蔵スコープを使用してショットのバランスを取る方法があ
ります。ビデオスコープは「スコープ」ボタンをクリックして開きます。「スコープ」ボタンは、パレットツー
ルバーで右から
2
番目のボタンです。スコープの表 示は 、波 形、パレード、ベクトルスコープ、ヒストグラム
から選択できます。これらのスコープは、トーンのバランスのモニタリング、黒つぶれや白飛びを防ぐため
のビデオレベルの確認、クリップ内での色かぶりのチェックなど、様々な目的で使用できます。
「 カ ラ ー ホ イ ー ル 」 に は 、 一 般 的 に 最 初 の 調 整 に 使 用 す る 「 リ フ ト 」 、「 ガ ン マ 」 、「 ゲ イ ン 」 の コ ン ト ロ ー ル
があります。これらは、カラー
/
コントラスト調整を行う他のアプリケーションのコントロールと同様に使
用できます。マウスを使って各カラーをより正確にコントロールするには、カラーホイールを「プライマリ
ーバー」に変更します。プライマリーバーは、リフト、ガンマ、ゲインを別々にコントロールして各カラーお
よびルミナンスチャンネルを調整できます。カラーホイールの右上にあるドロップダウンメニューから「プ
ラ イ マ リ ー バ ー 」を 選 択 し て く だ さ い 。
1
リフト の 調 整:
カラー ページのタイムラインで 最初のクリップ を選 択し、
1
つ 目 の カ ラ ー ホ イ ー ル の 下 に あ る「 リ
フト」ダイヤルをクリックします。ダイヤルを前 後にスライドし、イメージへの 影 響 を確 認します。
イメー ジ 内 の 暗 い 領 域 で 明 るさが 増 減 する の が 分 かりま す。
暗い領域の明るさを、最適なレベルに設定します。リフトを下げ過ぎるとブラックのディテール
が失われます。これを避けるには、パレードスコープが役に立ちます。波形で見るブラックの最
適な位置は、パレードスコープの底辺のすぐ上です。
2
ゲ イ ン の 調 整:
「ゲイン」ダイヤル をクリックして、前 後に スライドします。クリップの 最 も明るい部 分であるハ
イライトを調整できます。ハイライトは、パレードスコープの波形の一番上の部分に表示されま
す。照 明 が 明 るいショットで の 最 適 な 位 置 は 、波 形スコープの 一 番上のラインの すぐ下 で す。ハ
イライトが波形スコープの一番上のラインを超えている場合、それらはクリップされ、イメージ
内の最も明るい領域のディテールが失われます。
3
ガ ン マ の 調 整:
カ ラ ー ホ イ ー ル の 下 の「 ガ ン マ 」ダ イ ヤ ル を ク リ ッ ク し て 、前 後 に ス ラ イ ド し ま す 。ガ ン マ の 値 を
上げるとイメージが明るくなるのが分かります。ガンマを調整すると、波形の中間の部分も動き
ます。この 部 分 は 、クリップの 中 間トーンを 示して いま す。中 間トーン の 最 適 な 位 置 は 、通 常、波
形スコープの
50-70%
の間です。作成するルックやクリップの照明条件に応じて、目的や好みに
合わせた位置に設定できます。
また、カーブパレットを 使 用してプライマリーカラーコレクションを行えます。カーブグラフの斜 線をク
リックしてコントロールポイントを作成します。それらを上下にドラッグして、イメージ色調の異なるエリ
アのマスター
RGB
コントラストを調 整します。調 整 に最 適な ポイントは 、カーブラインの下から
3
分の
1
、中
間 、上 か ら
3
分の
1
です。
DaVinci
Resolve
でプライマリーカラーコレクションを行う方法は他にもたくさんあります。詳 細は 、
DaVinci
Resolve
マニュアル を 参 照してください 。
「カーブ」パレットは、プライマリーコレクションや
Power
Window
でクリップ の 特 定 の
部分を強調する際に使用できるもうひとつのツールです。
112DaVinci
Resolve
の使用