ESC/ P Command Reference
Table Of Contents
- ESC/P コマンドリファレンス
- 重要なお知らせ – 必ずお読みください
- 目次
- はじめに
- ESC/Pとは?
- 1. ESC/Pコマンドを使った文書作成の流れ
- 2. ESC/Pコマンド使用例
- 3. ESC/Pコマンドの制限事項
- 4. コマンド対応一覧
- 5. 制御コマンド詳細
- 5.1文字/スタイル選択コマンド
- 5.2 テキスト印字コマンド
- 5.3 改行量コマンド
- 5.4 水平方向移動コマンド
- 5.5 垂直方向移動コマンド
- 5.6 用紙書式コマンド
- 5.7 プリンター制御コマンド
- 5.8 グラフィックコマンド
- 5.9 漢字コマンド
- 5.10 拡張コマンド
- 5.11 静的拡張コマンド
- ESC iXQ2 デフォルト文字スタイル設定
- ESC iXQ1 デフォルト文字スタイル取得
- ESC iXk2 デフォルト書体設定
- ESC iXk1 デフォルト書体取得
- ESC iXX2 デフォルト英数カナ文字サイズ設定
- ESC iXX1 デフォルト英数カナ文字サイズ取得
- ESC iX32 デフォルト改行量設定
- ESC iX31 デフォルト改行量取得
- ESC iXA2 デフォルト位置揃え設定
- ESC iXA1 デフォルト位置揃え取得
- ESC iX(2 デフォルトページ長設定
- ESC iX(1 デフォルトページ長取得
- ESC iXL2 デフォルトランドスケープ設定
- ESC iXL1 デフォルトランドスケープ取得
- ESC iXj2 デフォルト国際文字セット設定
- ESC iXj1 デフォルト国際文字セット取得
- ESC iXm2 デフォルト文字コード表設定
- ESC iXm1 デフォルト文字コード表取得
- ESC iXd2 リカバリー有無設定
- ESC iXd1 リカバリー有無取得
- ESC iXv2 (0Ch) リカバリー回数設定
- ESC iXv1 (0Ch) リカバリー回数取得
- ESC iXE2 バーコード余白有無設定
- ESC iXE1 バーコード余白有無取得
- ESC iX_2 (00h) ラインプリント有効・無効設定
- ESC iX_1 (00h) ラインプリント有効・無効取得
- ESC iX_2 (01h) ラインプリントタイムアウト時間設定
- ESC iX_1 (01h) ラインプリントタイムアウト時間取得
- ESC i DC1 SQ(01h) 自己印刷QRコード内容設定
- ESC i DC1 SQ(00h) 自己印刷QRコード内容取得
- ESC i DC1 SR(01h) 設定変更ロック設定
- ESC i DC1 SR(00h) 設定変更ロック取得
- 付録A: 対応機種一覧表
- 付録B: 仕様
- 付録C: 文字コード一覧表
- 付録D: 開発者ツールサイト(Brother Developer Center)のご紹介
- brother JPN
ESC/P コマンドリファレンス
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5. 制御コマンド詳細
※1 マイクロ QR では、連結設定は無効となり、デフォルト値になります。
※2 マイクロ QR では、誤り訂正レベル 4 は無効となり、デフォルト値になります。
※3 セルサイズの指定で 1 ドット及び 2 ドットが選択された場合、バーコードリーダーで認識できない可能性があるの
で注意してください。
◆QR コード連結設定とは?
QR コードでは連結設定があります。
長い文字列を 2 個~16 個の範囲内で分割して印字する事が可能です。
ESC/P コマンドでは分割数の分だけ入力する必要があります。
例えば 3 個に分割する場合には以下の様になります。
ESC i Q or q
[
1
個目のパラメーター]
[
1
個目のバーコードデータ]
¥¥¥
ESC i Q or q [2 個目のパラメーター] [2 個目のバーコードデータ] ¥¥¥
ESC i Q or q
[
3
個目のパラメーター]
[
3
個目のバーコードデータ]
¥¥¥
(1) [パラメーター]に 3~6 を設定した場合は、下記も参照してください。
3.
連結設定:
分割するかしないかを決定します。分割しない場合は
0
を入力して下さい。
分割しない場合は、「4. コード番号」、「5. 分割数」、「6. パリティデータ」の値は無視さ
れますので、これらにはダミーで
0
を入力して下さい。
4.
コード番号:
その
QR
コードの
ESC/P
コマンドが何番目であるかを示しています。
例えば分割数を
4
として
2
番目ならば
2
となりますし、
4
番目ならば
4
となります。
5.
分割数:
分割数の個数を入力します。
6.
パリティデータ:
全ての印字データ(分割前の印字データ)を
バイト単位で EX-OR
を取った値です。こ
の値は分割した QR コード ESC/P コマンドに同じ値を入力する事により、互いが連結
しているコードであることを示すものとなっています。
◆バイト単位で EX-OR とは
バイト単位で排他的論理和 [XOR] を順にとっていきます。
例えば文字列 “1234”を 16 進にすると 31h、32h、33h、34h となります。
文字列
バイト単位の排他的論理和 (XOR)
結果
31h
と
32h
の
XOR
0011 0001 ^= 0011 0010
0000 0011 (03h)
03h
と
33h
の
XOR
0000 0011 ^= 0011 0011
0011 0000 (30h)
30h と 34h の XOR 0011 0000 ^= 0011 0100
0000 0100 (04h)
従ってパリティは 04h。
注意:
このパリティデータ値が間違っていると、正しい QR コードが生成されません。