ネットワーク ユーザーズガイド TD-2135N TD-2135NWB TD-2135NSA TD-2135NWBSA 本書では、本機を使用する際の有線および無線のネットワーク設定に 役立つ情報を記載しています。また、対応しているプロトコルの情 報、代表的なトラブルの対処方法も記載しています。 最新版の取扱説明書は、弊社ホームページ上のブラザーサポートサイ ト support.brother.co.
対応モデル 本書は、以下のモデルに対応しています。 TD-2135N/2135NWB/2135NSA/2135NWBSA 本書で使用されている記号 本書では、下記の記号が使われています。 この記号は、本機をよりよく知っていただくための情報や手順、または機能的に使っていただく ための情報や手順を表しています。 編集ならびに出版における通告 本書は、ブラザー工業株式会社の監修で、最新の製品説明と仕様情報についての内容を編集し出版してい ます。 本書の内容ならびに製品の仕様は、予告なく変更されることがあります。 ブラザー工業株式会社は、本書に記載されている仕様および内容を予告なく変更する権利を保有し、誤植 やその他の出版関連の誤りを含む(ただし必ずしもこれに限定されない)記載内容によって生じた、いか なる損害(間接損害を含む)についても責任は負いません。 ©2022 Brother Industries, Ltd. All rights reserved.
目次 1 はじめに 1 ネットワークの概要 ..................................................................................................................................1 2 ネットワークを設定する 2 IP アドレス、サブネットマスク、ゲートウェイを設定する ....................................................................2 BRAdmin Light で設定する..................................................................................................................2 その他のネットワーク管理ユーティリティについて .............................................................................
A 付録 A 18 サポートされるプロトコルとセキュリティ機能 .....................................................................................18 B 付録 B 19 ネットワーク接続とプロトコルについて ................................................................................................19 ネットワークの接続方法について.....................................................................................................19 プロトコルについて ..........................................................................................................................
1 はじめに 1 1 ネットワークの概要 1 本機は、内部ネットワークのプリントサーバーを利用した 10/100 Mbps 有線 1、または IEEE 802.11a/b/g/n 無線ネットワーク 2 上で使用できます。プリントサーバーは、TCP/IP 対応のネット ワークで動作している OS に応じて、さまざまな機能や接続方法に対応します。次の表は、各オペレー ティングシステム(OS)でサポートしているネットワークの機能と接続方法を示しています。 メモ 本機は有線 1 および無線ネットワークの両方で使用できます。ただし、両方を同時に使用することはで きません。 1 有線ネットワークは、TD-2135N/2135NSA/2135NWB/2135NWBSA で使用できます。 2 無線ネットワークは、TD-2135NWB/2135NWBSA で使用できます。 OS Windows 11 Server 2012, 2012 R2, 2016, 2019, 2022 Windows 10 Windows 8.
2 ネットワークを設定する 2 IP アドレス、サブネットマスク、ゲートウェイを設定する 2 2 BRAdmin Light で設定する 2 BRAdmin Light は、ネットワークに接続されている本機の初期設定用ユーティリティソフトです。TCP/IP 環境の本機の検索やステータス表示、IP アドレスなどのネットワークの基本設定が可能です。 BRAdmin Light をインストールする 2 Windows の場合 a サポートサイト (support.brother.co.jp) から、ソフトウェアのインストーラーや文書をダウンロードし てください。 b ダウンロードしたファイルをダブルクリックし、画面の手順に従ってインストールを実行します。 インストールする項目を選択するダイアログボックスで、BRAdmin Light を選択します。 メモ • 最新の BRAdmin Light は、support.brother.co.jp からダウンロードできます。(Windows のみ) • さらに高度なプリンター管理を必要とされる場合は、support.brother.
ネットワークを設定する BRAdmin Light を使用して、IP アドレス、サブネットマスク、ゲートウェイを設定する a 2 BRAdmin Light を起動します。 Windows 10 スタートボタン -[Brother]-[BRAdmin Light]-[BRAdmin Light]をクリックします。 2 Windows 8.
ネットワークを設定する d [IP 取得方法]から[STATIC]を選択します。本機の[IP アドレス]、[サブネットマスク]、[ゲート ウェイ]を入力します。 Windows 2 e [OK]をクリックします。 f IP アドレスが正しく設定されると、リストに本機のノード名やプリンター名が表示されます。 4
ネットワークを設定する その他のネットワーク管理ユーティリティについて 2 BRAdmin Light の他に、以下のネットワーク管理ユーティリティを利用できます。これを使ってネット ワークの設定を変更することができます。 2 ウェブブラウザー(Web Based Management) 2 HTTP(ハイパーテキスト転送プロトコル)を使用して、プリントサーバーの設定を変更できます。 BRAdmin Professional(Windows のみ) 2 BRAdmin Professional は、ネットワークに接続されている本機の管理をするためのユーティリティです。 ネットワーク上の本機を検索し、エクスプローラー形式のウィンドウで機器の状態を閲覧できます。各機 器は、状態によって色分けされます。LAN に接続された Windows が稼動するパソコンから本機のネット ワークファームウェアをアップデートしたり、ネットワークや機器の設定を変更したりすることができま す。また、ネットワーク上の本機の使用状況を記録し、HTML、CSV、TXT、SQL 形式でログデータをエ クスポートできます。
3 無線 LAN を設定する (TD-2135NWB/2135NWBSA のみ) 3 概要 3 本機を無線 LAN に接続して使用する場合は、ユーザーズガイドのインストール手順をご覧ください。 より詳しい無線 LAN 設定については、この章をご覧ください。TCP/IP の設定については、「IP アドレス、 サブネットマスク、ゲートウェイを設定する」(2 ページ)をご覧ください。 メモ • 本機を無線 LAN アクセスポイント / ルーターの近くに設置してください。本機と無線 LAN アクセスポ イントとの間に、他の電気機器からの干渉や大きな障害物・壁などがあると、通信速度に影響を与える 可能性があります。 無線 LAN 接続は、環境によっては USB 接続と比べて、通信速度が劣る場合があります。その場合は、 USB 接続で印刷することをお勧めします。 • 無線 LAN を設定するには、SSID(ネットワーク名)とネットワークキーを調べておく必要がありま す。 • 本機は有線 1 および無線ネットワークの両方で使用できます。ただし、両方を同時に使用することはで きません。 1 有線ネットワークは、T
無線 LAN を設定する (TD-2135NWV/2135NWBSA のみ) ネットワーク環境を確認する 3 ネットワーク上の無線 LAN アクセスポイント / ルーターとパソコンが接続されて いる場合(インフラストラクチャモード) 3 3 5 1 4 2 3 1 無線 LAN アクセスポイント / ルーター 2 無線 LAN 対応のプリンター(本機) 3 無線 LAN で無線 LAN アクセスポイント / ルーターに接続されているパソコン 4 有線 LAN で無線 LAN アクセスポイント / ルーターに接続されているパソコン 5 スマートフォン インストール手順 3 本機の無線 LAN 設定をする場合は、次の 2 つの方法があります。ご使用のネットワーク環境によって、 最適な方法を選択します。 一時的に USB ケーブルを接続して無線 LAN を設定をする(Windows 推奨) 「一時的に USB ケーブルを接続して無線 LAN を設定をする(Windows 推奨) 」(8 ページ)をご覧くだ さい。 無線 LAN アクセスポイントの簡単設定 WPS を使用する 「無線 LA
無線 LAN を設定する (TD-2135NWV/2135NWBSA のみ) 一時的に USB ケーブルを接続して無線 LAN を設定をする (Windows 推奨) 3 この方法で接続するには、無線 LAN で接続されたパソコンのご使用をお勧めします。 USB ケーブル(A)を使用してネットワークに接続したパソコンから、遠隔で本機の設定ができます。1 3 A 1 有線 LAN または無線 LAN でネットワークに接続されたパソコンと一時的に USB ケーブルを使用して接続することで、そのパソコンから本機 の無線 LAN 設定ができます。 詳しくは、ユーザーズガイドのインストール手順をご覧ください。 8
無線 LAN を設定する (TD-2135NWV/2135NWBSA のみ) 無線 LAN アクセスポイントの簡単設定 Wi-Fi Protected Setup™(WPS)を使用する 無線 LAN アクセスポイント / ルーター (A) が WPS(PBC 1 3 )に対応している場合は、WPS を使用して簡 単に無線 LAN 設定ができます。 3 A 1 Push Button Configuration(簡単設定) 詳しくは、ユーザーズガイドのインストール手順をご覧ください。 9
4 本体設定の印刷 4 本体設定の印刷について 4 ネットワーク設定など、本機の設定値を一覧で表示した本体設定情報のレポートを印刷することができま す。本体設定情報のレポートを印刷するには印刷ボタンを使用します。以下のような情報が印刷されま す。 プログラムのバージョン情報 4 プリンターの使用履歴 ドット抜け確認用パターン テンプレートの一覧 ネットワークの設定情報 Wi-Fi® の設定情報 メモ • 詳細は、ユーザーズガイドの「本体情報印刷の設定」をご覧ください。 •「本体設定」欄には、ノード名も記載されます。お買い上げ時のノード名は、“BRNxxxxxxxxxxxx” また は “BRWxxxxxxxxxxxx” となっています。(“xxxxxxxxxxxx” は、本機の MAC アドレス、イーサネットア ドレスに基づいています。) a b c 58mm 幅のレシートロール紙がセットされ、ロールカバーが閉まっていることを確認します。 本機の電源を入れます。 印刷ボタンを長押しすると、電源表示ランプが緑色に点滅し、設定が印刷されます。 10
本体設定の印刷 メモ ネットワーク設定をリセットする場合は、以下の手順で操作します。 • APIPA(AutoIP)機能が有効な状態でネットワーク設定をリセットする a 電源ボタン( b フィードボタン( )と電源ボタン( )を同時に長押しすると、電源表示ランプがオレン ジ色に点灯し、状態表示ランプ(ステータス)が緑色に点滅します。 )を長押しして、本機の電源を切ります。 c 電源ボタン( )を押したまま、フィードボタン( d 電源ボタン( )を離します。 )を 2 回押します。 すべてのネットワーク設定がリセットされます。 • APIPA(AutoIP)機能が無効の状態でネットワーク設定をリセットする a 電源ボタン( b フィードボタン( )と電源ボタン( )を同時に長押しすると、電源表示ランプがオレン ジ色に点灯し、状態表示ランプ(ステータス)が緑色に点滅します。 c 電源ボタン( )を押したまま、フィードボタン( d 電源ボタン( )を離します。 )を長押しして、本機の電源を切ります。 )を 4 回押します。 すべてのネットワーク設定がリセットされ
5 ウェブブラウザー (Web Based Management)で管理する 5 概要 5 標準ウェブブラウザーで、HTTP(ハイパーテキスト転送プロトコル)を使用して、ネットワークに接続 されている本機を管理することができます。 本機のステータス情報 TCP/IP などのネットワーク設定変更 本機とプリントサーバーのソフトウェアバージョン情報の取得 5 ネットワークと本機の詳細設定 メモ • Windows の場合は Microsoft Edge、Android の場合は Google Chrome™、iOS の場合は Google Chrome™/Safari を推奨します。どの Web ブラウザの場合も、JavaScript および Cookies を有効にして 使用してください。 • 本機の設定を管理するためのデフォルトのログインパスワードは、本機上に「Pwd」と表示されていま す。この設定は、権限のないアクセスからプリンターを保護するために変更することをお勧めします。 Web Based Management を使用するには、ネットワーク上で TCP/IP を使用し、プ
ウェブブラウザー (Web Based Management)で管理する Web Based Management のログインパスワードを設定または変 更する 5 本機の設定を管理するためのデフォルトのログインパスワードは、本機上に「Pwd」と表示されていま す。不正アクセスから本製品を保護するために、お買い上げ時のパスワードを直ちに変更することをお勧 めします。 a b Web ブラウザを起動します。 ブラウザのアドレスバーに「https:// 製品の IP アドレス」と入力します。 例 5 https://192.168.1.
6 困ったときは(トラブル対処方法) 6 概要 6 この章では、ネットワークに関してトラブルが発生したときの対応方法について説明しています。 この章を読んでも問題が解決できない場合は、ブラザーサポートサイト(support.brother.co.
困ったときは(トラブル対処方法) 無線 LAN の設定が完了できない(TD-2135NWB/2135NWBSA のみ)( つづき ) 確認事項 インター フェイス 解決方法 上記のすべての項目を確認 し、試したが、それでも無 線 LAN の設定を完了でき ない場合。 無線 LAN プリンター設定ツールの[通信設定]をご使用ください。 本機は無線 LAN アクセス ポイント / ルーターに正し く接続されていますか? 無線 LAN 状態表示ランプ(ステータス)が点灯していたら、正しく接続されていま す。点滅している場合は、正しく接続されていないため、無線 LAN を再 設定する必要があります。 インストール時、ネットワーク上に本機が見つからない 確認事項 インター フェイス 解決方法 セキュリティソフトを使用 していますか? 有線 LAN インストーラーのダイアログで設定を確認してください。 無線 LAN プリンターのインストール中に、セキュリティの許可を促す画面が表 示されたら、許可をしてください。 無線 LAN アクセスポイン ト / ルーターと、本機が離 れ過ぎてい
困ったときは(トラブル対処方法) ネットワーク経由で印刷できない インストール完了後、ネットワーク上に本機が見つからない 確認事項 インター フェイス セキュリティソフトを使用 していますか? 有線 LAN 「セキュリティソフトウェアを使用している」(16 ページ)をご覧くださ い。 無線 LAN 利用可能な IP アドレスが 本機に割り当てられていま すか? 有線 LAN 無線 LAN 解決方法 IP アドレスとサブネットマスクを確認してください。 お使いのパソコンと本機の IP アドレスおよびサブネットマスクがすべ て正しく、また同じネットワーク上にあることを確認してください。 IP アドレスとサブネットマスクを確認する方法についての詳細は、 ネットワーク管理者にお問い合わせください。 (Windows) プリンター設定ツールの[通信設定]を使って、IP アドレスやサブ ネットマスクなどのネットワーク設定を確認してください。 6 前の印刷ジョブは失敗して いませんか? 有線 LAN 無線 LAN 機能を使って本 機をネットワークに接続し ていますか? 無線 LAN 上記
困ったときは(トラブル対処方法) ネットワーク機器に問題がないか確認する 確認事項 インター フェイス 解決方法 本機、アクセスポイント / ルーター、ネットワークハ ブの電源が入っています か? 有線 LAN 手順を確認してください。 「以下を最初に確認してください」(14 ページ) をご覧ください。 無線 LAN IP アドレスなどの本機の ネットワーク設定を確認す る。 有線 LAN 本体設定情報のレポートを印刷して確認してください。(印刷方法は、「本 体設定の印刷について」(10 ページ)をご覧ください。) 無線 LAN パソコンから本機に “ping” を実行できますか? 有線 LAN IP アドレスまたはノード名を使用して、パソコンから本機に対して ping を実行します。 無線 LAN 成功→本機は、正しく動作し、お使いのパソコンと同じネットワーク に接続されています。 6 失敗→本機は、お使いのパソコンと同じネットワークに接続されてい ません。 ネットワーク管理者に問い合わせてください。 プリンター設定ツールの[通信設定]を使ってネットワークの設定が 可能です。
A 付録 A A サポートされるプロトコルとセキュリティ機能 インターフェイス イーサネット 10BASE-T、100BASE-TX 無線 LAN 1 IEEE 802.11a/b/g/n(インフラストラクチャモード) A IEEE 802.
B 付録 B B この章では、ブラザー製品の先進的なネットワークの特長に関する基礎的な情報と用語の説明を記載して います。 サポートされるプロトコルとネットワーク機能は、お使いの機種により異なります。 ネットワーク接続とプロトコルについて B ネットワークの接続方法について B 有線 LAN 接続の例 B TCP/IP ピアツーピア印刷 B ピアツーピア接続では、各コンピューターがお使いのプリンターと直接データを送受信します。ファイル の送受信を操作するサーバーやプリントサーバーなどは必要ありません。 B TCP/IP TCP/IP ネットワークプリンター (お使いのプリンター) 1 ルーター コンピューター 2、3 台程度の小規模なネットワーク環境では、ネットワーク共有印刷よりも簡単に設 定できるピアツーピア印刷をお勧めします。ネットワーク共有印刷については、 「ネットワーク共有印 刷」(20 ページ)をご覧ください。 各コンピューターに TCP/IP プロトコルの設定を行います。 お使いのプリンターにも IP アドレスを設定する必要があります。 ルーターを
付録 B ネットワーク共有印刷 B ネットワーク共有では、各コンピューターがお使いのプリンターとデータを送受信するには、サーバーま たはプリントサーバーを経由する必要があります。このサーバーまたはプリントサーバーで、すべての印 刷作業を制御します。 ネットワークプリンター (お使いのプリンター) B 1 クライアント コンピューター 2 サーバーまたはプリントサーバー 3 TCP/IP または USB 大規模なネットワーク環境では、ネットワーク共有印刷をお勧めします。 サーバーまたはプリントサーバーは、TCP/IP 印刷プロトコルを使用してください。 サーバーまたはプリントサーバーに USB かシリアルインターフェイスを経由して接続する場合以外は、 お使いのプリンターに適切な IP アドレスを設定する必要があります。 20
付録 B プロトコルについて B TCP/IP プロトコルと機能について B プロトコルとは、ネットワーク上でコンピューター間のデータ通信をするための標準ルールです。プロト コルによりネットワーク接続された各機器にアクセスすることができます。 ブラザー製品のプリントサーバーは、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet protocol)をサポー トしています。 TCP/IP プロトコルは、インターネットや E メールなどの通信に使用される世界的な標準プロトコルです。 TCP/IP プロトコルは、Windows、Windows Server® や Linux® など、ほぼすべてのオペレーティングシス テムで使用することができます。 メモ • HTTP(ウェブブラウザー)を使用して、プロトコルの設定をすることができます。「Web Based Management のログインパスワードを設定または変更する」(13 ページ)をご覧ください。 • ブラザー製品がサポートしているプロトコルについては、「サポートされるプロトコルとセキュリティ 機能」(18 ページ
付録 B WINS B WINS(Windows Internet Name Service)は、ローカルネットワーク上の NetBIOS 名と IP アドレスを統 合することによって、NetBIOS の名前を解決するサービスです。 LPR/LPD B TCP/IP ネットワーク上で通常用いられている印刷プロトコルです。 Custom Raw Port / Port9100 B LPR/LPD と同様に TCP/IP ネットワーク上で通常用いられる印刷プロトコルです。 mDNS B DNS サーバーが存在しないような小規模なローカルエリアネットワーク環境においても、クライアントコ ンピューターがネットワーク上に存在する機器を名前で検索して利用できるようにする機能です。Apple Mac OS X の簡易ネットワーク設定機能で使われています。 SNMP B 簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)は、TCP/IP ネットワーク内のコンピューター、プリンター、 端末を含めたネットワーク機器の管理に用いられます。ブラザー製品のプリントサーバーは、SNMPv1、 SNMPv2 をサポートしてい
付録 B ネットワークの設定について B IP アドレス、サブネットマスク、ゲートウェイについて B 使用するコンピューターと同じ TCP/IP 環境のネットワーク上にブラザー製品が接続されている場合は、 IP アドレスとサブネットマスクを設定します。コンピューターとブラザー製品の間にルーターが接続され ている場合は、ゲートウェイアドレスも設定する必要があります。 IP アドレスとは B IP アドレスとは、ネットワークに接続している各機器の住所に当たるものです。IP アドレスは、0 ~ 254 までの数字を「.(ピリオド)」で 4 つに区切って「192.168.1.3」のように表現します。 例)ローカルネットワークでは、通常は最後の下線部の数字(ホストアドレス部)を変更します。 • 192.168.1.1 • 192.168.1.2 • 192.168.1.
付録 B サブネットマスクとは B サブネットマスクは、ネットワーク通信を制限します。 例)コンピューター 1 はコンピューター 2 と通信できます。 • コンピューター 1 IP アドレス : 192.168. 1. 2 サブネットマスク : 255.255.255.0 • コンピューター 2 IP アドレス : 192.168. 1. 3 サブネットマスク : 255.255.255.0 サブネットマスクに 0 が含まれている場合、アドレスのその部分に関しては、通信する機器を制限しない ことを意味します。上記の例では、192.168.1.x.
付録 B 無線 LAN の用語と概念 B ネットワークを指定する B SSID とチャンネル B 無線 LAN の接続先を指定するには SSID とチャンネルを設定する必要があります。 SSID それぞれの無線 LAN では、SSID または ESSID と呼ばれる独自のネットワーク名を持っています。 SSID は最大 32 文字までの英数字を使用し、アクセスポイントに割り当てられます。無線 LAN に接続 する機器は、アクセスポイントと同じ SSID を設定する必要があります。アクセスポイントと無線 LAN 機器は、定期的に SSID 情報を含むパケット(ビーコンとも呼ばれます)を送ります。お使いの無線 LAN アクセスポイントのネットワーク機器のパケット(ビーコン)を受信すると、近くにある電波強 度が強い無線 LAN を識別することができます。 チャンネル 無線 LAN では通信のためにチャンネルが使われます。それぞれのチャンネルはすでに決められた異な る周波数帯域を持っており、14 種類のチャンネルを使用することができますが、多くの国では、使用 できるチャンネル数が限られています。
付録 B 認証方式 B オープンシステム 認証を行わず、すべてのアクセスを許可します。 共有キー あらかじめ秘密のネットワークキーを設定しておいて、同じキーを使用している機器にのみアクセスを 許可します。 ブラザー製品では共有キーとして WEP キーを使用しています。 WPA3-SAE WPA3-SAE は、Wi-Fi® が提唱する事前共有キーを使用した認証方式です。WPA3-SAE (WPAPersonal) の AES の暗号キーを使用して、ブラザー製品をアクセスポイントに接続します。 WPA/WPA2-PSK/WPA3-SAE WPA/WPA2-PSK/WPA3-SAE は、Wi-Fi® が提唱する事前共有キーを使用した認証方式です。 WPA/WPA2-PSK/WPA3-SAE (WPA-Personal) の TKIP+AES または AES の暗号キーを使用して、ブラ ザー製品をアクセスポイントに接続します。 暗号化方式 B なし 暗号化を行いません。 WEP 共通の暗号キーを設定してデータを暗号化し、送受信を行います。 TKIP 一定時間ごと、または一定パケッ
付録 B 接続モードがインフラストラクチャの場合 Authentication Method Encryption Mode オープンシステム なし WEP 共有キー認証 WPA3-SAE WEP AES WPA/WPA2-PSK/WPA3-SAE TKIP + AES AES 暗号化キー(ネットワークキー) B WEP 暗号化方式(オープンシステム / 共有キー) WEP 暗号化キーは次の規定に従い、64bit または 128bit キーに対応する値を ASCII 文字か 16 進数 フォーマットで入力します。 • 64(40)bit ASCII 文字: 半角 5 文字で入力します。例)"WSLAN"(大文字と小文字は区別されます) B • 64(40)bit 16 進数: 10 桁の 16 進数で半角入力します。例)"71f2234aba" • 128(104)bit ASCII 文字: 半角 13 文字で入力します。例)"Wirelesscomms"(大文字と小文字は区別されます) • 128(104)bit 16 進数: 26 桁の 16 進数で半角入力します。例)"71
付録 B 認証方式 B EAP-FAST EAP-FAST は、Cisco Systems 社により開発された拡張認証プロトコル(EAP)です。 認証用にユーザー ID とパスワードを使用します。また、対称鍵アルゴリズムを使用して、認証プロセ スのトンネル化を実現する拡張認証プロトコル(EAP)です。 本機は下記の内部認証をサポートしています。 • EAP-FAST/NONE • EAP-FAST/MS-CHAPv2 • EAP-FAST/GTC PEAP PEAP は、Microsoft 社、Cisco Systems 社、RSA セキュリティ社により開発された拡張認証プロトコ ル(EAP)です。SSL/TLS 暗号化技術によって、クライアントと認証サーバー間に暗号化した通信経 路を形成し、ユーザー ID とパスワードを送信します。 PEAP は、認証サーバーとクライアントで相互認証を行っています。 本機は下記の内部認証をサポートしています。 B • PEAP/MS-CHAPv2 • PEAP/GTC EAP-TTLS EAP-TTLS は、ファンク・ソフトウェア社、Certicom
付録 B AES Wi-Fi® で承認された TKIP より強力な暗号化方式です。 CKIP Cisco Systems 社によって開発された、LEAP 認証とともに使用される暗号化方式です。 接続モードがインフラストラクチャの場合 Authentication Method Encryption Mode EAP-FAST/NONE TKIP AES EAP-FAST/MS-CHAPv2 TKIP AES EAP-FAST/GTC TKIP AES PEAP/MS-CHAPv2 TKIP AES PEAP/GTC TKIP B AES EAP-TTLS/CHAP TKIP AES EAP-TTLS/MS-CHAP TKIP AES EAP-TTLS/MS-CHAPv2 TKIP AES EAP-TTLS/PAP TKIP AES EAP-TLS TKIP AES ユーザー ID とパスワード B 次の認証方式では、64 文字以内のユーザー ID と 32 文字以内のパスワードを入力する必要があります。 EAP-FAST PEAP EAP
付録 B IP アドレスの設定方法(上級者ユーザー、ネットワーク管理者 向け) B DHCP を使用して IP アドレスを設定する B DHCP は、IP アドレス自動割り当て機能の 1 つです。ネットワーク上に DHCP サーバーがある場合は、 その DHCP サーバーからプリントサーバーに自動的に IP アドレスなどが割り当てられ、RFC 1001 と 1002 に準拠したダイナミック DNS サービスに登録されます。 メモ DHCP、BOOTP、RARP を使用しない場合は、自動的に IP アドレスを取得しないように、BRAdmin アプリケーション、またはウェブブラウザーを使用して、IP アドレスの設定方法を手動(Static(固 定) )に設定してください。 RARP を使用して IP アドレスを設定する B ホストコンピューターで Reverse ARP(RARP)機能を使用し、ブラザー製品のプリントサーバーの IP アドレスを設定することができます。以下のエントリ例と同じような行を追加入力して、/etc/ethers ファイルを編集してください。(ファイルが存在しない場合は、新し
付録 B BOOTP を使用して IP アドレスを設定する B BOOTP は、RARP とは別の方法で IP アドレスを取得する方法です。IP アドレスのほか、サブネットマス クやゲートウェイアドレスも取得します。BOOTP を使用して IP アドレスを設定するには、ホストコン ピューターに BOOTP がインストールされ、実行されている必要があります。ホスト上の /etc/services ファイルに BOOTP がリアルサービスとして記述されていなければなりません。 詳細情報 については、man bootpd と入力するか、システムの説明書を参照してください。 通常、BOOTP は /etc/inetd.conf ファイルを使用して起動されますので、このファイルの bootp エン トリの行頭にある # を削除して、この行を有効にしておく必要があります。 一般的な /etc/inetd.
付録 B ARP を使用して IP アドレスを設定する B BRAdmin アプリケーションおよびネットワーク上で DHCP サーバーが利用できない場合は、ARP コマン ドを使用して、IP アドレスを設定することができます。ARP コマンドは、TCP/IP プロトコルがインス トールされている Windows システムで使用することができます。ARP を使用するためには、コマンドプ ロントで以下のコマンドを入力してください。 arp -s ipaddress ethernetaddress ping ipaddress ethernetaddress にはプリントサーバーの MAC アドレス(イーサネットアドレス)を、ipaddress には IP アドレスを入力します。 Windows システムの入力例 Windows システムでは、MAC アドレス(イーサネットアドレス)の文字間に -(ハイフン)が必要で す。 arp -s 192.168.1.2 00-80-77-31-01-07 ping 192.168.1.